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第2章『エルフの里編』
討伐完了
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折角の美味しい経験値、もといホブゴブリン達を放っておいて俺達は次の相手を探していた。
………本当にトドメを刺さないでいいのか?かつて栄華を極めた平家一門も源頼朝に情けを掛け、殺さなかった事によって源氏に逆襲の余地を与えてしまい滅亡してしまった。
ホブゴブリン達を放っておくのは情けを掛けた訳では無く、勝手に自滅するだろうからだが………、もし生き残ってしまったら、源頼朝みたいに影で力をつけていつかエルフ達を滅ぼす要因になるのではないか?
………何?……経験値が欲しいだけだろ………だって?………ちょっと何を言ってるか分かんない。
ワタシ、エルフが心配なだけアルヨ?けっ……経験値が欲しいだなんて80パーセントくらいしか考えて無いんだから!ちょっと動揺しただけで勘違いしないでよね!!
「うーん、もう残りカスみたいなのしかいないわ!リーダーがまだゴブリンキングと戦ってるみたいだから見に行きましょ!!」
………はっ、あれ?俺……何考えてたんだ?よく思い出せないが、思い出せないって事は重要な事じゃなかったっていう事の筈だから良しとしよう。
「………そうですね、自分達よりも強い者の戦闘を見る事は勉強になりますから良いと思います」
「アーシャ………、戦闘に乱入しないって約束して」
「わ………分かっているわ!私も相手を横取りされたら絶対に許せないもの、そんな奴がいたら………地の果てまで追い詰めて血祭りにしてやるわ!!」
うわー………アーシャがピンチでも無い限り、助太刀とか考えない方が良さそうだ。
「アーシャ………、それではパーティーを組む意味がありませんよ?」
「…………もしも別のパーティーが相手を横取りしたらって意味よ」
ターニャの口撃に『ターニャの正論がアーシャの心に突き刺さる、アーシャは80ダメージを喰らった…』って表情をしたアーシャはそう言い直した。
「………行くわよ!ゴブリンキングが私を待っているわ!!」
………露骨に話題を変えたアーシャはこの場から逃れるかの様に駆け出した。
「………アーシャが乱入しようとしたら、絶対に私達で止めましょう」
「同感、アーシャの隣で見張っておく」
……ゴブリンの村で1番大きな小屋の前に着くと、リーダーは1対1で戦っていた。
………あれがゴブリンキングか、ホブゴブリンの倍以上の巨体に鎧の様に厳つい筋肉を纏っている、リーダーも一緒に鑑定してみるか。
――――――――――――――――――――――――
【ステータス】
ランク:C
種族名:ゴブリンキング
個体名:未獲得
レベル:42/50
状態:怒り/興奮
能力値
HP:258/1367
SP:127/786
MP:219/469
攻撃力:319
防御力:229
素早さ:241
魔法力:107
魔防力:178
パッシブスキル
[猛毒耐性Lv2][精神耐性Lv2][気絶耐性Lv5][麻痺耐性Lv4][無慈悲Lv4][悪食Lv6]
アクティブスキル
[棍術Lv6][体術Lv5][雄叫びLv4][身体強化Lv5][土魔法Lv4][狂化Lv4]
称号
[蠱毒][王者]
――――――――――――――――――――――――
………満身創痍だな、矢が身体中に刺さっているせいでまるでハリネズミの様に見える。
――――――――――――――――――――――――
【ステータス】
ランク:―
種族名:エルフ
個体名:カルシア・ルシラ
レベル:46/99
状態:集中
能力値
HP:476/735
SP:179/697
MP:294/1043
攻撃力:238
防御力:124
素早さ:287
魔法力:182
魔防力:154
パッシブスキル
[森の加護Lv8][毒耐性Lv7][麻痺耐性Lv7][気絶耐性Lv6][契約Lv7]
アクティブスキル
[弓術Lv8][精霊魔法Lv6][隠密Lv7][探知Lv8][身体強化Lv7]
称号
[森の護り手][狩人][苦労人]
――――――――――――――――――――――――
………リーダーの名前はカルシアっていうのか、取り敢えず記憶の片隅に留めておこう、……この森という地形はゴブリンキングにとってリーダーと戦うには相性が悪いみたいだな。
リーダーはゴブリンキングとほぼ一定の距離を保っており、ゴブリンキングは攻撃しようとしても近付けず、逃げようとしても追い付かれてしまい、矢を撃たれ続けている。
………流石にこの状態を戦っているとはいえない、ゴブリンキングの体力が多いせいで嬲っている様に見えてしまうな、リーダーの真剣な顔から見てそのつもりは無いのだろうけど。
「終わったわね!これでやっと帰れるわ!!」
異常なほどの耐久力をしていたゴブリンキングも遂に地面に崩れ落ちた、……帰ったら美味しいご飯が待っているし、この血生臭い村から早く立ち去りたい。
「そうですね、今日は早く寝て疲れを癒しましょう」
「………アーシャ、乱入しなくて良かった」
「注目して下さい!これにて討伐は完了しました、各自現地解散とします、質問のある方はいますか?…では解散!!」
………現地解散か、帰りまで束縛されるのも嫌だがどこか違和感があるな、この世界ではこれが普通なのかもしれないが。
………本当にトドメを刺さないでいいのか?かつて栄華を極めた平家一門も源頼朝に情けを掛け、殺さなかった事によって源氏に逆襲の余地を与えてしまい滅亡してしまった。
ホブゴブリン達を放っておくのは情けを掛けた訳では無く、勝手に自滅するだろうからだが………、もし生き残ってしまったら、源頼朝みたいに影で力をつけていつかエルフ達を滅ぼす要因になるのではないか?
………何?……経験値が欲しいだけだろ………だって?………ちょっと何を言ってるか分かんない。
ワタシ、エルフが心配なだけアルヨ?けっ……経験値が欲しいだなんて80パーセントくらいしか考えて無いんだから!ちょっと動揺しただけで勘違いしないでよね!!
「うーん、もう残りカスみたいなのしかいないわ!リーダーがまだゴブリンキングと戦ってるみたいだから見に行きましょ!!」
………はっ、あれ?俺……何考えてたんだ?よく思い出せないが、思い出せないって事は重要な事じゃなかったっていう事の筈だから良しとしよう。
「………そうですね、自分達よりも強い者の戦闘を見る事は勉強になりますから良いと思います」
「アーシャ………、戦闘に乱入しないって約束して」
「わ………分かっているわ!私も相手を横取りされたら絶対に許せないもの、そんな奴がいたら………地の果てまで追い詰めて血祭りにしてやるわ!!」
うわー………アーシャがピンチでも無い限り、助太刀とか考えない方が良さそうだ。
「アーシャ………、それではパーティーを組む意味がありませんよ?」
「…………もしも別のパーティーが相手を横取りしたらって意味よ」
ターニャの口撃に『ターニャの正論がアーシャの心に突き刺さる、アーシャは80ダメージを喰らった…』って表情をしたアーシャはそう言い直した。
「………行くわよ!ゴブリンキングが私を待っているわ!!」
………露骨に話題を変えたアーシャはこの場から逃れるかの様に駆け出した。
「………アーシャが乱入しようとしたら、絶対に私達で止めましょう」
「同感、アーシャの隣で見張っておく」
……ゴブリンの村で1番大きな小屋の前に着くと、リーダーは1対1で戦っていた。
………あれがゴブリンキングか、ホブゴブリンの倍以上の巨体に鎧の様に厳つい筋肉を纏っている、リーダーも一緒に鑑定してみるか。
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【ステータス】
ランク:C
種族名:ゴブリンキング
個体名:未獲得
レベル:42/50
状態:怒り/興奮
能力値
HP:258/1367
SP:127/786
MP:219/469
攻撃力:319
防御力:229
素早さ:241
魔法力:107
魔防力:178
パッシブスキル
[猛毒耐性Lv2][精神耐性Lv2][気絶耐性Lv5][麻痺耐性Lv4][無慈悲Lv4][悪食Lv6]
アクティブスキル
[棍術Lv6][体術Lv5][雄叫びLv4][身体強化Lv5][土魔法Lv4][狂化Lv4]
称号
[蠱毒][王者]
――――――――――――――――――――――――
………満身創痍だな、矢が身体中に刺さっているせいでまるでハリネズミの様に見える。
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【ステータス】
ランク:―
種族名:エルフ
個体名:カルシア・ルシラ
レベル:46/99
状態:集中
能力値
HP:476/735
SP:179/697
MP:294/1043
攻撃力:238
防御力:124
素早さ:287
魔法力:182
魔防力:154
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アクティブスキル
[弓術Lv8][精霊魔法Lv6][隠密Lv7][探知Lv8][身体強化Lv7]
称号
[森の護り手][狩人][苦労人]
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………リーダーの名前はカルシアっていうのか、取り敢えず記憶の片隅に留めておこう、……この森という地形はゴブリンキングにとってリーダーと戦うには相性が悪いみたいだな。
リーダーはゴブリンキングとほぼ一定の距離を保っており、ゴブリンキングは攻撃しようとしても近付けず、逃げようとしても追い付かれてしまい、矢を撃たれ続けている。
………流石にこの状態を戦っているとはいえない、ゴブリンキングの体力が多いせいで嬲っている様に見えてしまうな、リーダーの真剣な顔から見てそのつもりは無いのだろうけど。
「終わったわね!これでやっと帰れるわ!!」
異常なほどの耐久力をしていたゴブリンキングも遂に地面に崩れ落ちた、……帰ったら美味しいご飯が待っているし、この血生臭い村から早く立ち去りたい。
「そうですね、今日は早く寝て疲れを癒しましょう」
「………アーシャ、乱入しなくて良かった」
「注目して下さい!これにて討伐は完了しました、各自現地解散とします、質問のある方はいますか?…では解散!!」
………現地解散か、帰りまで束縛されるのも嫌だがどこか違和感があるな、この世界ではこれが普通なのかもしれないが。
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