雨降る朔日
母が云いました。祭礼の後に降る雨は、子供たちを憐れむ蛇神様の涙だと。
せめて一夜の話し相手となりましょう。
御物語り候へ。
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珠白は、たおやかなる峰々の慈愛に恵まれ豊かな雨の降りそそぐ、農業と医学の国。
薬師の少年、霜辻朔夜は、ひと雨ごとに冬が近付く季節の薬草園の六畳間で、蛇神の悲しい物語に耳を傾けます。
白の霊峰、氷室の祭礼、身代わりの少年たち。
心優しい少年が人ならざるものたちの抱えた思いに寄り添い慰撫する中で成長してゆく物語です。
創作「Galleria60.08」のシリーズ作品となります。
2024.11.25〜12.8 この物語の世界を体験する展示を、箱の中のお店(名古屋)で開催します。
絵:ゆきか
題字:渡邊野乃香
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美しい文章でありながら、スラスラ読みやすくて面白かったです!
朔夜くんメインの和風の世界観がゆきかさんの話の中でも特に気になっていたので、ほほ〜!なるほど…!?とワクワクしながら読み進めました。
みーちゃんかわいい!し、朔夜くんもかわいい!
ゆきかさんの中にはこういった話がまだまだ眠ってるんですね。それを何年もかけて展示と文で外に出してるのすごいなと思いました。
読み終わっての率直な感想は、よくこんな壮大な話をずっと心の中に持ってられたなというか…私がストーリーを作るタイプの創作者じゃないので、ゆきかさんは本当に凄いなと思いました。
展示も応援してます〜!頑張れ!
ありがとうございます!
断片的な場面やおおまかなストーリーは昔からずっと頭にありましたが、細部は書きながら決まっていく部分が多いので、書いている中で「こういう流れだったんだ!?」と分かっていくことが多いです。自分が何を書きたかったのか、どんな物語なのか知ることができるのが楽しかったので、時間はかかりますが今後も小説は書いていきたいです。
(みーちゃんかわいい、朔夜くんもかわいい、わかります。)
とても読みやすく面白かったです。言葉は美しいながらもくどくなく、世界観にも自然と入り込むことができました。さながら明け方の雨のような読後感です。生命と愛を節々に感じることができました。美少年が悩み、試行錯誤する様子が好きな方にオススメしたいです。ミーシャ・シェデーヴルは激萌えです
美しいご感想をありがとうございます。表現したかったことを感じていただけたようでとても嬉しいです。伝わった喜びを感じています。(ミーシャ・シェデーヴルは激萌え、わかります)
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