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【映画】 クリミナル 2人の記憶を持つ男
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本日は、「ボディーガード」(さんまさんが髪型真似ていた)でお馴染みの、お久しぶりなケヴィン・コスナー主演映画です。
2017年 出演:ケヴィン・コスナー、ゲイリー・オールドマン、トミー・リー・ジョーンズ等
ジャンル:アクション・サスペンス
私のお勧め度:★★★★☆(4)
CIAのエージェント、ビル(ライアン・レイノルズ)が極秘任務中に死亡。
彼が殺されのは、ある男と取引する前にその取引を中止させるため、何者かが裏で動いていた為でした。
CIAはその取引相手を探すため、ある尋常ではない策略を立てますが……
と、あらすじはこんな感じです。それでは以降ネタバレを含むレビューとなります。
まず、驚いたのが一番最初にCIAのエージェント役のライアン・レイノルズが拷問され真っ先に殺されてしまったところ、もったいなーい!
というのは個人的意見ですね、ハイ。
このライアン演じるビルが取引しようとしていたのは、国家レベルの爆破装置のハッキングに成功してしまったハッカーの通称ダッチマン。
ダッチマンが偉いことに成功してしまった為、自分の元親玉の通信機器産業の投資家ハイムダールにその執行を命じられるのが嫌で、CIAのビルに助けを求めます。
ダッチマンはわりと良心のあるハッカーだったんですね。
ビルだけが知っていたダッチマンの居場所を突き止める為、ゲイリー・オールドマン演じるCIAの局長は、トミー・リー・ジョーンズ演じる脳神経の医師に脳移植の手術を依頼する。
そして、その移植先が前頭葉が未発達で囚人であるケヴィン・コスナーが演じるジェリコ。
まず、脳移植って言うのが結構SFとかアニメとかにありそうな設定だなと思いました。
日本だと「MOZU」とかもそうだったかな。
ジェリコは幼少時に受けた虐待で前頭葉が未発達になってしまって、感情や行動が粗暴になってしまったんですよね。
その話を聞いた医師(トミー・リー・ジョーンズ)だけが彼の生い立ちに同情し、症状やジェリコの急に感情が生まれることに対しての動揺などを気にしてくれる唯一の理解者となるんですが、表情等、演技が本当に素晴らしい。
ジェリコ役のケヴィン・コスナーも表情の切り替え等、粗暴な男に感情が少しづつ生まれてくる推移を良く演じ分けされていたと思います。
その感情が芽生える原因が、残されたビルの妻と娘の記憶だったというのがまた切なくていい。
移植された脳の中に妻や娘と過ごした思い出が残されていて、それがジェリコに見えてしまうという……
結局、兵器の発射ミサイルであっけなく1番の敵役ハイムダールは自爆して解決するんだけど、この映画はその事件がメインではなくて、
『善悪が分からず愛情を知らない孤独な人間が、愛を知って人間らしさを得る』というのがメインテーマなんでしょうね。
唯一、気になったことと言えば、最後の感動的な一見ハッピーエンドに見えるシーンで、CIAの局長が
「またジェリコをCIAで働かせるつもりだ」
と言っていたこと。
ん?これってある意味凄く残酷というか、ジェリコにとっては一生人の記憶を背負って生きていかなきゃいけないっていう、バットエンドでは?
その台詞さえなければ、ハッピーエンドにしか見えないんだけど、この台詞があることによって、また切なくなってしまう……
他の方のレビューをざっと見ても、その事に触れている方がいらっしゃらなくて、めちゃくちゃ気になってしまうのでした。
それをどう観る側が判断するかも加味しての結末かもしれませんね。
本日の結論:ケヴィン・コスナーは昔より今。凄味が増した。
2017年 出演:ケヴィン・コスナー、ゲイリー・オールドマン、トミー・リー・ジョーンズ等
ジャンル:アクション・サスペンス
私のお勧め度:★★★★☆(4)
CIAのエージェント、ビル(ライアン・レイノルズ)が極秘任務中に死亡。
彼が殺されのは、ある男と取引する前にその取引を中止させるため、何者かが裏で動いていた為でした。
CIAはその取引相手を探すため、ある尋常ではない策略を立てますが……
と、あらすじはこんな感じです。それでは以降ネタバレを含むレビューとなります。
まず、驚いたのが一番最初にCIAのエージェント役のライアン・レイノルズが拷問され真っ先に殺されてしまったところ、もったいなーい!
というのは個人的意見ですね、ハイ。
このライアン演じるビルが取引しようとしていたのは、国家レベルの爆破装置のハッキングに成功してしまったハッカーの通称ダッチマン。
ダッチマンが偉いことに成功してしまった為、自分の元親玉の通信機器産業の投資家ハイムダールにその執行を命じられるのが嫌で、CIAのビルに助けを求めます。
ダッチマンはわりと良心のあるハッカーだったんですね。
ビルだけが知っていたダッチマンの居場所を突き止める為、ゲイリー・オールドマン演じるCIAの局長は、トミー・リー・ジョーンズ演じる脳神経の医師に脳移植の手術を依頼する。
そして、その移植先が前頭葉が未発達で囚人であるケヴィン・コスナーが演じるジェリコ。
まず、脳移植って言うのが結構SFとかアニメとかにありそうな設定だなと思いました。
日本だと「MOZU」とかもそうだったかな。
ジェリコは幼少時に受けた虐待で前頭葉が未発達になってしまって、感情や行動が粗暴になってしまったんですよね。
その話を聞いた医師(トミー・リー・ジョーンズ)だけが彼の生い立ちに同情し、症状やジェリコの急に感情が生まれることに対しての動揺などを気にしてくれる唯一の理解者となるんですが、表情等、演技が本当に素晴らしい。
ジェリコ役のケヴィン・コスナーも表情の切り替え等、粗暴な男に感情が少しづつ生まれてくる推移を良く演じ分けされていたと思います。
その感情が芽生える原因が、残されたビルの妻と娘の記憶だったというのがまた切なくていい。
移植された脳の中に妻や娘と過ごした思い出が残されていて、それがジェリコに見えてしまうという……
結局、兵器の発射ミサイルであっけなく1番の敵役ハイムダールは自爆して解決するんだけど、この映画はその事件がメインではなくて、
『善悪が分からず愛情を知らない孤独な人間が、愛を知って人間らしさを得る』というのがメインテーマなんでしょうね。
唯一、気になったことと言えば、最後の感動的な一見ハッピーエンドに見えるシーンで、CIAの局長が
「またジェリコをCIAで働かせるつもりだ」
と言っていたこと。
ん?これってある意味凄く残酷というか、ジェリコにとっては一生人の記憶を背負って生きていかなきゃいけないっていう、バットエンドでは?
その台詞さえなければ、ハッピーエンドにしか見えないんだけど、この台詞があることによって、また切なくなってしまう……
他の方のレビューをざっと見ても、その事に触れている方がいらっしゃらなくて、めちゃくちゃ気になってしまうのでした。
それをどう観る側が判断するかも加味しての結末かもしれませんね。
本日の結論:ケヴィン・コスナーは昔より今。凄味が増した。
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