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第1章『始まりの森編』

夢のマイホーム

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 引っ越すと決まったし、木の表面まで穴を掘って周囲を確認するか。

 ……ここは森の浅い部分だったらしく、木がまばらに生えている。太陽でいいのか?まぁ、自分が呼ぶ分には問題ないか。太陽を基準にすると南側には草原が広がっており、北側は深い森だった。

 どうせなら食べ物の多そうな北側へ行こう。出発の前に、ステータスの確認はしておくか。


――――――――――――――――――――――――

【ステータス】
ランク:G+
種族名:ミュータントラーヴァ
個体名:未獲得
レベル:6/6
状態:進化可能/正常

能力値
HP:75/75
SP:305/305(61×5)
MP:17/17
攻撃力:36(18×2)
防御力:11(22÷2)
素早さ:13
魔法力:7
魔防力:8(15÷2)

パッシブスキル
[●●●の悪戯EX][言語理解EX][限界突破EX][復讐の一撃Lv3][飢餓発作EX][毒耐性Lv4][麻痺耐性Lv4][禁忌Lv1][食い溜めLv5][悪食Lv6][万物可食EX][無慈悲Lv1][異貌魂魄Lv3]

アクティブスキル
[アイテムボックスLv1][念話Lv1][鑑定Lv3][殻篭りLv2][糸吐きLv2][脱皮Lv1]

称号
[●●●に弄ばれる者][転生者][境界を越えし者][復讐の誓い][悪足掻き][絶望した者][引き篭もり][ハングリーラーヴァ][共食い][大食漢][腐肉漁り][全テヲ喰ラウ者][蹂躙肉塊][突然変異]


――――――――――――――――――――――――


 もう進化できるみたいだが、このボロボロの木での進化は不安だ。……俺のせいだけどな。

 慎重に辺りを見渡しながら木から這い出る。……良い思い出のないこの木から離れられると思うと、なんだか感慨深いな。

 物音を立てないよう静かに、だけどできるだけ素早く這い進んでいく。

 ……おっ、この木なんか丁度良さそうだな。さっきの木より大きいし、上の方には潜むのに良さげな穴が空いている。この木にしよう。

 素早くといっても芋虫なのでそんなに早くはない。それでもそれなりにスルスルと登り、木に空いている穴に辿り着いた。

 穴に入るために覗くと……そこには。トテモ、……トテモ美味ソウナ、鳥ノ雛達ガ居タ。

 一応、鑑定しておこう。


――――――――――――――――――――――――

【ステータス】
ランク:G-
種族名:ブルーチック
個体名:未獲得
レベル:2/3
状態:混乱

能力値
HP:27/27
SP:7/23
MP:7/7
攻撃力:13
防御力:13
素早さ:9
魔法力:7
魔防力:10

パッシブスキル

アクティブスキル
[親を呼ぶLv2]

称号

――――――――――――――――――――――――


 この巣の中には合わせて4匹もの雛が居たが、どれも同じようなステータスだった。

 ……これぐらいなら、混乱している間に一気にやっちまった方が良いか。

 コイツら、さっきからピイピイ煩いな……。

 俺は巣の外から[糸吐き]で雛を動けなくし、そして巣の中で暴れ回った。

【経験値3を獲得しました。経験値3を獲得しました。経験値4を獲得しました。経験値3を獲得しました】

 [復讐の一撃]も発動したからか、そんなに時間は掛からなかったな。……じゃあ、いただきます!

 美味いっ!!……溢れる血が新鮮な肉と絡まって最高に調和している。それは人間だった頃に食べたどんな料理よりも美味しかった。

【経験値1を獲得しました。経験値1を獲得しました。経験値1を獲得しました】

 3匹目を食べ終わり、最後の1匹に手を出そうとした時、何かが巣に入ってきた。

 それは青い鳥だった。怒り狂った親鳥が巣の中に飛び込んできたのだ。俺は急いで鑑定を使う。


――――――――――――――――――――――――

【ステータス】
ランク:F-
種族名:ブルーバード
個体名:未獲得
レベル:3/8
状態:激怒

能力値
HP:48/88
SP:24/68
MP:12/12
攻撃力:22
防御力:18
素早さ:23
魔法力:8
魔防力:17

パッシブスキル

アクティブスキル
[つつくLv6][翼打ちLv3]

称号
[幸福を呼ぶ鳥][親バカ]

――――――――――――――――――――――――


 ……コイツ、さっきの雛なんかとは比べ物にならないほど強い!
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