死刑になったら転生しました ~しかもチートスキル付きだとぉ?~

まこる

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学園生活編

サキ

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セレーネは一命を取り留めた。ユラシアはトドメを刺そうと殺そうとしたが、シオネに念を押されてやめた。

それから、学校の雰囲気はどんどんよい方向へと進んでいった。

「いやぁ、あんたのおかげだよ。ここまで学校が良くなったのはさ」

「大したことはしてない。第一、まだ一人残っている」

四天王サキ。彼は女子生徒の群れに身を隠し、いつもユラシアを監視している。

「別にそんなのいいじゃねぇか。学校生活楽しんでくれよ」

「いつまでもここにいるわけにはいかないんだ。サキのしっぽを掴んでこらしめたら、もう退学する」

「お堅いねぇ......」

会話はそこで途切れた。ユラシアがその場から離れようとすると、ギャンガはそれを引き留めた。

「あ、そういえばさ......アリスとはどうなんだよ」

「アリス......? 」

「とぼけんなってー。お前だって知ってるだろ? アリスはお前のことがす」

と、ここまで言いかけた時、それを察知したアリスが教室に入ってきて、ギャンガに飛び蹴りを食らわせた。

「あんたは黙ってなさいよ」

そして、その様子をユラシアに見られていることに気が付くと、すぐに顔が真っ赤になった。

「あわ、あわわわわ......勘違いしないでよね!! 」

何をだろう。

「いってぇなあ......本気で飛び蹴り食らわせるやつがどこにいんだよ」

「黙れっていったはずよ」

「おいアリス。最近大人しくしていると思ったら、特定のやつにはまだこんなことしているのか? 」

アリスはショックを受けてしまった。自分の過ちで好きな人物が困っている。

「ご、ごめんなさい......」

「分かればいいんだ」

ユラシアは軽くはにかんだ。それがアリスの気絶を助ける要因になったことは、言うまでもない。

そんなやり取りをしていると、教室にサキが女子生徒を連れて入ってきた。

「初めまして、ミツルくん? そっちの方が呼びやすいからこっちで呼ぶわね」

「標的がわざわざ......用件を言え」

「話が早くて助かるわ」

サキは女子の囲みから出てきて、ユラシアの前に立った。

「今すぐ退学しなさい。手荒な真似はしたくないの」

「俺もそろそろ退学したかったところだ」

「......素直ね」

「ああ、ただしお前も道連れだ」

「......さっきの言葉は取り消すわ」

「構わん」

しばらく睨みあっていると、サキの方が提案を出した。

「じゃあ、アリスちゃんとイガロスちゃんみたいに、戦って決着をつけましょう? 」

「いいだろう。その方が手っ取り早い」

ものの数秒で決まった決闘の約束。この戦いにて、ユラシアはサキの隠していた真実を知ることとなる。
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