僕を貴方のマスターにしてくださいっ！

いざ、交流会へ！ 2

え？僕って有名人なの？

　「桜先輩、俺は例え玲と泥沼な関係になっても良い。どうしても、豊に俺の番になってほしいんです。」
　その衝撃的な言葉に僕は硬直してしまった。
　いや、ね？だってさ、ハイスペックの代名詞といっても過言ではない”四天王”の春樹先輩から頭上で僕を番にしたいなんて言われたら驚きのあまり失神しちゃうよ。
　てか、出来るものなら今もう既にしてしまいたいよ。でも、するにできないんだよ。何故だからは知らないけど、さっき先輩に射精促される行為されちゃう前から先輩に守られるような保護魔法みたいなのかけられちゃってるんだよ。
　あ、いや誤解生まないために言っとくけど別に四天王じゃなくたって、先輩から番にしたいって言われたら衝撃的すぎてショック死出来るぐらい魅力的だからね？

　「………。んー……どうしようかなぁ。少なからず、玲君が所属する北のグループとはいえ衝突せざるおえなくなるなぁ。」
　春樹先輩からの発言に苦笑する桜先輩が僕を見つめながら未来予想を話していた。
　……え？何それつまり、僕のせいで東と北のグループがバチバチすることになっちゃうの？あんなに仲の良い春樹先輩と玲先輩の仲が悪くなっちゃうの？
　「あ、あのっ……！」
　僕はたまらず声をあげてしまった。
　でも、ここで声をあげるのはとても勇気がいった。僕はまだ２年生で、どこのグループにも所属していない。さらに言うなら、目の前には東のグループのリーダーとその番がいる。
　いずれも、僕みたいな後ろ楯もまだないひ弱な生徒が気安く話しかけてはいけない人たちだった。
　それでも……！そんなの嫌だよ。２人には今までどうりに仲良くしていてほしい。
　僕のせいで２人が敵同士みたいになってほしくないよ。
　「どうしたの、豊？」
　僕の声に反応してくれた春樹先輩は優しく僕に続きを話すように促してくれた。　
　けど、そのせいで桜先輩とハーディ先輩は僕に注目した。
　どうしよう……ただひたすらに怖いよ。
　桜先輩は美形だし、ハーディ先輩は可愛い系のもふもふだし、流石１グループのリーダーと番ですね………。