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往生列車で逝こう。らみあの津波大作戦
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■獣球の女祖! 豚ユッケ十億年!!
アーガイルはこわばった。いつも、いつもこうだ。
物心ついた時からいわれの無い叱責と容赦なき刑罰が彼女を苛んできた。
弁解はいっさい聞き入れられず、時には濡れ衣を着せられ、他人の疝気を頭痛に病むことすらあった。
それでも彼女は簡単に折れてしまう子ではなかったから、力の限り抵抗した。
「わたしではありません!!」
今度は途方もない大声で無実を叫ぶ。僧兵は予想外の反発に驚いたが、すぐに小娘をねじ伏せた。
「ええい! お前が突き落としたに決まっている!」
黙秘権もアリバイもおろか、司法制度が遅れた異世界には推定無罪の概念すらない。その場で剣をふるう者が判事であり死
刑執行人だ。
「うぐぐ……」
万力のごとく胸を締めあげられ、薄幸な少女の心臓が停まった。
「殺ったか?」
にやりとした僧兵の口から蒸気が漏れた。背後からもう一人が使い魔の背に乗ってやってきた。ぐったりしたアーガイルの片足をつかみ、逆さまにする。朝顔のように咲いたプリーツスカートをむんずとつかみ、一気にずり降ろす。
頭からセーラー服がすっぽりと抜け落ち、ピンクのレオタードに紺色のブルマ姿になる。
「一人で愉しむな。俺にもやらせろ」
最初の僧兵が死体を奪い取り、バナナの皮から実を抜くように残りの衣服を引っぺがす。裂けたスクール水着からバサリと翼が広がる。平坦な少女の胸と腰をわずかに覆う純白ビキニ。男どもは容赦なくそれ
らを引きちぎってベージュ色のアンダーショーツ一枚に剥いた。
熟れたヒップが紐のような布地からこぼれている。奇妙なことに男どもはそれに目をくれず少女の翼をモフモフとまさぐる。
「有ったか?」
「いや、まだだ」
「急げ、交代勤務の時間だぞ」
片割れがバルコニーの向うを見やる。寝静まった森の中に灯りがゆれている。
「やべぇ、来やがった!」
彼が視線を泳がせる。その先に裸の巨漢が折り重なっていた。二人とも首が真後ろに向いたまま目を見開いている。
「あった! あったぞ!!」
死体をまさぐっていた方が鬼の首を取ったように叫ぶ。
「緑色の痣だぞ! 間違えるなよ?」
見張っていた男が駆け寄り、【暗照】の術式を翼の根元にかざす。もち肌
に星形のしるしがあった。
「フレイアスターだ。動かぬ証拠を掴んだぞ」
あたり構わず歓喜の声をあげる。
「どうだ? 確かか?」
念のため、相方が使い魔に鑑定させている。『タシカニ、相違アリマセン。オヤカタサマ』
一つ目小僧によく似た眷属がうなづく。
「地球脱出教団にはフレイアスター家の末裔がいる。これは重大な反革命行為だ。らみあ様ぁ!」
鈴を転がすような可愛らしい笑いが木霊した。
ボロ人形のように打ち捨てられたアーガイルの遺体。その上に御崎らみあと天使の輪を被った魂が浮かんでいる。
「どうよ? お前はフレイアスター家の子よ。その徒弟がアングーラの行商に騙された。あげく、お前は殺人の罪をかぶって死んだの」
アーガイルは顔を
真っ赤にして叫ぶ。「あり得ない! なんで? なんでアタシが内紛に巻き込まれて死ぬわけ? あり得ない」
「そぉお?」
らみあは同情心たっぷりの眼で彼女を見つめる。
「そうよ! おまけにわたしがフレイアスターの子孫だったなんて! ……だから、兄さまや母さまはわたしを邪険にしたのね!」
「転生する前にいいこと教えてあげるわ。あんたが生まれるように遺伝子操作を施したのは、ほかならぬフレイア……」
「その名前、口にしないで、汚らわしいッ!」
アーガイルは言い放った。
「貴女の怒りはもっともなことよ。こうやって理不尽に奪われた命が沢山あるの。その子たちが貴女を応援してくれるそうだけど、OK?」
らみあは窓ふき職人の肩に手をおい
て、考える時間を与えるようにゆっくりと説明した。
「牛豚鶏――屠畜類? 食べられるために愛された動物。そんなの、いたんだ」
妖精代には畜産は人類が犯した愚行として伝わっている。
らみあがうなづくと、ブヒブヒと豚の怨霊がアーガイルにすり寄った。
「あら、かわいい。……それで、おばさん。あたしにどうしろっての?」
軽々と宙を舞う牛や鶏の悪霊にもまれながらアーガイルが訊く。
「この子達の女神さまになりなさい。さぁ、転生――」
らみあが指を鳴らすと、アーガイルは暗がりへ真っ逆さまに転落した。
「ちょ、ちょ、待って! 転生の特典はぁぁぁぁあぁっぁぁ」
ちゃっかりと要求するアーガイル。
らみあはテンプレのお約束に従って
特殊スキルと使用上の注意を述べたが、彼女の耳の届いたかどうか定かでない。
◇ ◇ ◇ ◇
妖精王国 首都上空
漆黒の幽霊列車が青天の霹靂のごとく、たゆとっている。
錆びついて蜘蛛の巣が張り巡らされ、もはや魔窟と化した車内。ボロボロのセーラー服を纏った白骨が運転席に突っ伏している。車掌室にももう一体、頭蓋骨が転がっており、三つ編みがこびりついている。
「往生特急・冥府高速度交通霊団、総裁『みさき・らみあ』の名において勅命す」
スピーカーがひび割れた声でがなり立てる。骸骨の乗務員がムクリと起き上がり、整列した。
「本線は本日ただいまより運行を再開する。永劫回帰惑星~地球間のダイヤを設定。地球脱出教団のお客様を
ご案内するよう、一同こころより……」
らみあの長ったらしい朝礼が続いている間、骸骨が急速に脂肪や筋肉をまとい、ふくよかな少女の身体を取り戻していく。肋骨に肺胞が増殖し、骨盤の上に大腸や子宮が積み上がっていく。
落ちくぼんだ眼窩に目玉がはまり、鼻腔を軟骨が埋めていく。
往生特急の機関車が汽笛を鳴らし、電離層へ駆け上がる。照り返す太陽を遮り、轟く車輪が一つの魂をズタズタに轢いた。
客車にドスンと叩きつけるような音が響き、床に素っ裸の少女が転がった。
「イタタタ! ずいぶんと乱暴な転生をさせるのね」
アーガイルが腰をさすりながら愚痴る。
一足先にセーラー服に着替えた客室乗務員たちが新品のビキニを手渡しな
がら答える。
「ご搭乗ありがとうございます。この列車は地球発、煉獄経由、プリリム・モビーレ行きです」
少女たちの列から、御崎らみあが前に出る。
「そうよ。お前は獣球の女王になって貰うのよ。霊長類最終王朝の永久王者としてね」
「?? どういうこと。わけがわからないわ」
「もうすぐ現実世界は滅ぶわ。理不尽なことに身勝手な輩のご都合主義によってね」
「そいつらは誰? わたしを苦しめたように、この宇宙を好き勝手に潰そうとしているわけ?」
「そうよ。神――というか、あらゆる概念の代表格といったところかしら。そいつがアタシらを消そうとしている」
「つまり万能の相手に戦争を挑んで勝つつもりなの? あんた馬鹿?」
「勝算はあるわ。理不尽
には理不尽で対抗するの。幸い、人間的な論理思考に太刀打ちできる力強い仲間がいる」
「それって……」
「来て、見れば判るわ」
うすうす感づいてはいたが、らみあの手招きにしたがって、車両連結部を越えるにかなりのは精神力を要した。
厩舎と豚小屋をひっくり返した様な阿鼻叫喚が耳を聾する。
連結された貨車には眼球根や三つ目ヒツジといったお馴染の虚構生命体に加えて、全身が瞼だらけの豚や顔が四つある牛などびっくり仰天な動物たちがひしめいている。
「荒ぶる動物たちに、人間の理屈や冷静さは『一切』通用しないわ。理不尽な生存本能に裏打ちされた――そうね。動物原理。要するにそういうアニマルな決定原理で立ち向かうわ。あんたには虚獣たちのまとめ役になっ
てほしいの」
らみあはさらっと、相手を道具であるかの様に言ってのける。
その無神経さにアーガイルは計測不能な憤りをおぼえた。が、女王として君臨するのも悪くない、と考え直した。
「いい取引とは思えないけど、他に選択肢はなさそう。で、報酬に何をくれるの? 女王格は任務上の肩書なんでしょ?」
あなどれない小娘だと、らみあは舌打ちした。だが、この釣り針には引っかかる筈だ。顔色一つ変えずに答えてみせる。
「誰にも妨害されない、自由でストレスフリーな人生をあげるわ」
アーガイルは狐に化かされたような表情で黙り込み、しばし熟考したのちに快諾した。
「ま、いっか……で、どうするのさ?」
らみあはニヤリと冷え切った微笑を返す。
「概念津波が間近に迫ってる。犠牲者を往生特急で一網打尽にするのよ。そして、虚獣に転生させる」
こいつは何を考えているのだ。気がくるっているとしか言いようがない。
アーガイルはこわばった。いつも、いつもこうだ。
物心ついた時からいわれの無い叱責と容赦なき刑罰が彼女を苛んできた。
弁解はいっさい聞き入れられず、時には濡れ衣を着せられ、他人の疝気を頭痛に病むことすらあった。
それでも彼女は簡単に折れてしまう子ではなかったから、力の限り抵抗した。
「わたしではありません!!」
今度は途方もない大声で無実を叫ぶ。僧兵は予想外の反発に驚いたが、すぐに小娘をねじ伏せた。
「ええい! お前が突き落としたに決まっている!」
黙秘権もアリバイもおろか、司法制度が遅れた異世界には推定無罪の概念すらない。その場で剣をふるう者が判事であり死
刑執行人だ。
「うぐぐ……」
万力のごとく胸を締めあげられ、薄幸な少女の心臓が停まった。
「殺ったか?」
にやりとした僧兵の口から蒸気が漏れた。背後からもう一人が使い魔の背に乗ってやってきた。ぐったりしたアーガイルの片足をつかみ、逆さまにする。朝顔のように咲いたプリーツスカートをむんずとつかみ、一気にずり降ろす。
頭からセーラー服がすっぽりと抜け落ち、ピンクのレオタードに紺色のブルマ姿になる。
「一人で愉しむな。俺にもやらせろ」
最初の僧兵が死体を奪い取り、バナナの皮から実を抜くように残りの衣服を引っぺがす。裂けたスクール水着からバサリと翼が広がる。平坦な少女の胸と腰をわずかに覆う純白ビキニ。男どもは容赦なくそれ
らを引きちぎってベージュ色のアンダーショーツ一枚に剥いた。
熟れたヒップが紐のような布地からこぼれている。奇妙なことに男どもはそれに目をくれず少女の翼をモフモフとまさぐる。
「有ったか?」
「いや、まだだ」
「急げ、交代勤務の時間だぞ」
片割れがバルコニーの向うを見やる。寝静まった森の中に灯りがゆれている。
「やべぇ、来やがった!」
彼が視線を泳がせる。その先に裸の巨漢が折り重なっていた。二人とも首が真後ろに向いたまま目を見開いている。
「あった! あったぞ!!」
死体をまさぐっていた方が鬼の首を取ったように叫ぶ。
「緑色の痣だぞ! 間違えるなよ?」
見張っていた男が駆け寄り、【暗照】の術式を翼の根元にかざす。もち肌
に星形のしるしがあった。
「フレイアスターだ。動かぬ証拠を掴んだぞ」
あたり構わず歓喜の声をあげる。
「どうだ? 確かか?」
念のため、相方が使い魔に鑑定させている。『タシカニ、相違アリマセン。オヤカタサマ』
一つ目小僧によく似た眷属がうなづく。
「地球脱出教団にはフレイアスター家の末裔がいる。これは重大な反革命行為だ。らみあ様ぁ!」
鈴を転がすような可愛らしい笑いが木霊した。
ボロ人形のように打ち捨てられたアーガイルの遺体。その上に御崎らみあと天使の輪を被った魂が浮かんでいる。
「どうよ? お前はフレイアスター家の子よ。その徒弟がアングーラの行商に騙された。あげく、お前は殺人の罪をかぶって死んだの」
アーガイルは顔を
真っ赤にして叫ぶ。「あり得ない! なんで? なんでアタシが内紛に巻き込まれて死ぬわけ? あり得ない」
「そぉお?」
らみあは同情心たっぷりの眼で彼女を見つめる。
「そうよ! おまけにわたしがフレイアスターの子孫だったなんて! ……だから、兄さまや母さまはわたしを邪険にしたのね!」
「転生する前にいいこと教えてあげるわ。あんたが生まれるように遺伝子操作を施したのは、ほかならぬフレイア……」
「その名前、口にしないで、汚らわしいッ!」
アーガイルは言い放った。
「貴女の怒りはもっともなことよ。こうやって理不尽に奪われた命が沢山あるの。その子たちが貴女を応援してくれるそうだけど、OK?」
らみあは窓ふき職人の肩に手をおい
て、考える時間を与えるようにゆっくりと説明した。
「牛豚鶏――屠畜類? 食べられるために愛された動物。そんなの、いたんだ」
妖精代には畜産は人類が犯した愚行として伝わっている。
らみあがうなづくと、ブヒブヒと豚の怨霊がアーガイルにすり寄った。
「あら、かわいい。……それで、おばさん。あたしにどうしろっての?」
軽々と宙を舞う牛や鶏の悪霊にもまれながらアーガイルが訊く。
「この子達の女神さまになりなさい。さぁ、転生――」
らみあが指を鳴らすと、アーガイルは暗がりへ真っ逆さまに転落した。
「ちょ、ちょ、待って! 転生の特典はぁぁぁぁあぁっぁぁ」
ちゃっかりと要求するアーガイル。
らみあはテンプレのお約束に従って
特殊スキルと使用上の注意を述べたが、彼女の耳の届いたかどうか定かでない。
◇ ◇ ◇ ◇
妖精王国 首都上空
漆黒の幽霊列車が青天の霹靂のごとく、たゆとっている。
錆びついて蜘蛛の巣が張り巡らされ、もはや魔窟と化した車内。ボロボロのセーラー服を纏った白骨が運転席に突っ伏している。車掌室にももう一体、頭蓋骨が転がっており、三つ編みがこびりついている。
「往生特急・冥府高速度交通霊団、総裁『みさき・らみあ』の名において勅命す」
スピーカーがひび割れた声でがなり立てる。骸骨の乗務員がムクリと起き上がり、整列した。
「本線は本日ただいまより運行を再開する。永劫回帰惑星~地球間のダイヤを設定。地球脱出教団のお客様を
ご案内するよう、一同こころより……」
らみあの長ったらしい朝礼が続いている間、骸骨が急速に脂肪や筋肉をまとい、ふくよかな少女の身体を取り戻していく。肋骨に肺胞が増殖し、骨盤の上に大腸や子宮が積み上がっていく。
落ちくぼんだ眼窩に目玉がはまり、鼻腔を軟骨が埋めていく。
往生特急の機関車が汽笛を鳴らし、電離層へ駆け上がる。照り返す太陽を遮り、轟く車輪が一つの魂をズタズタに轢いた。
客車にドスンと叩きつけるような音が響き、床に素っ裸の少女が転がった。
「イタタタ! ずいぶんと乱暴な転生をさせるのね」
アーガイルが腰をさすりながら愚痴る。
一足先にセーラー服に着替えた客室乗務員たちが新品のビキニを手渡しな
がら答える。
「ご搭乗ありがとうございます。この列車は地球発、煉獄経由、プリリム・モビーレ行きです」
少女たちの列から、御崎らみあが前に出る。
「そうよ。お前は獣球の女王になって貰うのよ。霊長類最終王朝の永久王者としてね」
「?? どういうこと。わけがわからないわ」
「もうすぐ現実世界は滅ぶわ。理不尽なことに身勝手な輩のご都合主義によってね」
「そいつらは誰? わたしを苦しめたように、この宇宙を好き勝手に潰そうとしているわけ?」
「そうよ。神――というか、あらゆる概念の代表格といったところかしら。そいつがアタシらを消そうとしている」
「つまり万能の相手に戦争を挑んで勝つつもりなの? あんた馬鹿?」
「勝算はあるわ。理不尽
には理不尽で対抗するの。幸い、人間的な論理思考に太刀打ちできる力強い仲間がいる」
「それって……」
「来て、見れば判るわ」
うすうす感づいてはいたが、らみあの手招きにしたがって、車両連結部を越えるにかなりのは精神力を要した。
厩舎と豚小屋をひっくり返した様な阿鼻叫喚が耳を聾する。
連結された貨車には眼球根や三つ目ヒツジといったお馴染の虚構生命体に加えて、全身が瞼だらけの豚や顔が四つある牛などびっくり仰天な動物たちがひしめいている。
「荒ぶる動物たちに、人間の理屈や冷静さは『一切』通用しないわ。理不尽な生存本能に裏打ちされた――そうね。動物原理。要するにそういうアニマルな決定原理で立ち向かうわ。あんたには虚獣たちのまとめ役になっ
てほしいの」
らみあはさらっと、相手を道具であるかの様に言ってのける。
その無神経さにアーガイルは計測不能な憤りをおぼえた。が、女王として君臨するのも悪くない、と考え直した。
「いい取引とは思えないけど、他に選択肢はなさそう。で、報酬に何をくれるの? 女王格は任務上の肩書なんでしょ?」
あなどれない小娘だと、らみあは舌打ちした。だが、この釣り針には引っかかる筈だ。顔色一つ変えずに答えてみせる。
「誰にも妨害されない、自由でストレスフリーな人生をあげるわ」
アーガイルは狐に化かされたような表情で黙り込み、しばし熟考したのちに快諾した。
「ま、いっか……で、どうするのさ?」
らみあはニヤリと冷え切った微笑を返す。
「概念津波が間近に迫ってる。犠牲者を往生特急で一網打尽にするのよ。そして、虚獣に転生させる」
こいつは何を考えているのだ。気がくるっているとしか言いようがない。
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