9 / 12
本物の二人の初夜 01
しおりを挟む「あっ……んん……アル……」
「んぅ……ふっ……どうした?」
くちゅくちゅとお互いの舌を絡め合っていると、ふいにルチアが俺の名を呼んだ。弱々しいが俺の胸を手で押しているので、しかたなく唇を離すと、ルチアはふうっと息を吐いた。
「アル、ちょっと苦しいわ……息ができない」
「鼻で息をするんだよ。でもちょっと激しすぎたかな。すまない。あまりにもルチアが可愛いから、興奮してしまった」
「もう……アルったら……あら? 服が……!」
自分でも頭がおかしくなりそうなほど興奮していたせいか、俺はいつの間にかお互いの服を夢中で剥ぎ取っていたようだ。二人共、生まれたままの姿になり、抱き合っている。ルチアが慌てて柔らかな胸を隠そうとするも、その豊かな双丘は隠しきれるものじゃなかった。
「ルチア、隠さないで。私によく見せてほしい……」
「で、でも、私の胸、他の女性と比べて変じゃないかしら?」
ルチアにとって俺のしたことが、心の傷になっているようだ。こんなに素晴らしい体なのに、本人にとっては自信がないらしく、しょんぼりとしていた。
(ああ、その辛さが消えてしまうほど、ルチアの体を愛したい!)
俺は愛する妻の体をぎゅっと強く抱きしめ、耳元で囁いた。ルチアの体がピクリと震え、その反応に思わず口元が緩んでしまう。
「他の女性のことなんて、どうでもいい。私は愛するルチアの体を見たいんだ……」
「アル……」
「気になるなら、腕を私の首に回してごらん」
ルチアはその言葉に頬を染め、コクンと頷いた。胸を隠していた手をゆっくりと離すと、俺の首に腕を回す。再び唇を重ね舌を差し込むと、ルチアの金色の瞳は蜂蜜のようにトロリと蕩けてしまった。
同時に手に吸い付くような柔らかい胸を優しく揉んでいると、ふと夢の女が頭をよぎった。あの時と同じ体なのに、もう身勝手にはさわれない。ルチアに対する愛おしい気持ちは、ただ愛する妻に快感を与えることを追求しようとしていた。
自分のことはどうでもいい。ルチアの感じるところを見つけたい。その綺麗な顔が快楽で歪み、美しい肉体がぴくぴくと跳ねる姿を見たかった。
「ん……っ! ふう……」
胸の先端を指の腹でクリクリと動かすと、ルチアは気持ちが良いようで声が漏れ始めた。しかしどうやら声を上げるのを我慢しているようで、唇をぎゅっと結んでいる。
「ルチア、気持ち良いかい? 良かったら素直に教えてほしいんだ。感じてる声も聞きたい」
「でも、そんなこと、はしたないわ……。私のこと嫌いにならない?」
「なるわけない! むしろルチアが気持ち良くなってるのを見ると、私も同じ気持ちになるよ」
「……なら恥ずかしいけど言うわ。笑っちゃ嫌よ?」
元々ルチアは素直で真面目だ。そこからの彼女は言われたとおり、どこが気持ち良いか素直に口にし始めた。
「あっ……! そ、それ、凄く……好き!」
「んん……、じゃあ、もっとしゃぶってあげる」
下から上に乳房を持ち上げるように揉みながら、赤く熟れた実を口に含む。口の中で転がすように舌を動かし、勢い良く吸い上げると、ルチアの体がビクビクと跳ね俺の頭を抱え込んだ。
「あっ! はぁ……! んん……アル……!」
その切羽詰まったルチアの嬌声に、思わず精を吐き出しそうになる。 正直に言うと、俺の下半身はルチアの裸を見た時から、痛いほど勃ち上がっていた。今だって無意識に腰をカクカクと前後に動かし、ルチアの膣内に入りたくて狂いそうだ。そんな俺の切ない気持ちをより刺激するように、ルチアが口を開いた。
「あぅん……、ねえ、アル。なんだか変だわ」
「どうしたんだい? 気持ち悪い?」
「違うの。アルが今、私の胸を吸ったでしょう? そしたら、私のここがきゅうっと気持ち良くなったの。私の体は他の人と違うのかしら……」
顔を赤らめ不思議そうに指差す先は、ルチアの下腹だった。俺はゴクリと喉を鳴らし、ゆっくりと彼女の脚を摑んだ。ルチアは抵抗こそしないが、怪訝そうに俺を見ている。
「アル……? やっぱり変?」
「はぁ……、違うよ。ルチアのここが、もっと気持ち良くしてほしいって、言ってるだけだよ。私に任せて……」
ルチアを驚かせないように、そっと体にキスをしながら、秘部に顔を近付けていく。そこはもうぐっしょりと濡れていて、俺の舌で早く舐め取って欲しいと言わんばかりに、蜜が溢れていた。
「動いちゃ駄目だよ?」
「えっ……? あぁっ!」
秘部の割れ目に舌を差し入れ小刻みに動かすと、ルチアの太ももが逃げようと動いた。ガシリと両脚を掴み引き寄せ、飴を舐めるように下から上にベロベロと舐め上げる。気持ちが良いのかゆっくりとルチアの体の力が抜けていくのがわかった。そのまま花芯をそっと口に含み、尖らせた舌でチロチロと舐めると、ルチアの体はビクビクと震え、甘い声を上げる。
「やっ……ま、待ってくださ……ああぁ……アル、そこは……!」
「ここがいいんだね。他に気持ち良いところはある?」
顔を上げルチアの様子を見ると、彼女は顔を手で隠し、おずおずと口を開いた。手はそのまま花芯の皮をむくように、くるくると優しく動かし続ける。
「あっ……、お、奥が、疼いて変です……」
その言葉に思わずニヤリと笑いがこぼれる。
(愛する人を気持ち良くさせるのは、こんなに楽しいのだな。夢中になりそうだ……)
「じゃあ、舌じゃ届かないから、指を入れるよ」
「は、はい……」
しっとりと濡れそぼった蜜壺に、ゆっくりと指を一本入れていく。俺の指はぬるぬると簡単に奥まで入り、すぐさま二本目を入れ始めた。
「あっ、ああぁ! アル! 奥が……!」
ぐちゅぐちゅと蜜壺の中を二本の指で掻き回す。俺の指で肉壁をじゅぶじゅぶと押し広げるように抜き差しすると、夢で何度も味わったルチアの膣内を思い出してしまう。
(こ、これは我慢できないかもしれない。もう子種が出てしまいそうだ……!)
俺は自分の硬くそそり勃った肉棒の根本をぎゅっと握り、なんとか精を吐き出すのをやり過ごす。それでもはぁはぁと息を荒げていると、ルチアが俺を呼び止めた。
0
お気に入りに追加
125
あなたにおすすめの小説
平凡令嬢の婚活事情〜あの人だけは、絶対ナイから!〜
本見りん
恋愛
「……だから、ミランダは無理だって!!」
王立学園に通う、ミランダ シュミット伯爵令嬢17歳。
偶然通りかかった学園の裏庭でミランダ本人がここにいるとも知らず噂しているのはこの学園の貴族令息たち。
……彼らは、決して『高嶺の花ミランダ』として噂している訳ではない。
それは、ミランダが『平凡令嬢』だから。
いつからか『平凡令嬢』と噂されるようになっていたミランダ。『絶賛婚約者募集中』の彼女にはかなり不利な状況。
チラリと向こうを見てみれば、1人の女子生徒に3人の男子学生が。あちらも良くない噂の方々。
……ミランダは、『あの人達だけはナイ!』と思っていだのだが……。
3万字少しの短編です。『完結保証』『ハッピーエンド』です!
ちょいぽちゃ令嬢は溺愛王子から逃げたい
なかな悠桃
恋愛
ふくよかな体型を気にするイルナは王子から与えられるスイーツに頭を悩ませていた。彼に黙ってダイエットを開始しようとするも・・・。
※誤字脱字等ご了承ください
悪役令嬢はオッサンフェチ。
来栖もよもよ&来栖もよりーぬ
恋愛
侯爵令嬢であるクラリッサは、よく読んでいた小説で悪役令嬢であった前世を突然思い出す。
何故自分がクラリッサになったかどうかは今はどうでも良い。
ただ婚約者であるキース王子は、いわゆる細身の優男系美男子であり、万人受けするかも知れないが正直自分の好みではない。
ヒロイン的立場である伯爵令嬢アンナリリーが王子と結ばれるため、私がいじめて婚約破棄されるのは全く問題もないのだが、意地悪するのも気分が悪いし、家から追い出されるのは困るのだ。
だって私が好きなのは執事のヒューバートなのだから。
それならさっさと婚約破棄して貰おう、どうせ二人が結ばれるなら、揉め事もなく王子がバカを晒すこともなく、早い方が良いものね。私はヒューバートを落とすことに全力を尽くせるし。
……というところから始まるラブコメです。
悪役令嬢といいつつも小説の設定だけで、計算高いですが悪さもしませんしざまあもありません。単にオッサン好きな令嬢が、防御力高めなマッチョ系執事を落とすためにあれこれ頑張るというシンプルなお話です。
人形な美貌の王女様はイケメン騎士団長の花嫁になりたい
青空一夏
恋愛
美貌の王女は騎士団長のハミルトンにずっと恋をしていた。
ところが、父王から60歳を超える皇帝のもとに嫁がされた。
嫁がなければ戦争になると言われたミレはハミルトンに帰ってきたら妻にしてほしいと頼むのだった。
王女がハミルトンのところにもどるためにたてた作戦とは‥‥
【完結】嫌われ令嬢、部屋着姿を見せてから、王子に溺愛されてます。
airria
恋愛
グロース王国王太子妃、リリアナ。勝ち気そうなライラックの瞳、濡羽色の豪奢な巻き髪、スレンダーな姿形、知性溢れる社交術。見た目も中身も次期王妃として完璧な令嬢であるが、夫である王太子のセイラムからは忌み嫌われていた。
どうやら、セイラムの美しい乳兄妹、フリージアへのリリアナの態度が気に食わないらしい。
2ヶ月前に婚姻を結びはしたが、初夜もなく冷え切った夫婦関係。結婚も仕事の一環としか思えないリリアナは、セイラムと心が通じ合わなくても仕方ないし、必要ないと思い、王妃の仕事に邁進していた。
ある日、リリアナからのいじめを訴えるフリージアに泣きつかれたセイラムは、リリアナの自室を電撃訪問。
あまりの剣幕に仕方なく、部屋着のままで対応すると、なんだかセイラムの様子がおかしくて…
あの、私、自分の時間は大好きな部屋着姿でだらけて過ごしたいのですが、なぜそんな時に限って頻繁に私の部屋にいらっしゃるの?
敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される
clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。
状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。
骸骨と呼ばれ、生贄になった王妃のカタの付け方
ウサギテイマーTK
恋愛
骸骨娘と揶揄され、家で酷い扱いを受けていたマリーヌは、国王の正妃として嫁いだ。だが結婚後、国王に愛されることなく、ここでも幽閉に近い扱いを受ける。側妃はマリーヌの義姉で、公式行事も側妃が請け負っている。マリーヌに与えられた最後の役割は、海の神への生贄だった。
注意:地震や津波の描写があります。ご注意を。やや残酷な描写もあります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる