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第8章 竜を討つ者
第70話 聖都の一番長い日 その3
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「マジ硬えな、おい!」
鉄の呪人形の蹴りを躱して後退しながら、山人の戦士グレンが毒づく。
振り回される鉄腕を掻い潜り、カラスの嘴の鉤爪を鉄の脚に思いっ切り叩きつけたのだが、表面を少しばかり破損させただけで終わってしまったのだ。
反動で痺れた手をブンブン振りながら、鉄の呪人形を睨みつけるグレン。
「〈自由なる翼〉、良くこんなの倒したわね」
グレンの仲間である山人の女性武神官ナウマウは、少し離れた所で別の鉄の呪人形を相手に、その攻撃を躱しながら神聖衝撃と炸裂と言った衝撃属性の術を浴びせ続けているミスティファーとイスカリオスにちらと視線を向ける。
ミスティファーとイスカリオスは、フルメンバー、ヴァルとコーンズが揃っていた時ではあるが、鉄の呪人形を倒したことがあるのだ。
迷宮都市マッセウの三大パーティ、〈自由なる翼〉〈鋼の怒り〉〈蒼き狼〉。一般には互角の実力を持つと言われてはいるが、ミスティファーたち〈自由なる翼〉が頭一つ抜きん出ているのは、知ってる人は知っている。
当の残りの〈鋼の怒り〉と〈蒼き狼〉のメンバーはそれを肌で感じており、忸怩たる思いを抱いていた。
「アイツらに倒せたのをアタイらが倒せなかったら、実力差がはっきりしちまう。なんとしてもコイツを倒さなきゃ」
決意を篭めた目で、暴れ回る鉄の呪人形を睨みつけるナウマウ。
「おりゃあ!」
雄叫びを上げて真銀の斧を、鉄の塊に叩きつける。
強烈な反動。所持した右手に痺れが走り、危うく斧を取り落としそうになるが持ちこたえた。
斧の刃は、ほんの少しだけ鉄の脚に食い込んでいた。
「ちっ、これだけかよ!」
ナウマウは舌打ちしながら斧を引き抜き、鉄拳を躱して後退する。
「アタイも神聖衝撃にするかな」
武器での攻撃が効果薄いので、ミスティファーを見習って神聖術を使おうか頭を悩ます。
「ナウマウ、グレン! ちょっと下がって!」
後方から声が響く。
〈鋼の怒り〉最後の一人、魔工技師のデックだ。
己の作り上げた鉄製の四足獣の背に乗った小柄な眼鏡山人は、同僚が後退したのを確認して勢い良く叫ぶ。
「爆弾、射出!」
鉄獣の背から丸い物体が弾き出され、放物線を描いて鉄の呪人形へと飛んでいく。
鉄の怪物の胸の辺りにぶつかった球体は、盛大な音を立てて爆発した。衝撃によろめく鉄の呪人形。
火燃薬を詰め込んだ爆弾の爆発は、かなり効いたようだ。
「続けて行くよ!」
第二第三第四の爆弾が射出され、体勢を立て直そうとする鉄の呪人形に襲いかかる。
連続する爆発音。
鉄の呪人形は、爆発により発生した煙に包まれ、どうなったか確認ができない。
「やったかな?」
固唾を飲んで見守る〈鋼の怒り〉の三人。
煙が薄れ、鉄の呪人形の姿が朧気に見えてくる。
四肢を持った人型は維持されているようだ。破壊することはできなかったのか。
「ちっ! 大して効いてねえ!」
舌打ちするグレン。
「いや、そこそこ効いてるみたいだよ」
ナウマウの言葉通り煙が完全に晴れて見えてきたその姿は、人型こそ維持しているものの所々がひび割れ削げ落ちている。
動きもかなりぎこちなくなっていた。
「おっしゃ、いいぞ! デック、畳み掛けろ!」
ボロボロになった相手を見るや、調子づくグレン。現金なものだ。
「爆弾、射出……て、あれ?」
鉄獣の背の上で焦り出すデック。
「どうしたの?」
ナウマウの問いに、
「ごめん! 爆弾の射出機能がトラブった! すぐ直すけど、その間食い止めて!」
と答えて、腰のベルトに差してある工具を手にして作業を始めるデック。
「はあ。いつもこれだよ。後一息になると壊れるな、お前の作ったのは」
呆れたように溜息をつくグレン。
そんなグレンを、ナウマウは窘めた。
「そういうこと言うんじゃないよ、グレン。あそこまで追い込んでくれただけでも有り難いと思いな。後は、アタイらが気張ればいいだけのこと」
ナウマウは真銀の斧と棘付き盾を構えて、パラパラと欠片を落としながら向かってくる鉄の呪人形を待ち構える。
確かに鉄の怪物の今の姿は、至る所がボロボロ、動きも先程までとは比べ物にならないほど鈍い。そこまでやってくれたのに文句を言う方がおかしいだろう。
「へいへい……デックには甘いよなぁ。幼なじみだからってよ」
「何か言った、グレン?」
「何でもねえよ、たく……それじゃあ、一踏ん張りしますか!」
気合いを入れて、カラスの嘴の柄を両手で握り締めるグレン。
「わ~、凄い音だったわね」
麦の穂の紋章の染め抜かれた法衣を翻して鉄の呪人形の攻撃を躱しながら、ミスティファーが呟く。
デックの行った爆撃の音のことだ。
「そうだね。デックのあれ、エリザベスの爆弾より破壊力高そうだ」
トンパの指揮する火と鍛冶の神の武神官に守られながら、イスカリオスは冷静に分析する。
「まあ、エリザベスのは背にしょったトランクから発射する物だから、そんなに破壊力を高めることはできなかったのかな?」
携帯型のトランクから射出する物と、人を乗せて動く鉄獣から射出する物。
どちらが破壊力の高い物にできるかなど、イスカリオスの分析通り後者であろう。
「よし、みんなどけ……神聖衝撃斉射!」
蜘蛛の子を散らすように鉄の呪人形の前からミスティファーを含む前衛が撤退すると、号令一下、横並びに並んだ神官たちが一斉に神聖衝撃を放った。
鉄の怪物に無数の不可視の衝撃波が着弾する。
一発では大したことなくても、十数発の一斉着弾はこたえたらしく、欠片を撒き散らしながらよろめき鉄の呪人形は片膝を付いた。
「よし、効いてるな! みんな、次だ!」
高司祭トンパの指揮の下、神官たちが次の神聖衝撃の準備に入る。
「やるわね、トンパさん」
階位は同じ高司祭ではあるが、冒険者などという根無し草の自分とは違い、こんな重要拠点の神殿を任されただけはあるトンパの指揮振りに感心するミスティファー。
「負けてらんないわ」
そう言って、ミスティファーは自分のもう一つの技能を使うべく精神を集中させる。
「地の妖精よ、私の呼びかけに答えて」
石畳の下の地中から応答があった。
『何じゃ珍しい、半分とはの』
半森人だということにツッコまれて少し引っ掛かりはしたものの、ミスティファーは地の妖精に請い願う。
「お願い。悪しき術で作られた、あの鉄の人形の足を止めてちょうだい」
『あ~、あの臭い匂いの魔力で動いとるアレか。よかろう』
立ち上がり歩き出しかけた鉄の呪人形であったが、足の裏が石畳にくっついたかのように動かず、バランスを崩して倒れてしまった。
地の妖精がミスティファーの頼みを聞き、足裏を地面に貼り付けたのであろう。
「よし、今だ! 神聖衝撃!」
神聖衝撃の一斉掃射。
地に伏した鉄の怪物は、小刻みに体を震わせながら全身を破壊されていく。
「どんなに強い魔物や魔法生物でも、数で押せば楽に倒せるね」
イスカリオスがしみじみと呟いた。
普段少人数のパーティで行動しているので、数で押し切った今の戦闘に思うところがあるらしい。
「これが戦争っていうものかしらね。でも数が力って言う論理は、相手にも適用されるのよね。ほら、あれ」
とミスティファーが指し示した方では、小鬼・獣鬼の群れに苦戦している武神官たちがいた。
「加勢に行きましょ」
「ナウマウたちには加勢しないのかい?」
「まあ、大丈夫でしょ。彼女らなら」
そうミスティファーから太鼓判を押された〈鋼の怒り〉は、その期待通りに善戦をしていた。
振り回される腕や脚を躱しながら、ヒビの入った箇所を狙うようにして攻撃を加えているナウマウとグレン。
「おおりゃあ!」
気合いの入った掛け声と共に繰り出された真銀の斧が、鉄の呪人形のヒビに覆われた右脚にトドメを刺す。
片脚を失い、もんどり打って倒れる鉄の怪物。
「こっちも行くぜ!」
グレンは、藻掻くヒビだらけの左腕にカラスの嘴を叩きつけた。
鉤爪がヒビの所に食い込み、それによって広範囲にヒビが広がっていく。こちらも折れるのは時間の問題だろう。
「よし、直った! ナウマウ、グレン!」
修理を終えたデックの声を聞いて、ナウマウとグレンは視線を交わして頷き後退する。
「それっ! 爆弾三連発、発射!」
デックの声と共に爆弾が三つ連チャンで射出される。
地に伏し藻掻く鉄の呪人形の背に、三個の爆弾が着弾する。
爆発音が三つ響き渡り、ヒビが入って脆くなっていた鉄の巨体が爆散、幾つもの塊へとなって石畳の上に転がった。
「やったぜ! 鉄の呪人形撃破!」
勝利の雄叫びを上げるグレン。
ナウマウも笑顔を浮かべ、ポツリと呟いた。
「何とか倒せたね。面目保てたかな?」
聖都の一番長い日 その3 終了
※この世界の山人の女性には髭は生えてません。
鉄の呪人形の蹴りを躱して後退しながら、山人の戦士グレンが毒づく。
振り回される鉄腕を掻い潜り、カラスの嘴の鉤爪を鉄の脚に思いっ切り叩きつけたのだが、表面を少しばかり破損させただけで終わってしまったのだ。
反動で痺れた手をブンブン振りながら、鉄の呪人形を睨みつけるグレン。
「〈自由なる翼〉、良くこんなの倒したわね」
グレンの仲間である山人の女性武神官ナウマウは、少し離れた所で別の鉄の呪人形を相手に、その攻撃を躱しながら神聖衝撃と炸裂と言った衝撃属性の術を浴びせ続けているミスティファーとイスカリオスにちらと視線を向ける。
ミスティファーとイスカリオスは、フルメンバー、ヴァルとコーンズが揃っていた時ではあるが、鉄の呪人形を倒したことがあるのだ。
迷宮都市マッセウの三大パーティ、〈自由なる翼〉〈鋼の怒り〉〈蒼き狼〉。一般には互角の実力を持つと言われてはいるが、ミスティファーたち〈自由なる翼〉が頭一つ抜きん出ているのは、知ってる人は知っている。
当の残りの〈鋼の怒り〉と〈蒼き狼〉のメンバーはそれを肌で感じており、忸怩たる思いを抱いていた。
「アイツらに倒せたのをアタイらが倒せなかったら、実力差がはっきりしちまう。なんとしてもコイツを倒さなきゃ」
決意を篭めた目で、暴れ回る鉄の呪人形を睨みつけるナウマウ。
「おりゃあ!」
雄叫びを上げて真銀の斧を、鉄の塊に叩きつける。
強烈な反動。所持した右手に痺れが走り、危うく斧を取り落としそうになるが持ちこたえた。
斧の刃は、ほんの少しだけ鉄の脚に食い込んでいた。
「ちっ、これだけかよ!」
ナウマウは舌打ちしながら斧を引き抜き、鉄拳を躱して後退する。
「アタイも神聖衝撃にするかな」
武器での攻撃が効果薄いので、ミスティファーを見習って神聖術を使おうか頭を悩ます。
「ナウマウ、グレン! ちょっと下がって!」
後方から声が響く。
〈鋼の怒り〉最後の一人、魔工技師のデックだ。
己の作り上げた鉄製の四足獣の背に乗った小柄な眼鏡山人は、同僚が後退したのを確認して勢い良く叫ぶ。
「爆弾、射出!」
鉄獣の背から丸い物体が弾き出され、放物線を描いて鉄の呪人形へと飛んでいく。
鉄の怪物の胸の辺りにぶつかった球体は、盛大な音を立てて爆発した。衝撃によろめく鉄の呪人形。
火燃薬を詰め込んだ爆弾の爆発は、かなり効いたようだ。
「続けて行くよ!」
第二第三第四の爆弾が射出され、体勢を立て直そうとする鉄の呪人形に襲いかかる。
連続する爆発音。
鉄の呪人形は、爆発により発生した煙に包まれ、どうなったか確認ができない。
「やったかな?」
固唾を飲んで見守る〈鋼の怒り〉の三人。
煙が薄れ、鉄の呪人形の姿が朧気に見えてくる。
四肢を持った人型は維持されているようだ。破壊することはできなかったのか。
「ちっ! 大して効いてねえ!」
舌打ちするグレン。
「いや、そこそこ効いてるみたいだよ」
ナウマウの言葉通り煙が完全に晴れて見えてきたその姿は、人型こそ維持しているものの所々がひび割れ削げ落ちている。
動きもかなりぎこちなくなっていた。
「おっしゃ、いいぞ! デック、畳み掛けろ!」
ボロボロになった相手を見るや、調子づくグレン。現金なものだ。
「爆弾、射出……て、あれ?」
鉄獣の背の上で焦り出すデック。
「どうしたの?」
ナウマウの問いに、
「ごめん! 爆弾の射出機能がトラブった! すぐ直すけど、その間食い止めて!」
と答えて、腰のベルトに差してある工具を手にして作業を始めるデック。
「はあ。いつもこれだよ。後一息になると壊れるな、お前の作ったのは」
呆れたように溜息をつくグレン。
そんなグレンを、ナウマウは窘めた。
「そういうこと言うんじゃないよ、グレン。あそこまで追い込んでくれただけでも有り難いと思いな。後は、アタイらが気張ればいいだけのこと」
ナウマウは真銀の斧と棘付き盾を構えて、パラパラと欠片を落としながら向かってくる鉄の呪人形を待ち構える。
確かに鉄の怪物の今の姿は、至る所がボロボロ、動きも先程までとは比べ物にならないほど鈍い。そこまでやってくれたのに文句を言う方がおかしいだろう。
「へいへい……デックには甘いよなぁ。幼なじみだからってよ」
「何か言った、グレン?」
「何でもねえよ、たく……それじゃあ、一踏ん張りしますか!」
気合いを入れて、カラスの嘴の柄を両手で握り締めるグレン。
「わ~、凄い音だったわね」
麦の穂の紋章の染め抜かれた法衣を翻して鉄の呪人形の攻撃を躱しながら、ミスティファーが呟く。
デックの行った爆撃の音のことだ。
「そうだね。デックのあれ、エリザベスの爆弾より破壊力高そうだ」
トンパの指揮する火と鍛冶の神の武神官に守られながら、イスカリオスは冷静に分析する。
「まあ、エリザベスのは背にしょったトランクから発射する物だから、そんなに破壊力を高めることはできなかったのかな?」
携帯型のトランクから射出する物と、人を乗せて動く鉄獣から射出する物。
どちらが破壊力の高い物にできるかなど、イスカリオスの分析通り後者であろう。
「よし、みんなどけ……神聖衝撃斉射!」
蜘蛛の子を散らすように鉄の呪人形の前からミスティファーを含む前衛が撤退すると、号令一下、横並びに並んだ神官たちが一斉に神聖衝撃を放った。
鉄の怪物に無数の不可視の衝撃波が着弾する。
一発では大したことなくても、十数発の一斉着弾はこたえたらしく、欠片を撒き散らしながらよろめき鉄の呪人形は片膝を付いた。
「よし、効いてるな! みんな、次だ!」
高司祭トンパの指揮の下、神官たちが次の神聖衝撃の準備に入る。
「やるわね、トンパさん」
階位は同じ高司祭ではあるが、冒険者などという根無し草の自分とは違い、こんな重要拠点の神殿を任されただけはあるトンパの指揮振りに感心するミスティファー。
「負けてらんないわ」
そう言って、ミスティファーは自分のもう一つの技能を使うべく精神を集中させる。
「地の妖精よ、私の呼びかけに答えて」
石畳の下の地中から応答があった。
『何じゃ珍しい、半分とはの』
半森人だということにツッコまれて少し引っ掛かりはしたものの、ミスティファーは地の妖精に請い願う。
「お願い。悪しき術で作られた、あの鉄の人形の足を止めてちょうだい」
『あ~、あの臭い匂いの魔力で動いとるアレか。よかろう』
立ち上がり歩き出しかけた鉄の呪人形であったが、足の裏が石畳にくっついたかのように動かず、バランスを崩して倒れてしまった。
地の妖精がミスティファーの頼みを聞き、足裏を地面に貼り付けたのであろう。
「よし、今だ! 神聖衝撃!」
神聖衝撃の一斉掃射。
地に伏した鉄の怪物は、小刻みに体を震わせながら全身を破壊されていく。
「どんなに強い魔物や魔法生物でも、数で押せば楽に倒せるね」
イスカリオスがしみじみと呟いた。
普段少人数のパーティで行動しているので、数で押し切った今の戦闘に思うところがあるらしい。
「これが戦争っていうものかしらね。でも数が力って言う論理は、相手にも適用されるのよね。ほら、あれ」
とミスティファーが指し示した方では、小鬼・獣鬼の群れに苦戦している武神官たちがいた。
「加勢に行きましょ」
「ナウマウたちには加勢しないのかい?」
「まあ、大丈夫でしょ。彼女らなら」
そうミスティファーから太鼓判を押された〈鋼の怒り〉は、その期待通りに善戦をしていた。
振り回される腕や脚を躱しながら、ヒビの入った箇所を狙うようにして攻撃を加えているナウマウとグレン。
「おおりゃあ!」
気合いの入った掛け声と共に繰り出された真銀の斧が、鉄の呪人形のヒビに覆われた右脚にトドメを刺す。
片脚を失い、もんどり打って倒れる鉄の怪物。
「こっちも行くぜ!」
グレンは、藻掻くヒビだらけの左腕にカラスの嘴を叩きつけた。
鉤爪がヒビの所に食い込み、それによって広範囲にヒビが広がっていく。こちらも折れるのは時間の問題だろう。
「よし、直った! ナウマウ、グレン!」
修理を終えたデックの声を聞いて、ナウマウとグレンは視線を交わして頷き後退する。
「それっ! 爆弾三連発、発射!」
デックの声と共に爆弾が三つ連チャンで射出される。
地に伏し藻掻く鉄の呪人形の背に、三個の爆弾が着弾する。
爆発音が三つ響き渡り、ヒビが入って脆くなっていた鉄の巨体が爆散、幾つもの塊へとなって石畳の上に転がった。
「やったぜ! 鉄の呪人形撃破!」
勝利の雄叫びを上げるグレン。
ナウマウも笑顔を浮かべ、ポツリと呟いた。
「何とか倒せたね。面目保てたかな?」
聖都の一番長い日 その3 終了
※この世界の山人の女性には髭は生えてません。
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