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ぐすっ(泣)わかったわよ! わたし、お母さんになりますっ!!
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■ フェルミオン・ダブリング
はたせるかな、ホロメーターは想定されているノイズ限界の閾値を少し超えた所に揺らぎを検出した。事象の地平面において、宇宙の構成情報はプランクスケールの情報ビットで符号化されている。これが数十億光年の規模で投影される事で、宇宙のピクセルが拡大されるとアンジェラが説明している。
測定値から逆算した結果、数十億光年でなく地球を中心とした数十光年の範囲が「水槽」の中にあると判明した。
全天サーベイによっても数十光年以遠の恒星に既知の観測値とのずれがあった。
「以上の事から、何者かが特定の歴史を改変するために『故意』に『一定範囲』の時空間を『切り取った』と断定できます」
技師たちは平然と結論付けたが、その内容は衝撃的だった。
「水槽の中から脱出できないものか?」
押しつぶされるような急性閉所恐怖症を発病したメディアは、安定剤を衛生兵に処方してもらった。
「あることにはあります。この世界が計算機上の演算であるならば、逆ハッキングできなくもありません」
「そんな、宇宙を動かすことが人間にできるものか」
「できます。強い人間原理を操る戦闘純文学者ならば。フラッショナルスーツはヒエロニムス回路を織り込んだ一種の量子コンピューターです。これを並列処理すれば……」
「強い人間原理をマルチタスクしようというの?」
「そうです。多人数でこれから申し上げるチート技を使います。格子ゲージ理論において、力を媒介するフェルミ粒子を記述する際、本来の物理的な粒子とは別の非物理的な複数の自由度が現れます。これをフェルミオン・ダブリングと言います。まぁ、早い話が反則技が使えるようになります」
「でも、それは自然界が存在を許さないでしょう」
「そうです。反則技を封じるために特例でいくつかの物理法則を破る事が許可されます」
「安保理決議による武力行使みたいな?」
「そうです。魅力あるチートとして『相互作用の局在』があります。物理法則には作用と反作用が伴いますよね? どちらかの作用を任意にキャンセル可能になるんですよ。極端な話、爆発を無効化したり」
「そんな、馬鹿な?」
「相互作用が局在する系では統計学的な予測が可能になるんですよ。というか、不確定性原理を破れます。未来を自在に操れる」
「世界線の操作なんて個人の手に余るでしょうに」
「できなくもありません。未来が自己決定できるなら、シミュレーションの結果も左右できます。人海戦術になりますが。問題はそれだけの着用者を動員できるか……戦略創造軍の制服に採用しましょう!」
「ちょ……私たちに、ぶるまやせーらー服を着ろと?」
「そうですよ。いいじゃないですか! 可愛くて」
「ちょ、女子達に、れぉたーどやあんだ~すこ~とを履けと命令しろと?」
「そうだ、メイドサーバントの志願者を募りましょう」
アンジェラは目を爛々と輝かせている。無能な働き者は死刑に処せというが、有能すぎる勤労者もどうかと思うメディアであった。
とにかく、水槽から脱出できるなら、女学生気分に戻ってもいいかしらと中年おばさんは苦笑した。
■ シアの人生
空母での教練を修了したシアは、社会適応実験段階に移行した。中央作戦局とアンジェラは慎重にシアの独り暮らしを支援した。
シアはフレイアスター保険会社を設立し、特権者損害保険を【掃討特約】つきで売り出した。
日頃から特権者の攻撃に悩まされていた大口契約者が飛びついた。
その割に、特権者の掃討など月に数度あれば多いほうなので手堅い仕事だ。
そんなわけで、アンチ・マテリアルライフルをあたふたと担いで特権者を掃討して回る物騒なメイドさんが海王星各地に出没することとなった。
時には顧客からひどい言葉を吐かれ、落ち込む。そんな彼女につけ入り、下心をもってシアに接近する者もいた、
チキバードは、向上心の高い娘は行きずり男の安っぽい癒しの言葉なんかで心がそよがないことをわきまえていた。
そんなときは、贔屓にしてくれている顧客の巡回予定をたっぷりリストアップしてくれるのだ。
大勢にかまってもらうと嬉しくなる。
海王星浮遊都市の駐機場。
チキの後部座席でぬくぬくと毛布に包まり羽を休める少女がいた。。
「極上のへねしー。呑む?」
美しい伴星ネメシスの出を肴に、チキが宴の舞を踊る。大きくバンクする海王星の青い稜線。
>♪
とくとくとく。
シート脇のアイスボックスに入れた客の差し入れが勝手に減り、ロボットアームが酌をしてくれる。
みんなが居場所を求めてひしめいている、海王星の夜景が翼下にゆっくりとさざめく。
この時、彼女は満たされていた。
当時のシアの日記にはこう記されている。
『多くを求めすぎて、希望の数だけ、苦しみもあったけど。
わが愛の巣は、Return to the sky.
それだけでいいんだ。
チキちゃん♪ (*^_^*)
』
その半月後、チキバードは最前線へ配備され、シアはぽっかり空いた心の隙間に可愛らしい娘達を迎え入れることになる。
■ 某月某日 アムンゼン・スコット基地 中央作戦局
朝早くから呼び出されたシアはショッキングな知らせを受け取り、放心していた。
軍本部はシア・フレイアスターの養育プログラムを中止し、チキバード・バレンシアの前線配備を決定した。
「そんなぁ! ひどいよ~。わたし寂しくて死んでしまうよ。勝つためなら育成中の士官の一人や二人孤独死してもいいのね? うわ~ん!」
対物狙撃銃を乱射しつつ格納庫を襲撃するシア。その弾丸をアンジェラの防御結界が弾きかえす。
「じゃあ、貴女はチキが離婚されても構わないっていうのね?
「へ? け、けっ」
シアはあっけにとられて銃をおろす。
「一角獣座銀河団のタッシーマ星団帝国、ノーコス家にお嫁入りするのよ!」
「ほえ? お、およめさん?!」
青天の霹靂であった。シアはチキとこのままずっと表稼業を続けていくと考えていた。アンジェラによるとノーコス王朝の第二王子が御前試合で致命傷を負い、ライブファイター適合手術を受けたという。チキバードにとってはこの上ない相手だ。
「ほぁら、めそめそしないの。お友達の幸せを喜んであげましょう」
アンジェラに諭されたシアは理屈は判っていても気持ちがついていかない。
「……それは嬉しいことだけど、わたしは? また、一人ぼっち?」
シアは孤独の闇に押し潰されそうになった。
幾億光年離れたさらなる向こう、城壁で隔てられた世界から届くかどうか判らぬ便りを待ちわびながら、暮らすのは耐えがたい。
「いつまでたっても子供じみてるんじゃありませんよ! 今度はあなたが家族を持つ番よ」
いきなり、アンジェラに言われても現実感が湧かない。
家庭を築くといっても、こんな貧乳のハゲ女を何処の馬の骨が娶ってくれるというのか。おまけに自分は強襲揚陸艦だ。常に危険が伴う。シアのパートナーは消去法で軍属以外にありえない。
「どこかの艦隊の子と一緒に暮らせっていうんですかぁ?」
不幸な事にライブシップに女はいない。世の中には同性婚を選ぶ女性もいると聞くが、シアにとっては自分自身を愛撫する様なもので、想像だに及ばない世界だ。
「半分あたり! 入籍するわけじゃないけど」
アンジェラはこの奇妙な試みが他人に聞かれないようにそっと耳打ちした。
「ええっ?!」
予想外の提案にシアは椅子から転げ落ちた。
未婚の母親になるという選択肢は念頭になかった。妊娠が望めない自分に養子を育てる資格などあり得ない、と除外していた。
アンジェラは依存症のシアに、特権者の攻撃で命を落とした二人の少女をシアに紹介した。今度は頼られる側に回る番だ。護るべき存在は自分を強める。そう諭した。
「何てこと!……かわいそうに」
ドラゴンブレスに焼かれた瀕死の娘達が画面に表示され、シアは目を潤ませ、二つ返事で引き受けた。
軍人の娘に生まれた自分はまだ恵まれている。この子達は平和な家庭に生まれ育ったが、意に反して軍属となった。
彼女達の精神を誰が支えてあげるというのか。
シアは決意を固めた。
「わたし、おかあさんになります!」
はたせるかな、ホロメーターは想定されているノイズ限界の閾値を少し超えた所に揺らぎを検出した。事象の地平面において、宇宙の構成情報はプランクスケールの情報ビットで符号化されている。これが数十億光年の規模で投影される事で、宇宙のピクセルが拡大されるとアンジェラが説明している。
測定値から逆算した結果、数十億光年でなく地球を中心とした数十光年の範囲が「水槽」の中にあると判明した。
全天サーベイによっても数十光年以遠の恒星に既知の観測値とのずれがあった。
「以上の事から、何者かが特定の歴史を改変するために『故意』に『一定範囲』の時空間を『切り取った』と断定できます」
技師たちは平然と結論付けたが、その内容は衝撃的だった。
「水槽の中から脱出できないものか?」
押しつぶされるような急性閉所恐怖症を発病したメディアは、安定剤を衛生兵に処方してもらった。
「あることにはあります。この世界が計算機上の演算であるならば、逆ハッキングできなくもありません」
「そんな、宇宙を動かすことが人間にできるものか」
「できます。強い人間原理を操る戦闘純文学者ならば。フラッショナルスーツはヒエロニムス回路を織り込んだ一種の量子コンピューターです。これを並列処理すれば……」
「強い人間原理をマルチタスクしようというの?」
「そうです。多人数でこれから申し上げるチート技を使います。格子ゲージ理論において、力を媒介するフェルミ粒子を記述する際、本来の物理的な粒子とは別の非物理的な複数の自由度が現れます。これをフェルミオン・ダブリングと言います。まぁ、早い話が反則技が使えるようになります」
「でも、それは自然界が存在を許さないでしょう」
「そうです。反則技を封じるために特例でいくつかの物理法則を破る事が許可されます」
「安保理決議による武力行使みたいな?」
「そうです。魅力あるチートとして『相互作用の局在』があります。物理法則には作用と反作用が伴いますよね? どちらかの作用を任意にキャンセル可能になるんですよ。極端な話、爆発を無効化したり」
「そんな、馬鹿な?」
「相互作用が局在する系では統計学的な予測が可能になるんですよ。というか、不確定性原理を破れます。未来を自在に操れる」
「世界線の操作なんて個人の手に余るでしょうに」
「できなくもありません。未来が自己決定できるなら、シミュレーションの結果も左右できます。人海戦術になりますが。問題はそれだけの着用者を動員できるか……戦略創造軍の制服に採用しましょう!」
「ちょ……私たちに、ぶるまやせーらー服を着ろと?」
「そうですよ。いいじゃないですか! 可愛くて」
「ちょ、女子達に、れぉたーどやあんだ~すこ~とを履けと命令しろと?」
「そうだ、メイドサーバントの志願者を募りましょう」
アンジェラは目を爛々と輝かせている。無能な働き者は死刑に処せというが、有能すぎる勤労者もどうかと思うメディアであった。
とにかく、水槽から脱出できるなら、女学生気分に戻ってもいいかしらと中年おばさんは苦笑した。
■ シアの人生
空母での教練を修了したシアは、社会適応実験段階に移行した。中央作戦局とアンジェラは慎重にシアの独り暮らしを支援した。
シアはフレイアスター保険会社を設立し、特権者損害保険を【掃討特約】つきで売り出した。
日頃から特権者の攻撃に悩まされていた大口契約者が飛びついた。
その割に、特権者の掃討など月に数度あれば多いほうなので手堅い仕事だ。
そんなわけで、アンチ・マテリアルライフルをあたふたと担いで特権者を掃討して回る物騒なメイドさんが海王星各地に出没することとなった。
時には顧客からひどい言葉を吐かれ、落ち込む。そんな彼女につけ入り、下心をもってシアに接近する者もいた、
チキバードは、向上心の高い娘は行きずり男の安っぽい癒しの言葉なんかで心がそよがないことをわきまえていた。
そんなときは、贔屓にしてくれている顧客の巡回予定をたっぷりリストアップしてくれるのだ。
大勢にかまってもらうと嬉しくなる。
海王星浮遊都市の駐機場。
チキの後部座席でぬくぬくと毛布に包まり羽を休める少女がいた。。
「極上のへねしー。呑む?」
美しい伴星ネメシスの出を肴に、チキが宴の舞を踊る。大きくバンクする海王星の青い稜線。
>♪
とくとくとく。
シート脇のアイスボックスに入れた客の差し入れが勝手に減り、ロボットアームが酌をしてくれる。
みんなが居場所を求めてひしめいている、海王星の夜景が翼下にゆっくりとさざめく。
この時、彼女は満たされていた。
当時のシアの日記にはこう記されている。
『多くを求めすぎて、希望の数だけ、苦しみもあったけど。
わが愛の巣は、Return to the sky.
それだけでいいんだ。
チキちゃん♪ (*^_^*)
』
その半月後、チキバードは最前線へ配備され、シアはぽっかり空いた心の隙間に可愛らしい娘達を迎え入れることになる。
■ 某月某日 アムンゼン・スコット基地 中央作戦局
朝早くから呼び出されたシアはショッキングな知らせを受け取り、放心していた。
軍本部はシア・フレイアスターの養育プログラムを中止し、チキバード・バレンシアの前線配備を決定した。
「そんなぁ! ひどいよ~。わたし寂しくて死んでしまうよ。勝つためなら育成中の士官の一人や二人孤独死してもいいのね? うわ~ん!」
対物狙撃銃を乱射しつつ格納庫を襲撃するシア。その弾丸をアンジェラの防御結界が弾きかえす。
「じゃあ、貴女はチキが離婚されても構わないっていうのね?
「へ? け、けっ」
シアはあっけにとられて銃をおろす。
「一角獣座銀河団のタッシーマ星団帝国、ノーコス家にお嫁入りするのよ!」
「ほえ? お、およめさん?!」
青天の霹靂であった。シアはチキとこのままずっと表稼業を続けていくと考えていた。アンジェラによるとノーコス王朝の第二王子が御前試合で致命傷を負い、ライブファイター適合手術を受けたという。チキバードにとってはこの上ない相手だ。
「ほぁら、めそめそしないの。お友達の幸せを喜んであげましょう」
アンジェラに諭されたシアは理屈は判っていても気持ちがついていかない。
「……それは嬉しいことだけど、わたしは? また、一人ぼっち?」
シアは孤独の闇に押し潰されそうになった。
幾億光年離れたさらなる向こう、城壁で隔てられた世界から届くかどうか判らぬ便りを待ちわびながら、暮らすのは耐えがたい。
「いつまでたっても子供じみてるんじゃありませんよ! 今度はあなたが家族を持つ番よ」
いきなり、アンジェラに言われても現実感が湧かない。
家庭を築くといっても、こんな貧乳のハゲ女を何処の馬の骨が娶ってくれるというのか。おまけに自分は強襲揚陸艦だ。常に危険が伴う。シアのパートナーは消去法で軍属以外にありえない。
「どこかの艦隊の子と一緒に暮らせっていうんですかぁ?」
不幸な事にライブシップに女はいない。世の中には同性婚を選ぶ女性もいると聞くが、シアにとっては自分自身を愛撫する様なもので、想像だに及ばない世界だ。
「半分あたり! 入籍するわけじゃないけど」
アンジェラはこの奇妙な試みが他人に聞かれないようにそっと耳打ちした。
「ええっ?!」
予想外の提案にシアは椅子から転げ落ちた。
未婚の母親になるという選択肢は念頭になかった。妊娠が望めない自分に養子を育てる資格などあり得ない、と除外していた。
アンジェラは依存症のシアに、特権者の攻撃で命を落とした二人の少女をシアに紹介した。今度は頼られる側に回る番だ。護るべき存在は自分を強める。そう諭した。
「何てこと!……かわいそうに」
ドラゴンブレスに焼かれた瀕死の娘達が画面に表示され、シアは目を潤ませ、二つ返事で引き受けた。
軍人の娘に生まれた自分はまだ恵まれている。この子達は平和な家庭に生まれ育ったが、意に反して軍属となった。
彼女達の精神を誰が支えてあげるというのか。
シアは決意を固めた。
「わたし、おかあさんになります!」
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