【完結・R18】夢で美女を好き勝手できる呪いにかかった王子は、婚約者に土下座する

花伊美咲

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本物の二人の初夜 02

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「アル……、アルももう、我慢できないのでしょう? その、もう、いいわよ?」
「ルチア……すまない。痛い時は必ず言うんだよ?」


 クラクラするほどの欲望が俺の心を突き動かし、俺はすぐさまルチアの蜜壺に肉棒を当て始める。さっきまでの余裕はどこかに吹き飛ばされ、今はもう妻の膣内なかに己の欲望を吐き出すことしか考えられなかった。


(早く、早く挿入いれたい!)


 ゆっくりと腰を進めると、ルチアの体は初めてにも関わらず、ずぶずぶと俺の肉棒を飲み込んでいく。それでも蜜壺の中は俺の熱をきつく締め付け、ムチムチとした壁を掻き分けて奥に進む快楽は、俺の頭を痺れさせた。


「あぁっ!」
「きついな……」


 俺は息を整え、ほんの少し腰を引く。そしてすぐにルチアの白い太ももに手を当て力を込めると、ぐっと腰を押し付けた。


「あ、あぁ、アルバート……!」
「ぐぅ……っ!」


 ルチアの蜜壺の奥の奥。俺の肉棒の先がそこを押し上げた瞬間、ぐちゅん、と激しい水音が部屋に響いた。その淫靡な音が、俺の理性を一気に崩す合図だったのかもしれない。


 俺は頭が真っ白になり、気付けばルチアの細腰を力強く掴んでいた。ふうふうと歯の隙間から、獣のような息が漏れる。もう自分ではコントロールできないほど、俺の欲は爆発寸前だった。


「アル……?」
「ル、ルチア、すまない……、もう、駄目だ……」
「えっ……? あっ! きゃあ!」


 始まったのは優しさの欠片も無い、身勝手な抽挿。まるで子種を吐き出すためだけに、ルチアの体があるように思えて、俺は自分の快楽だけをひたすら追っていた。


(駄目だ! ルチアを! 愛する妻を、気持ち良くさせるはずだったのに!)


 頭の片隅で今すぐ止めろと叫ぶ声が聞こえるのに、俺の体は言うことを聞かず、狂ったように腰を動かしている。ルチアの蜜壺をずちゅずちゅと突き上げるたび、肉棒の先端から白濁が出ているのがわかった。それなのに終わりが見えない快楽が俺の全身を支配している。


「はっ……! あぁぁ! ル、ルチア、すまないっ! あぁ!」
「あっ! あ、はぁっ! アル……! 私も、気持ちいい……っ!」


 ルチアのその言葉に、さらに俺の熱は高まり硬くなる。激しい腰の動きでぶるんぶるんと揺れるルチアの胸を揉みしだき、先端をちゅくちゅくと吸い上げた。その瞬間、ルチアの蜜壺がきゅうと締まり、また熱い精が大量に飛び出したのを感じた。


「んぅ……! ふぅ……ま、またルチアの中に、子種を出したよ。わかるかい?」


 蜜壺の奥に塗り込めるようにぐりぐりと腰を押し付けると、ルチアの美しい体もビクビクと震えた。それでもまだ萎えることがない己自身に、自分でも興奮してくる。


 しかし、ふとルチアと繋がっている部分が目に入り、思わず俺は息を呑んだ。そこには俺の出した白濁と、ルチアの初めての証である鮮血が混じったものが溢れ出している。その光景に冷水を浴びたように頭が冷え、身勝手な行為をした後悔が一気に押し寄せてきた。


「ル、ルチア! すまない! 体は大丈夫か?」
「……ん。大丈夫です。少し驚いたけど、その、凄く気持ちよかったわ」


 ルチアの顔はしっとりと汗をかいて、頬が薔薇色になっている。顔色も良く、痛みもさほど感じていないようだ。その様子にほっと息を吐くと、ルチアの蜜壺がきゅうっと締まった。


「あっ……! ル、ルチア?」
「……っと、もっと、ください」


 ルチアの少し釣り上がった金色の目は、誘うように潤んでいた。その瞬間、ルチアが夢の女と重なった。


「ルチア!」


 俺は素早くルチアの体をうつ伏せにすると、腰を掴み持ち上げた。もう無理だ。俺には止められない。そのまま俺の剛直を奥まで一気に挿入すると、ルチアは待ち望んでいたように甘い嬌声を上げた。ルチアの尻はぐいぐい俺に押し付けられ、溢れ出す蜜が俺の腹を濡らしていく。


「あぁ……! 気持ち……いい……あっ……!」


(まるであの夢を見ているみたいだ……)


 目の前にいる愛するルチアと、夢のルチア。二人を同時に抱いているようで、俺の頭は意識が飛びそうなほど興奮していた。王子だとはとても思えないほど、獣のように腰を動かし続けている。


「はぁ……、ルチア、どこに、出して欲しい? 言ってごらん……!」
「あっ……はぁ……な、中に……中にください……」


 ああ、これも夢と同じだ。俺はニヤリと笑い、心の底から満たされていくのを感じた。ルチアは俺の欲しい言葉を言ってくれる。いや、それ以上だ。俺の知らない快楽を与えてくれた。


 気付けば俺はルチアの腰を乱暴に掴み、一心不乱に腰を振っていた。ルチアの柔らかな尻に、蜜で濡れた俺の腹がぶつかるたび、じゅっぱじゅっぱと卑猥な音が鳴り響く。


 何度吐き出しても萎えない赤黒い肉棒が、愛しい妻の中に何度も飲み込まれるのを見ていると、もうすぐそこに自分の精が出ようとしているのを感じた。


「あぁっ……! アルバート!」
「ほら、全部、飲み込んで……っ!」


 ビクビクと震えるルチアの蜜壺に腰を押し付け、どくどくと出続ける精を奥に擦り付ける。ルチアの中に注いだものをすべて受け止めさせようと、そのまま何度か腰を突き上げた。


「あっ……だ、だめ……アル! もう私……!」
「大丈夫だ。はぁっ……、また、達すればいい……」


 俺が出した白濁が、ルチアの蜜壺の隙間からとろとろと溢れ出してくる。みっちりと剛直が埋まったその淫靡な光景に、再び硬くなるのがわかった。


「まだまだ、夜は長い……。これが夢ではないと教えてくれ……」


 そう言ってルチアを仰向けにし、足を深く折り曲げ、真上からずぶりと熱い肉棒を挿入していく。その瞬間ルチアの蜜壺が俺の精を搾り取ろうと締め付けた。ああ、愛しい妻はこの一突きだけで、また達してしまった。可愛すぎる。


 ――これが現実だとは、なんて素晴らしいんだ


 俺は目の前の光景が夢でないよう願いながら、一心不乱に腰を動かしていた。何度も体勢を変えては、ありったけの精を吐き出し、幻でないことに歓喜する。しかし喉がカラカラになるほど出し尽くすと、急激な眠気が俺を襲ってきた。


(ルチア、愛してる……)


 俺のその愛の言葉は口から出ないまま、勝手に瞼が閉じていく。こんな好き放題して眠るなんて、最悪だ。今すぐ起きなければ……。そう思うのに、俺の目はくっついてしまったように、開くことができない。


「アル? 寝てしまったの……?」


 一緒に眠ろうと言いたいのに、眠気が酷くて口が動かない。するとルチアはクスっと笑って、俺の頬にそっとキスをした。


「アルバート様、良い夢を……」


 もう俺に夢は必要ない。ルチアが隣りにいてくれるのだから、いつでも俺は幸せだ。ああ、ルチアが俺の頭を、愛おしそうに撫でている。なんて幸せなんだ。俺はそんな幸福な気持ちに包まれながら、意識を手放し始める。


 その瞬間、ほんの少しベッドが軋む音がしたが、俺はあっという間に深い眠りに落ちてしまった。
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