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5 黒の町にようこそ
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ようやく、車の旅に慣れたころに町が見えてきた。
通称黒の町と呼ばれている第一砦だ。墓場である黒の塔へ向かう巡礼の道の最後の町であり、帝国最果ての町でもある。
「きれいな街ですね」思っていたより、と心の中で付け足す。
もっと廃墟のような街だと思っていたけれど、町の周りには緑が点在していた。
黒い道と呼ばれる死者の道に合流した車はなめらかに道を進む。舗装されている道のありがたみが身に染みる。空気も水気を含んでいる。黒の道の周りには木が植えられていて、花が咲いている木もある。ラーズ会長たちがしつこく黒の道を勧めた理由がわかるような気がした。
「昔は、木なんか植わっていなかった。魔人戦争以降に植えられたんだ」
黒の町に入る最終点検をしている会長がこちらを見ずに返事をする。今日はこちらと目を合わさないようにする気分らしい。
「きれいですね。何もないところかと思っていました」
「そろそろ、黒の町に入る」
こちらは愛想よく話しかけたと思ったのに。ぼそぼそと会長はつぶやいて、そのまま隣の車に移ってしまった。また外で何かに躓いたような音がして、誰かが危ないと叫ぶ声がした。
避けられているような感じもあるけれど、嫌われているわけでもない。本当に変な人だ。
町の門は大きく頑丈だった。先だっての魔人との戦いで大破し、新しく作り直されたという。 そこから先は、高い壁に囲まれた広い道が続く。とても変わった作りの町だ。
開けた先はたくさんの車が止めてある大きな広場になっていた。死者を積んだ車はそのままその先にある黒い門の中に吸い込まれていく。残された車たちは整備員らしい制服を着た男たちの指示でのろのろと動いたり、止められたりしている。
あまりに混雑している。たくさんの車が止められて、たくさんの人たちが忙しく行き交っていた。車だけでなく、馬車もここでは現役だった。
「危ない先生」
首を伸ばした馬にかじられかけて、私は慌てて頭を引っ込めた。
「気を付けて、あいつらは平気で人にかみつく。さぁ、ここで乗り換えだ。先生」
母ちゃんが重々しく告げた。
私が車を降りると、たくさんの人々が車列に取りついて荷物を下ろし始めた。
「おい、それは貴重品だ。もっと丁寧に扱え」ラーズの大きな声が飛ぶ。
「先生、こっちだ……それは西町行きだ。奥へ送ろう」ごつごつした手が肘をつかんだ。ドキリと心臓が跳ねる。
「あ、すまない」
ラーズはぱっと手を放す。
「あの、なんだ。迷子になったら大変だから……あー。人が多いからな」
もごもごと言い訳しながらも彼は頭を下げる。
「あ、いえ、その」こちらも居心地悪くなる。私は目をそらした。「……ここは、」
「ああ、ここは荷物の積み下ろしをする場所だ。馬車町と呼ばれている。どこに行くにしても一度ここに荷物を入れる。それが昔からのこの町の習慣なんでね」
騒がしい周りに引っ張られて、ラーズ会長の声が大きくなっている。
「先生が向かう神殿はこの砦の向こう側にある」
ラーズの目線に合わせて、私も目の前にそびえる建物を見つめた。
「これが第一砦、通称黒の砦ですね」
黒ずんだ岩と壁が威圧するようにそびえていた。
「怖い場所ですね」
思わず正直な感想が漏れてしまった。
「そうか? 確かに黒くてごついな」
「思っていたよりもずっと大きな建物ですね。この中に神殿は……なさそうですね。あ、それは私が……」
後ろからついてきた“母ちゃん”が当たり前のように私物を持ち上げたので、私は慌てた。たいしたものは詰めていないのだが、荷物は自分で持っていないと不安だった。
「母ちゃんなら大丈夫だ。こちらの車に乗ってくれ」
ラーズは言った。 あ、そういう意味ではないのだけれど。でも、さっさと動くラーズも母ちゃんにも話しかける暇などない。
「ちょっと狭いけれど、我慢してくれ」
と言いながら、ラーズは私を車の上に軽々と引っ張り上げた。
「神殿まで距離があるのですか?」
私は尋ねた。
「いや、ただ途中に物騒な場所も通るんだ。神殿のお客様に何かあったら困るから」
とラーズは答えた。彼は自分で車を運転するつもりなのだろうか。ラーズは助手席に座る私の隣に潜り込んだ。
「おい、待て、その荷物は、あちらだ」
ラーズの指示に応じて、外にいた人々がうなずいた。 部下に話をするときはいつも通りの様子だ。私だけ特別な扱いをするのはなぜなのだろう。私が小さいから? あまり楽しい考えではないけれど、それしか思いつかない。
車はきれいに舗装された道を進んだ。周りに立つ建物は見慣れない様式だが、清潔で新しい。街路樹が植えてあり、花壇もある。私が想像していた黒の町とは異なっていた。黒の町と聞いて、もっと汚くて暗い街を想像していたのだ。小説の中でも犯罪者がたむろするのが定番だったから。
「本当に見事な街ですね」
私は言った。鮮やかな花が咲いている。素直にきれいだと思った。誰がこの花を植えたのだろう。
「ああ、この辺は魔人戦争でひどく荒らされた場所なんだ。全部一から建て直したんだ。きれいだろう? だが」とラーズは奥の方を指さした。「まだ裏の方は立て直しが終わっていない。あの辺りはまだ治安が悪い。ちょっと、引っ込んでいてくれ」
私はおとなしく座りなおした。
車は大きな広場に入った。たくさんの屋台が立ち並び、活気に満ちた広場だった。軍服を着た兵士たちが多く集まっている。ここではほとんどの車の乗客も兵士だった。ラーズは慎重に車を運転する。何か変だと思ったら、ほとんどの兵士たちは黒い髪と浅黒い肌の民族だった。内陸部の薄い色の髪の人々はごくわずかだった。
しばらく進むと、再びきれいな街並みが広がった。
「ここは昔、上町と呼ばれていた場所だ。この町で一番栄えていた場所で、今もたくさんの店がある。俺の店もあるから、その、何かあったら立ち寄ってくれ……」ラーズは奇妙な咳払いをした。「い、いや、買い物するならこの辺りがいいと思う。たいていのものは手に入る。神殿はこの奥の方にある……」
「ええ、わかります」と私は答えた。
白く輝く神殿は周りから一段と浮き上がって見えた。いつも見慣れた形式の建物だ。私はほっとする。
ラーズは神殿の前で車を停めた。
「どうぞ、先生」
ラーズが紳士的に手を差し出すので、私は手を借りて車から降りた。
「ありがとうございます。ラーズさん、ここまで送っていただいて」
「い、いや、たいしたことじゃない」ラーズは握ったままの手を慌てて放した。 「それでは、先生。また、何かありましたら頼ってください。その、その、この町の案内くらいは俺でも……」
「ラーズさん、またですか?」
そこへ門番代わりの神官が割り込んできた。
「かわいい女の子がいるからと言って、鼻の下を伸ばして……だめですよ。幼女に声をかけるのは犯罪ですと、あれほど……」
「違う、違うんだ。彼女は、学校の先生で……」
神官は冷たい目でラーズを見て、それから体をかがめて私と目を合わせる。
「お嬢ちゃん。どこから来たの? ご家族はどこ?」
いつものやり取りが戻ってきた。久しぶりに子ども扱いされて、いつもよりぶっきらぼうに神官に当たる。
「わたしは、子供じゃありません。大人なんです」
私は驚く神官をにらみつけてから名乗った。
「わたしはこの学校に就職することになりました、エレッタ・エル・カーセと申します」
「え?大人?それじゃぁ、ラーズさん……」
「だから、誤解だ。俺は彼女をここまで送り届けただけだ」
「これは、失礼を。いつもの悪い癖が出たのかと、つい……」
「違う。俺にはそんな趣味はないとあれほど……」
「あのぉ。ラーズさんのご趣味って?」
「……」
「……」
ラーズも神官も黙る。
「と、とにかく、彼女を送り届けた。後で、請求書をもってくるからよろしく」慌てたようにラーズは取り繕うと、母ちゃんからもぎ取るように奪った私の鞄を地面に置く。
「そ、そうですか。それでは、エレッタさん? どうぞ、こちらへ」
と神官もばつの悪い顔をして私をせかした。
神殿の門をくぐったところで振り返ると、まだラーズがこちらを見ていた。 戸惑いながらも私は手を振って礼をした。
一体、なんなのだろう。親切な人だけど、悪い人じゃない。また、会うことになるだろうか? 彼とはぼんやりとまた会いそうな気がしていた。
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町の門は大きく頑丈だった。先だっての魔人との戦いで大破し、新しく作り直されたという。 そこから先は、高い壁に囲まれた広い道が続く。とても変わった作りの町だ。
開けた先はたくさんの車が止めてある大きな広場になっていた。死者を積んだ車はそのままその先にある黒い門の中に吸い込まれていく。残された車たちは整備員らしい制服を着た男たちの指示でのろのろと動いたり、止められたりしている。
あまりに混雑している。たくさんの車が止められて、たくさんの人たちが忙しく行き交っていた。車だけでなく、馬車もここでは現役だった。
「危ない先生」
首を伸ばした馬にかじられかけて、私は慌てて頭を引っ込めた。
「気を付けて、あいつらは平気で人にかみつく。さぁ、ここで乗り換えだ。先生」
母ちゃんが重々しく告げた。
私が車を降りると、たくさんの人々が車列に取りついて荷物を下ろし始めた。
「おい、それは貴重品だ。もっと丁寧に扱え」ラーズの大きな声が飛ぶ。
「先生、こっちだ……それは西町行きだ。奥へ送ろう」ごつごつした手が肘をつかんだ。ドキリと心臓が跳ねる。
「あ、すまない」
ラーズはぱっと手を放す。
「あの、なんだ。迷子になったら大変だから……あー。人が多いからな」
もごもごと言い訳しながらも彼は頭を下げる。
「あ、いえ、その」こちらも居心地悪くなる。私は目をそらした。「……ここは、」
「ああ、ここは荷物の積み下ろしをする場所だ。馬車町と呼ばれている。どこに行くにしても一度ここに荷物を入れる。それが昔からのこの町の習慣なんでね」
騒がしい周りに引っ張られて、ラーズ会長の声が大きくなっている。
「先生が向かう神殿はこの砦の向こう側にある」
ラーズの目線に合わせて、私も目の前にそびえる建物を見つめた。
「これが第一砦、通称黒の砦ですね」
黒ずんだ岩と壁が威圧するようにそびえていた。
「怖い場所ですね」
思わず正直な感想が漏れてしまった。
「そうか? 確かに黒くてごついな」
「思っていたよりもずっと大きな建物ですね。この中に神殿は……なさそうですね。あ、それは私が……」
後ろからついてきた“母ちゃん”が当たり前のように私物を持ち上げたので、私は慌てた。たいしたものは詰めていないのだが、荷物は自分で持っていないと不安だった。
「母ちゃんなら大丈夫だ。こちらの車に乗ってくれ」
ラーズは言った。 あ、そういう意味ではないのだけれど。でも、さっさと動くラーズも母ちゃんにも話しかける暇などない。
「ちょっと狭いけれど、我慢してくれ」
と言いながら、ラーズは私を車の上に軽々と引っ張り上げた。
「神殿まで距離があるのですか?」
私は尋ねた。
「いや、ただ途中に物騒な場所も通るんだ。神殿のお客様に何かあったら困るから」
とラーズは答えた。彼は自分で車を運転するつもりなのだろうか。ラーズは助手席に座る私の隣に潜り込んだ。
「おい、待て、その荷物は、あちらだ」
ラーズの指示に応じて、外にいた人々がうなずいた。 部下に話をするときはいつも通りの様子だ。私だけ特別な扱いをするのはなぜなのだろう。私が小さいから? あまり楽しい考えではないけれど、それしか思いつかない。
車はきれいに舗装された道を進んだ。周りに立つ建物は見慣れない様式だが、清潔で新しい。街路樹が植えてあり、花壇もある。私が想像していた黒の町とは異なっていた。黒の町と聞いて、もっと汚くて暗い街を想像していたのだ。小説の中でも犯罪者がたむろするのが定番だったから。
「本当に見事な街ですね」
私は言った。鮮やかな花が咲いている。素直にきれいだと思った。誰がこの花を植えたのだろう。
「ああ、この辺は魔人戦争でひどく荒らされた場所なんだ。全部一から建て直したんだ。きれいだろう? だが」とラーズは奥の方を指さした。「まだ裏の方は立て直しが終わっていない。あの辺りはまだ治安が悪い。ちょっと、引っ込んでいてくれ」
私はおとなしく座りなおした。
車は大きな広場に入った。たくさんの屋台が立ち並び、活気に満ちた広場だった。軍服を着た兵士たちが多く集まっている。ここではほとんどの車の乗客も兵士だった。ラーズは慎重に車を運転する。何か変だと思ったら、ほとんどの兵士たちは黒い髪と浅黒い肌の民族だった。内陸部の薄い色の髪の人々はごくわずかだった。
しばらく進むと、再びきれいな街並みが広がった。
「ここは昔、上町と呼ばれていた場所だ。この町で一番栄えていた場所で、今もたくさんの店がある。俺の店もあるから、その、何かあったら立ち寄ってくれ……」ラーズは奇妙な咳払いをした。「い、いや、買い物するならこの辺りがいいと思う。たいていのものは手に入る。神殿はこの奥の方にある……」
「ええ、わかります」と私は答えた。
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ラーズは神殿の前で車を停めた。
「どうぞ、先生」
ラーズが紳士的に手を差し出すので、私は手を借りて車から降りた。
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「い、いや、たいしたことじゃない」ラーズは握ったままの手を慌てて放した。 「それでは、先生。また、何かありましたら頼ってください。その、その、この町の案内くらいは俺でも……」
「ラーズさん、またですか?」
そこへ門番代わりの神官が割り込んできた。
「かわいい女の子がいるからと言って、鼻の下を伸ばして……だめですよ。幼女に声をかけるのは犯罪ですと、あれほど……」
「違う、違うんだ。彼女は、学校の先生で……」
神官は冷たい目でラーズを見て、それから体をかがめて私と目を合わせる。
「お嬢ちゃん。どこから来たの? ご家族はどこ?」
いつものやり取りが戻ってきた。久しぶりに子ども扱いされて、いつもよりぶっきらぼうに神官に当たる。
「わたしは、子供じゃありません。大人なんです」
私は驚く神官をにらみつけてから名乗った。
「わたしはこの学校に就職することになりました、エレッタ・エル・カーセと申します」
「え?大人?それじゃぁ、ラーズさん……」
「だから、誤解だ。俺は彼女をここまで送り届けただけだ」
「これは、失礼を。いつもの悪い癖が出たのかと、つい……」
「違う。俺にはそんな趣味はないとあれほど……」
「あのぉ。ラーズさんのご趣味って?」
「……」
「……」
ラーズも神官も黙る。
「と、とにかく、彼女を送り届けた。後で、請求書をもってくるからよろしく」慌てたようにラーズは取り繕うと、母ちゃんからもぎ取るように奪った私の鞄を地面に置く。
「そ、そうですか。それでは、エレッタさん? どうぞ、こちらへ」
と神官もばつの悪い顔をして私をせかした。
神殿の門をくぐったところで振り返ると、まだラーズがこちらを見ていた。 戸惑いながらも私は手を振って礼をした。
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