5 / 32
第五話
しおりを挟む
数十分ほど経った頃だろうか。視界ゼロ、聴力ゼロというかなり寝やすい環境でウトウトとしていると、突如としてアイマスクが外される。眩しさに目を細めつつ見上げると、お風呂上がりでタオルを頭に巻いている樹里ちゃんが。少し湯気が立ち頬を赤く染める風呂上がりの樹里ちゃん。うーん、良きかな良きかな。
続いて耳栓も外される。少し前屈みになる樹里ちゃん。その姿勢のおかげで、彼女の控えめな谷間が見え隠れする。バッと目を逸らすも…見えてしまった。
「…ごめん」
「ん、なんで急に謝るの?」
まさか谷間を見てましたとはいえず、笑顔でやり過ごす。
もこもことしたスウェットにラフなジャージを着こなす樹里ちゃんはやはりどんな格好でも似合ってしまう。眼福眼福と満足げに頷く俺に見向きもせず、彼女は何かを探すようにキョロキョロと周りを見渡していた。
「ドライヤーって無いの?」
「あぁ、そこの棚の中に」
自然乾燥の力に頼っている俺はドライヤーとやらを使ったことがない。一人暮らしを始める際に一応買っておいたのだが、ようやく役に立つ時が来て何よりだ。樹里ちゃんは埃をかぶったドライヤーのスイッチをオンにする。ぶぉぉという弱々しい音が部屋に響く。
「何これ。火力ゴミじゃん」
「こら。女の子がゴミとか言っちゃいけません」
「何これ。火力カスじゃん」
「悪化したなぁ…」
「けほっけほっ…なんか埃っぽいし」
少し口を尖らせる樹里ちゃんに苦笑い。と、同時に、翌日の買い物リストにドライヤーを追加する。
しばらく奮闘していた様子の樹里ちゃんだったが、ついには両手を放り出してしまった。
「んあーダメだ。陽斗、後ろの方乾かして~」
「えぇっ!?俺が?」
「俺が?って…この部屋にあたしと陽斗以外誰がいるのよ」
「実はクローゼットの中にこの部屋で亡くなった女性の霊が…って冗談!冗談だから樹里ちゃん!塩を投げつけてこないで!」
悪霊退散悪霊退散と呟きながら塩を撒き散らす樹里ちゃんを宥める。
それにしても髪を乾かす、か。ということは樹里ちゃんの髪を直接触るということになる。なんというか…こっぱずかしい。
「やってくれないなら良いよ。このまま寝て風邪になってやるからね」
「…分かったよ」
そう言われてしまうと断れない。
不貞腐れた樹里ちゃんからドライヤーを受け取り、両手で持ちながら彼女の後ろ髪に熱風を浴びせる。彼女の言う通り火力がゴミカスなので対して髪はなびかない。
「もう少し近づけちゃっていいからさ。んで、手でわしゃわしゃーってやってほしい」
「手で、ね。りょーかい」
ごくり、と唾を飲み、樹里ちゃんの髪を一房手に取り、ドライヤーをかける。途端に、んーっ、と気持ちよさそうに樹里がうなった。
サラサラと滑らかな彼女の茶髪。少し湿り気を帯びたそれは一本一本が美しく感じてしまう。俺のそれとは比べ物にならないほどの柔らい髪。加えて、俺と同じシャンプーの匂いが鼻腔を通り過ぎ…
「心頭滅却!あっつぅぅぅい!!」
「…何やってんの?」
なぜか少しいかがわしい気分になり、慌てて熱風を自分の顔面に向け煩悩を払う。火力はないがしっかりと鼻頭を火傷しかけてしまった。
それにしても、髪だけでこうも俺を狂わせるとは…
「…樹里ちゃん。君は恐ろしい女だよ」
「…なんか言われようのない評価をされた気がする」
*
さて、ポカポカお風呂タイムを終えたということでスヤスヤ睡眠タイムに入りたいところ。寝床候補は、俺がいつも使用しているベッドと、最早生活においてなくてはならないほどの立ち位置になっているビーズクッションの2択。
まぁ普通に考えて樹里ちゃんにベッドを明け渡すよなぁ…と考えていると、樹里ちゃんがスーツケースから大きな袋を取り出した。
「よい、しょっと」
袋を広げなにやら手際よく作業をする樹里ちゃん。数秒ほどで立派な寝袋が出来上がった。
「よし、あたしはこれ使うから陽斗はベッド使っていいよ」
「いやいや…流石に女の子を床に、その上寝袋でなんて寝かせられないよ」
「これはあたしのだもーん。だからあたしが使うもーん」
言うが早いか、寝袋の中に身を滑り込ませ、上部のチャックを閉める樹里ちゃん。寝袋でふんすふんすと鼻を鳴らし、満足げに顔だけを出しているその姿は芋虫のようで可愛らしい。なんとなくその姿が気に入り、スマホを取り出して写真を撮る。
「…何勝手に撮ってんのよ。金とるぞ?」
「いやぁ、スマホの壁紙にでもしようかなって」
「絶対や、め、て!」
「こいおちゃっ!?」
芋虫状態から器用に立ち上がり俺に頭突きをかます樹里ちゃん。見事に鳩尾に入り悶絶。息もできぬままベッドの上に倒れると、樹里ちゃんはけらけらと笑った。
「そんなにベッドで寝たいのかぁ。じゃ、陽斗はベッドで寝るってことで」
樹里ちゃんは寝袋、俺はベッドという状況を作り出させてしまった。今回は俺の完敗だ。ご好意に甘えベッドで寝かせてもらおう。
部屋の電気を消し布団に潜る。明日は買い物、それと課題をしなくちゃだから昼前には起きたい。10時にアラームをかけ、電気を消す。
「それじゃ、おやすみー」
「ちょっと待って。もう寝るつもりなの?」
さぁ寝るぞというタイミングで、樹里ちゃんが声を上げる。もう寝るというか…この状況で寝る以外の選択肢はないと思うんだけど。
「…その、ほら。陽斗のお願い。あたしのその…」
「あぁ、樹里ちゃんの話をしてくれるっていうね」
合点がつく。樹里ちゃんが居候することに対する三つめの条件。樹里ちゃんの話を俺にしてほしいという条件。聞きたいことは山ほどあるけど、いざ話してくれるとなるとこれだ、ってのが思いつかないな…ああ、一つあった。
「樹里ちゃんって頭よかったっけ?」
「…馬鹿にされてるのこれ」
「いやそうじゃなく!俺の知ってる樹里ちゃんは鼻水垂らしながら素手でカマキリ捕まえて自慢してくる野蛮な女の子だったからさ。賢さとは無縁の存在だとばかり…」
「何歳の頃の話してんのよ!んでやっぱり馬鹿にしてんじゃん!」
暗闇の中でぷりぷりと樹里ちゃんが怒っているのが分かる。樹里ちゃんが目指しているのは超がつくほどの難関大学。さらに医学部となると、偏差値はかなりのものだろう。
そこを目指しているということはそれ相応の学力は身につけているのだと思うけど、中学の頃の樹里ちゃんの成績は俺と同レベルだった気が…
「ま、本格的に勉強始めたのは高校入ってからだからね。そこからはテストはずっと1番だったかな」
「へぇ~1番だったんだ…1番!?」
「うん。模試はたまに学内2番になったりしたけど。まぁ学校のテストなんて範囲分かってるし勉強してれば取れるからね」
簡単に言ってのけるが凄い所業だ。高校もそこそこの進学校なのに。
そういえば1年生の頃、クラスにずっとテストの成績が2番の子がいたなぁ。永遠の2番手、なんて自称して笑っていたけれど、テスト期間のその子の勉強量は他を寄せ付けない凄まじいものだった。
絶対に1番を取るという強い意志を感じたのだが、その努力を嘲笑うかのように樹里ちゃんは1番をキープし続けた。無論、努力の量で樹里ちゃんは勝っていたのだろうけど。
テスト勉強は前日にやれば良いと遊び、毎回後悔していた自分が恥ずかしい。
「ちなみに陽斗は何番だったの?」
「…ぐぅ…すぅ…」
「旗色が悪いと分かるやいなや寝たふりに切り変える判断力は素直に尊敬する」
「ぐぅ…うるさい…樹里ちゃんの…すぅ…馬鹿…」
「あっはは、なんとでも言いなさい。痛くも痒くもないもんね」
「ぐぅ…樹里ちゃんのハグ気持ち良かった…すぅ…またして欲しい。」
「はっ…ちょっ…何言ってんの馬鹿!」
最後に彼女の羞恥心を煽り今回の勝負はイーブンに持ち込む。彼女は才能ではなく、努力をして賢くなったんだ。また一つ、彼女について知ることができた。
「べ、別に陽斗が望むならハグくらいいくらだってしてあげるけど…」
ぶつぶつと樹里ちゃんが呟いているのだが、くぐもっておりなんと言ってるかは分からない。
ちなみに余談だが、今俺が通っている大学は、まじめに大学受験をしている人なら誰もが知っているような難関大学。高校時代、早いうちから入試に焦点を絞って勉強していたため、学校のテストの順位や内申点は良いとは言えなかったが、決して俺は馬鹿というわけではない。これは俺の名誉のために言っておこう。
恥ずかしそうに馬鹿馬鹿と繰り返す樹里ちゃんがようやく黙り、すぅ…すぅ…と穏やかな寝息をたてる。
これからもこんな生活が続いていくとは、俺はなんて幸せなのだろう。この時の俺は楽観的に、そう考えていた。
続いて耳栓も外される。少し前屈みになる樹里ちゃん。その姿勢のおかげで、彼女の控えめな谷間が見え隠れする。バッと目を逸らすも…見えてしまった。
「…ごめん」
「ん、なんで急に謝るの?」
まさか谷間を見てましたとはいえず、笑顔でやり過ごす。
もこもことしたスウェットにラフなジャージを着こなす樹里ちゃんはやはりどんな格好でも似合ってしまう。眼福眼福と満足げに頷く俺に見向きもせず、彼女は何かを探すようにキョロキョロと周りを見渡していた。
「ドライヤーって無いの?」
「あぁ、そこの棚の中に」
自然乾燥の力に頼っている俺はドライヤーとやらを使ったことがない。一人暮らしを始める際に一応買っておいたのだが、ようやく役に立つ時が来て何よりだ。樹里ちゃんは埃をかぶったドライヤーのスイッチをオンにする。ぶぉぉという弱々しい音が部屋に響く。
「何これ。火力ゴミじゃん」
「こら。女の子がゴミとか言っちゃいけません」
「何これ。火力カスじゃん」
「悪化したなぁ…」
「けほっけほっ…なんか埃っぽいし」
少し口を尖らせる樹里ちゃんに苦笑い。と、同時に、翌日の買い物リストにドライヤーを追加する。
しばらく奮闘していた様子の樹里ちゃんだったが、ついには両手を放り出してしまった。
「んあーダメだ。陽斗、後ろの方乾かして~」
「えぇっ!?俺が?」
「俺が?って…この部屋にあたしと陽斗以外誰がいるのよ」
「実はクローゼットの中にこの部屋で亡くなった女性の霊が…って冗談!冗談だから樹里ちゃん!塩を投げつけてこないで!」
悪霊退散悪霊退散と呟きながら塩を撒き散らす樹里ちゃんを宥める。
それにしても髪を乾かす、か。ということは樹里ちゃんの髪を直接触るということになる。なんというか…こっぱずかしい。
「やってくれないなら良いよ。このまま寝て風邪になってやるからね」
「…分かったよ」
そう言われてしまうと断れない。
不貞腐れた樹里ちゃんからドライヤーを受け取り、両手で持ちながら彼女の後ろ髪に熱風を浴びせる。彼女の言う通り火力がゴミカスなので対して髪はなびかない。
「もう少し近づけちゃっていいからさ。んで、手でわしゃわしゃーってやってほしい」
「手で、ね。りょーかい」
ごくり、と唾を飲み、樹里ちゃんの髪を一房手に取り、ドライヤーをかける。途端に、んーっ、と気持ちよさそうに樹里がうなった。
サラサラと滑らかな彼女の茶髪。少し湿り気を帯びたそれは一本一本が美しく感じてしまう。俺のそれとは比べ物にならないほどの柔らい髪。加えて、俺と同じシャンプーの匂いが鼻腔を通り過ぎ…
「心頭滅却!あっつぅぅぅい!!」
「…何やってんの?」
なぜか少しいかがわしい気分になり、慌てて熱風を自分の顔面に向け煩悩を払う。火力はないがしっかりと鼻頭を火傷しかけてしまった。
それにしても、髪だけでこうも俺を狂わせるとは…
「…樹里ちゃん。君は恐ろしい女だよ」
「…なんか言われようのない評価をされた気がする」
*
さて、ポカポカお風呂タイムを終えたということでスヤスヤ睡眠タイムに入りたいところ。寝床候補は、俺がいつも使用しているベッドと、最早生活においてなくてはならないほどの立ち位置になっているビーズクッションの2択。
まぁ普通に考えて樹里ちゃんにベッドを明け渡すよなぁ…と考えていると、樹里ちゃんがスーツケースから大きな袋を取り出した。
「よい、しょっと」
袋を広げなにやら手際よく作業をする樹里ちゃん。数秒ほどで立派な寝袋が出来上がった。
「よし、あたしはこれ使うから陽斗はベッド使っていいよ」
「いやいや…流石に女の子を床に、その上寝袋でなんて寝かせられないよ」
「これはあたしのだもーん。だからあたしが使うもーん」
言うが早いか、寝袋の中に身を滑り込ませ、上部のチャックを閉める樹里ちゃん。寝袋でふんすふんすと鼻を鳴らし、満足げに顔だけを出しているその姿は芋虫のようで可愛らしい。なんとなくその姿が気に入り、スマホを取り出して写真を撮る。
「…何勝手に撮ってんのよ。金とるぞ?」
「いやぁ、スマホの壁紙にでもしようかなって」
「絶対や、め、て!」
「こいおちゃっ!?」
芋虫状態から器用に立ち上がり俺に頭突きをかます樹里ちゃん。見事に鳩尾に入り悶絶。息もできぬままベッドの上に倒れると、樹里ちゃんはけらけらと笑った。
「そんなにベッドで寝たいのかぁ。じゃ、陽斗はベッドで寝るってことで」
樹里ちゃんは寝袋、俺はベッドという状況を作り出させてしまった。今回は俺の完敗だ。ご好意に甘えベッドで寝かせてもらおう。
部屋の電気を消し布団に潜る。明日は買い物、それと課題をしなくちゃだから昼前には起きたい。10時にアラームをかけ、電気を消す。
「それじゃ、おやすみー」
「ちょっと待って。もう寝るつもりなの?」
さぁ寝るぞというタイミングで、樹里ちゃんが声を上げる。もう寝るというか…この状況で寝る以外の選択肢はないと思うんだけど。
「…その、ほら。陽斗のお願い。あたしのその…」
「あぁ、樹里ちゃんの話をしてくれるっていうね」
合点がつく。樹里ちゃんが居候することに対する三つめの条件。樹里ちゃんの話を俺にしてほしいという条件。聞きたいことは山ほどあるけど、いざ話してくれるとなるとこれだ、ってのが思いつかないな…ああ、一つあった。
「樹里ちゃんって頭よかったっけ?」
「…馬鹿にされてるのこれ」
「いやそうじゃなく!俺の知ってる樹里ちゃんは鼻水垂らしながら素手でカマキリ捕まえて自慢してくる野蛮な女の子だったからさ。賢さとは無縁の存在だとばかり…」
「何歳の頃の話してんのよ!んでやっぱり馬鹿にしてんじゃん!」
暗闇の中でぷりぷりと樹里ちゃんが怒っているのが分かる。樹里ちゃんが目指しているのは超がつくほどの難関大学。さらに医学部となると、偏差値はかなりのものだろう。
そこを目指しているということはそれ相応の学力は身につけているのだと思うけど、中学の頃の樹里ちゃんの成績は俺と同レベルだった気が…
「ま、本格的に勉強始めたのは高校入ってからだからね。そこからはテストはずっと1番だったかな」
「へぇ~1番だったんだ…1番!?」
「うん。模試はたまに学内2番になったりしたけど。まぁ学校のテストなんて範囲分かってるし勉強してれば取れるからね」
簡単に言ってのけるが凄い所業だ。高校もそこそこの進学校なのに。
そういえば1年生の頃、クラスにずっとテストの成績が2番の子がいたなぁ。永遠の2番手、なんて自称して笑っていたけれど、テスト期間のその子の勉強量は他を寄せ付けない凄まじいものだった。
絶対に1番を取るという強い意志を感じたのだが、その努力を嘲笑うかのように樹里ちゃんは1番をキープし続けた。無論、努力の量で樹里ちゃんは勝っていたのだろうけど。
テスト勉強は前日にやれば良いと遊び、毎回後悔していた自分が恥ずかしい。
「ちなみに陽斗は何番だったの?」
「…ぐぅ…すぅ…」
「旗色が悪いと分かるやいなや寝たふりに切り変える判断力は素直に尊敬する」
「ぐぅ…うるさい…樹里ちゃんの…すぅ…馬鹿…」
「あっはは、なんとでも言いなさい。痛くも痒くもないもんね」
「ぐぅ…樹里ちゃんのハグ気持ち良かった…すぅ…またして欲しい。」
「はっ…ちょっ…何言ってんの馬鹿!」
最後に彼女の羞恥心を煽り今回の勝負はイーブンに持ち込む。彼女は才能ではなく、努力をして賢くなったんだ。また一つ、彼女について知ることができた。
「べ、別に陽斗が望むならハグくらいいくらだってしてあげるけど…」
ぶつぶつと樹里ちゃんが呟いているのだが、くぐもっておりなんと言ってるかは分からない。
ちなみに余談だが、今俺が通っている大学は、まじめに大学受験をしている人なら誰もが知っているような難関大学。高校時代、早いうちから入試に焦点を絞って勉強していたため、学校のテストの順位や内申点は良いとは言えなかったが、決して俺は馬鹿というわけではない。これは俺の名誉のために言っておこう。
恥ずかしそうに馬鹿馬鹿と繰り返す樹里ちゃんがようやく黙り、すぅ…すぅ…と穏やかな寝息をたてる。
これからもこんな生活が続いていくとは、俺はなんて幸せなのだろう。この時の俺は楽観的に、そう考えていた。
0
お気に入りに追加
41
あなたにおすすめの小説
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
男女比の狂った世界で愛を振りまく
キョウキョウ
恋愛
男女比が1:10という、男性の数が少ない世界に転生した主人公の七沢直人(ななさわなおと)。
その世界の男性は無気力な人が多くて、異性その恋愛にも消極的。逆に、女性たちは恋愛に飢え続けていた。どうにかして男性と仲良くなりたい。イチャイチャしたい。
直人は他の男性たちと違って、欲求を強く感じていた。女性とイチャイチャしたいし、楽しく過ごしたい。
生まれた瞬間から愛され続けてきた七沢直人は、その愛を周りの女性に返そうと思った。
デートしたり、手料理を振る舞ったり、一緒に趣味を楽しんだりする。その他にも、色々と。
本作品は、男女比の異なる世界の女性たちと積極的に触れ合っていく様子を描く物語です。
※カクヨムにも掲載中の作品です。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない
月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。
人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。
2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事)
。
誰も俺に気付いてはくれない。そう。
2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。
もう、全部どうでもよく感じた。
義姉妹百合恋愛
沢谷 暖日
青春
姫川瑞樹はある日、母親を交通事故でなくした。
「再婚するから」
そう言った父親が1ヶ月後連れてきたのは、新しい母親と、美人で可愛らしい義理の妹、楓だった。
次の日から、唐突に楓が急に積極的になる。
それもそのはず、楓にとっての瑞樹は幼稚園の頃の初恋相手だったのだ。
※他サイトにも掲載しております
らしく
綾瀬徹
青春
相沢健二は勉強が苦手、運動神経は普通でルックスは中の下くらいの平凡いや平凡以下かもしれない高校2年生。そんなある日、クラスに転校生がやってきて健二の学園生活は大きく変化する。
* "小説家になろう"でも掲載してます。
俺の家には学校一の美少女がいる!
ながしょー
青春
※少しですが改稿したものを新しく公開しました。主人公の名前や所々変えています。今後たぶん話が変わっていきます。
今年、入学したばかりの4月。
両親は海外出張のため何年か家を空けることになった。
そのさい、親父からは「同僚にも同い年の女の子がいて、家で一人で留守番させるのは危ないから」ということで一人の女の子と一緒に住むことになった。
その美少女は学校一のモテる女の子。
この先、どうなってしまうのか!?
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる