僕を貴方のマスターにしてくださいっ！

可愛い豊 side春樹

豊の熱 ★

　やっと豊と二人きりになれる。あの西の側近にも、玲にも東西南北のグループの幹部にも誰にも邪魔されない。
　二人っきりの時間が、やっと手にはいった。

　俺は豊を誰にもとられたくなかった。だってそうだろ？ずっと、はじめてあったあの日から俺は豊を想い続けていたんだから。
　去年の入学式のときにやっと会えたと思ったら知らないやつが豊を舐め回すように触れていて、その場で俺自身の魔法で葬ってやりたかった。
　そのぐらい俺は豊に惚れていた。

　今、俺の腕のなかに豊がいる。
　この程よい重みを感じるだけで俺はふわふわ浮くような幸せな気持ちになった。

　けど、こんなのじゃ足りない。
　もっと豊が欲しい。豊が玲と一緒にいた時間を詰めるぐらいの濃厚な経験をしたい。

　豊の全てを頂戴……。



　そして俺は豊と一緒に俺たちが２回目にあったあの場所にきた。
　人気もない、静かな場所。
　もう、豊に対して気持ちを抑えられない。

　「っ………豊！」
　思わず、豊を抱き締めてしまった。
　けど、こんなことしていても何も出来ないから、俺は潔く豊をそっと下ろした。

　「せ、先輩………？？」

　あ、………今の顔は反則だよ。
　俺は豊のズボンのベルトに手をかけた。