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再会編
逆転
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紅炎に少しでも触れてしまえば、その部分は跡形もなく消え去り、40分の1の体積で灰になってしまう。そんな破壊力の炎が、ユラシアたちの目の前まで迫っていた。
しかし、その炎は当たらなかった。
太陽王はさぞかし驚いた様子で言った。
「な! 紅炎がねじ曲がった!? 」
ユラシアたちに直撃するはずだった炎は、その場で蛇のようにくねくねとねじ曲がり、やがて消えてしまった。
それをした張本人は、太陽王の側にいた。
「時空スキル、湾曲だ」
そう、定仙だった。
「貴様......グハァッ!! 」
次の瞬間、太陽王の胸から一本の剣が出てきた。正確に心臓を貫いているであろうそれは、定仙がしたものだった。
「定仙、お前裏切ったんじゃ......」
ユラシアがそういうと定仙はニヤリと笑った。
「敵を騙すにはまず味方から、だぜ」
定仙は剣を引き抜き、倒れた太陽王の頭を踏みつけた。そして、手に持っていた剣を今度は首にあてがった。
「あんたのスキルは調べがついていた。まさか、スキルを使えなくするスキルとはな。国の民ではなかった俺は、怪しまれることなくあんたの信者になることができた。そして前の国王と親しかった冒険者と仲良くなり、排除する作戦を提案した」
「貴様、それで自分だけスキル封印から逃れたのか......」
定仙はあてがった剣を太陽王から離し、スキルを使った。
「密閉空間」
すると太陽王は、空間の歪みに巻き込まれ、跡形もなく消えた。
「裏側の空間に閉じ込めた。これでもう悪事は働けない。俺らの勝ちだ! 」
そういうと、周りにいた信者たちは、手に持っていた剣を手から離し、降伏を証明した。
-数日後-
かつての活気と明るさを取り戻した城にて、国を救った英雄として、ユラシアたちへ称号を授与する式典がとり行われた。
王は書状を広げ、直々に読み上げた
「ユラシア殿、シオネ殿、ラエル殿、リナ殿......おや? もう一人のお方が見えぬが」
正装をしたユラシアは王に答えた。
「堅苦しいのはゴメンだと」
「は、はぁ。では......今回国を救っていただいた5名の方に、名誉騎士の称号を与えます」
こうして、1名を除いた4名に、黄金が使われた剣が王から渡された。
そして
名誉騎士になってからというもの、ギルドには凄まじい量の依頼が舞い込んだ。そのほとんどが、名誉騎士である4名、特にユラシアを希望していた。
定仙はというと......
「もう、行くのか」
「ああ、世界を見て回りたいからな。せっかく会えたが、これでお別れだ」
定仙は大きな船に乗り、そこからユラシアに話していた。
「また、世界のどこかで会おうな!! 」
「ああ! 絶対にだ!! 」
船は、風を帆に受けて出港した。その風は、二人の男の別れとはつゆ知らず、力強く吹き通っていった。
しかし、その炎は当たらなかった。
太陽王はさぞかし驚いた様子で言った。
「な! 紅炎がねじ曲がった!? 」
ユラシアたちに直撃するはずだった炎は、その場で蛇のようにくねくねとねじ曲がり、やがて消えてしまった。
それをした張本人は、太陽王の側にいた。
「時空スキル、湾曲だ」
そう、定仙だった。
「貴様......グハァッ!! 」
次の瞬間、太陽王の胸から一本の剣が出てきた。正確に心臓を貫いているであろうそれは、定仙がしたものだった。
「定仙、お前裏切ったんじゃ......」
ユラシアがそういうと定仙はニヤリと笑った。
「敵を騙すにはまず味方から、だぜ」
定仙は剣を引き抜き、倒れた太陽王の頭を踏みつけた。そして、手に持っていた剣を今度は首にあてがった。
「あんたのスキルは調べがついていた。まさか、スキルを使えなくするスキルとはな。国の民ではなかった俺は、怪しまれることなくあんたの信者になることができた。そして前の国王と親しかった冒険者と仲良くなり、排除する作戦を提案した」
「貴様、それで自分だけスキル封印から逃れたのか......」
定仙はあてがった剣を太陽王から離し、スキルを使った。
「密閉空間」
すると太陽王は、空間の歪みに巻き込まれ、跡形もなく消えた。
「裏側の空間に閉じ込めた。これでもう悪事は働けない。俺らの勝ちだ! 」
そういうと、周りにいた信者たちは、手に持っていた剣を手から離し、降伏を証明した。
-数日後-
かつての活気と明るさを取り戻した城にて、国を救った英雄として、ユラシアたちへ称号を授与する式典がとり行われた。
王は書状を広げ、直々に読み上げた
「ユラシア殿、シオネ殿、ラエル殿、リナ殿......おや? もう一人のお方が見えぬが」
正装をしたユラシアは王に答えた。
「堅苦しいのはゴメンだと」
「は、はぁ。では......今回国を救っていただいた5名の方に、名誉騎士の称号を与えます」
こうして、1名を除いた4名に、黄金が使われた剣が王から渡された。
そして
名誉騎士になってからというもの、ギルドには凄まじい量の依頼が舞い込んだ。そのほとんどが、名誉騎士である4名、特にユラシアを希望していた。
定仙はというと......
「もう、行くのか」
「ああ、世界を見て回りたいからな。せっかく会えたが、これでお別れだ」
定仙は大きな船に乗り、そこからユラシアに話していた。
「また、世界のどこかで会おうな!! 」
「ああ! 絶対にだ!! 」
船は、風を帆に受けて出港した。その風は、二人の男の別れとはつゆ知らず、力強く吹き通っていった。
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