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第2章『エルフの里編』
説得
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アーシャは気付け薬のおかげ?で完全に目が覚めたみたいだな、ベッドから降りて着替えている。
「ネラ……ちょっと話があるの、まだいってなかったけど私とターニャ、サーシャの3人で旅に出ようと思っているのだけど、ネラも一緒にきてくれる?」
『勿論だ、だがどうして旅に出るんだ?』
急な話だが俺はアーシャから離れるつもりは全くない、……だが理由くらいは聞いておいたほうがいいだろう。
「それはね、冒険者になって世界中を旅する為よ!」
「この地図を見て!まずはここから徒歩で1週間ぐらい南西に行ったところにある、冒険者の街アーバンを目指すわ!!」
アーシャは興奮した様子で机の引き出しから一枚の手描きの地図を取り出し俺に差し出した、非常に簡素で大まかな事しか描かれていない。
「エルフの国には世界樹の結界のおかげでダンジョンがないのだけど、他の国……特に人間の国には魔の森といってダンジョンから溢れ出た魔物によって未開拓の場所があるの!」
「冒険者の街では、そこから魔物が溢れ出ないように魔物の討伐とダンジョンの攻略を主にしているわ!」
………冒険者という事は自ら危険な場所に足を踏み入れるって事だよな。
俺はアーシャを護れるようになる為に強くなりたい、きっとこの旅は俺が強くなる為のきっかけになるだろう、………しかしその為にアーシャを危険に晒すのでは本末転倒ではないのか?
かといってもしこのままずっとここにいては何も変われないだろう、それに誰よりも強くなればその後はアーシャを護れる筈だ………。
『………分かった、だが危険な事は避けてほしい』
「よしっ!そうと決まったら、今すぐターニャとサーシャのところにいくわよ!!」
アーシャは俺を抱えると部屋を出て下に降りる、キッチンで母が朝食を作っているのが見える、父の姿は見えないので多分まだ眠っているのだろう。
「おはよう母さん!ちょっと出掛けてくるわ!!」
「あら?……おはようアーシャ、朝食が冷めないうちに帰ってくるのよ」
「分かったわ!行ってきます!!」
「いってらっしゃい、………こんな早くに起きてどこへ行くのかしら?」
アーシャは家を出ると里の中を進んでいく、ゆっくり街並みを見るのは初めてだな、どの家も木造だが2階建ての家もちらほらあり、かなり立派な里といえるだろう。
コンコン
「おはよう!ターニャ起きてる?」
そういってアーシャは家の中に入る、………昨日も思ったが、この里では余りプライバシーがないのか?いや、里の人達は全員家族みたいな感じなのかもしれないが、俺の常識とは違っていてなんか落ち着かないな。
「おはようアーシャ、こんなに早く起きているなんて珍しいですね、どうしたんですか?」
「ターニャに話があってきたの、私と一緒に冒険者になってほしいわ!」
マジか、………もう2人とも了承済みだと思っていたが、この様子だとまだ俺以外に話してなかったのか?
「アーシャ、………冒険者はとても大変だという事をちゃんと分かっていますか?」
「分かっているわ!父さんと母さんみたいに冒険者になって世界中を旅するのが昔からの夢だったの!!」
「………本気のようですね、分かりました私も一緒にいきましょう、いつ出発するのですか?」
「明日の朝よ!」
ファ!?………流石にそれはマズイんじゃないですか、アーシャさん?
「分かりました、では今日の内に挨拶と荷造りを済ませておきますね」
………嘘だろ、旅の件はまだしも明日出発する事に文句も言わないなんて、………俺だったら1週間はかかるんだが。
「ネラ、次に行くわよ!」
………アーシャってかなり無鉄砲というか無計画なんだな、それにターニャも平然としているし、エルフって一体どうなってるんだ?。
「ネラ……ちょっと話があるの、まだいってなかったけど私とターニャ、サーシャの3人で旅に出ようと思っているのだけど、ネラも一緒にきてくれる?」
『勿論だ、だがどうして旅に出るんだ?』
急な話だが俺はアーシャから離れるつもりは全くない、……だが理由くらいは聞いておいたほうがいいだろう。
「それはね、冒険者になって世界中を旅する為よ!」
「この地図を見て!まずはここから徒歩で1週間ぐらい南西に行ったところにある、冒険者の街アーバンを目指すわ!!」
アーシャは興奮した様子で机の引き出しから一枚の手描きの地図を取り出し俺に差し出した、非常に簡素で大まかな事しか描かれていない。
「エルフの国には世界樹の結界のおかげでダンジョンがないのだけど、他の国……特に人間の国には魔の森といってダンジョンから溢れ出た魔物によって未開拓の場所があるの!」
「冒険者の街では、そこから魔物が溢れ出ないように魔物の討伐とダンジョンの攻略を主にしているわ!」
………冒険者という事は自ら危険な場所に足を踏み入れるって事だよな。
俺はアーシャを護れるようになる為に強くなりたい、きっとこの旅は俺が強くなる為のきっかけになるだろう、………しかしその為にアーシャを危険に晒すのでは本末転倒ではないのか?
かといってもしこのままずっとここにいては何も変われないだろう、それに誰よりも強くなればその後はアーシャを護れる筈だ………。
『………分かった、だが危険な事は避けてほしい』
「よしっ!そうと決まったら、今すぐターニャとサーシャのところにいくわよ!!」
アーシャは俺を抱えると部屋を出て下に降りる、キッチンで母が朝食を作っているのが見える、父の姿は見えないので多分まだ眠っているのだろう。
「おはよう母さん!ちょっと出掛けてくるわ!!」
「あら?……おはようアーシャ、朝食が冷めないうちに帰ってくるのよ」
「分かったわ!行ってきます!!」
「いってらっしゃい、………こんな早くに起きてどこへ行くのかしら?」
アーシャは家を出ると里の中を進んでいく、ゆっくり街並みを見るのは初めてだな、どの家も木造だが2階建ての家もちらほらあり、かなり立派な里といえるだろう。
コンコン
「おはよう!ターニャ起きてる?」
そういってアーシャは家の中に入る、………昨日も思ったが、この里では余りプライバシーがないのか?いや、里の人達は全員家族みたいな感じなのかもしれないが、俺の常識とは違っていてなんか落ち着かないな。
「おはようアーシャ、こんなに早く起きているなんて珍しいですね、どうしたんですか?」
「ターニャに話があってきたの、私と一緒に冒険者になってほしいわ!」
マジか、………もう2人とも了承済みだと思っていたが、この様子だとまだ俺以外に話してなかったのか?
「アーシャ、………冒険者はとても大変だという事をちゃんと分かっていますか?」
「分かっているわ!父さんと母さんみたいに冒険者になって世界中を旅するのが昔からの夢だったの!!」
「………本気のようですね、分かりました私も一緒にいきましょう、いつ出発するのですか?」
「明日の朝よ!」
ファ!?………流石にそれはマズイんじゃないですか、アーシャさん?
「分かりました、では今日の内に挨拶と荷造りを済ませておきますね」
………嘘だろ、旅の件はまだしも明日出発する事に文句も言わないなんて、………俺だったら1週間はかかるんだが。
「ネラ、次に行くわよ!」
………アーシャってかなり無鉄砲というか無計画なんだな、それにターニャも平然としているし、エルフって一体どうなってるんだ?。
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