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いざ、交流会へ!
グループ紹介 7
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「まあ、豊が鈍感なのは俺たちより、四天王の二人の方がよく分かってるとは思うけど、さすがに鈍感すぎるかな……」
え?え?なに怖いんだけど……。
本当の本当に春樹先輩は僕のこと好きなの?嘘じゃないの?ただ仲のいい先輩後輩同士の関係で今まで過ごしてたと思ってたのは僕だけだったの………?
いやいや、待ってよ。確かに二人の僕に対する距離が近いなって思うときはあったけど、それはただ仲良くなってきて、僕にも遠慮せずに接してくれるようになっただけ……ってことじゃないの??
僕一人でこんな回想をしていたら、春樹先輩はなにかひらめいたようだった。
「………グレイ先輩。」
「なんでしょう?」
「豊が俺のことを恋愛的な意味で好きじゃないのは分かった。」
すると、少しグレイさんは驚いていた。でも、すぐに明るい顔になった。
「そうですか、ではセレモニーの開始時間が迫っていますので、この続きはまた今度お願いします。戻りましょうか。」
そう言って、グレイさんは一仕事終わったかのような安堵した顔で春樹先輩を連れていこうとした。
けど、春樹先輩は伸ばしてきたグレイさんの手を払った。
「悪いけど、このことを“また今度”で先延ばしにしたくないんだよね。」
その言葉でみるみるグレイさんの笑顔は歪んでいった。今度は少し怖い口調で春樹先輩に問いかけた。
「どういうことですか……?春樹君、貴方もしかしてセレモニーに欠席する、なんて言いませんよね??」
けど、春樹先輩はそのグレイさんの剣幕に全く怯まなかった。
「そんなことしないよ。あの場で俺の魅力を豊に見てもらわないといけないからね。東のグループのセレモニー準備はもうすでに終わってる。」
「なら尚更セレモニーに出席する必要があるじゃないですか。早く戻りましょう。」
グレイさんはなかなか戻ろうとしない春樹先輩をどうにかしようと悩んでいる。
僕もなんか言った方が良いのかな……?
「はぁ、私は東ではなく西のグループに所属しています。本当なら私が貴方をセレモニー会場に戻すはずではないのですが、春樹君と玲君の意中にある豊君が絡んでいるからどちらのグループの人間の幹部が介入するのは難しいのです。だから、私の負担も考えてください。」
すると、春樹先輩はそうかと言ってグレイさんに返事を返した。
「なら、グレイ先輩はもう戻っていいですよ。」
この言葉にグレイさんは盛大に舌打ちをした。
「だから!私は東のグループのパシリなどではないって言ってるんです!私は貴方をセレモニー会場に連れていかなくてはならないのです。正直、東の四天王の面倒などみたくない!私は西の側近だ。」
グレイさんはついに怒鳴り始めた。
僕が怒られている訳じゃないけど、どうしようもないぐらい怖い。
のに、さっきからグレイさんの怒りを蓄積していった春樹先輩は涼しい顔をしていた。
「だから、セレモニーには出席します。でもこのままじゃ意味が無いんです。豊に僕が大好きなんだと教えなきゃ……。セレモニーが始まる5分前には必ず戻ります。」
そう言うと、グレイさんは怖い顔のまま春樹先輩に背を向けた。その背中を暁君が慰めるように擦っていた。
「俺いない方が良いですよね?」
暁君は春樹先輩に向かって尋ねると僕に先に行ってると言葉を残して、グレイさんと一緒にセレモニー会場に向かっていった。
しかし、僕はその姿が見えた瞬間体が宙に、いや、先輩にお姫様抱っこされていた。
「さあ、行こうか豊。」
いや、どこに…………???
……………………………………………
こんにちは、黒亀丸です。
次回、春樹君がついに豊に●●●しちゃいます。お楽しみに~★
※今日の夜更新するよ
今さらだけど、エッチな話になるときは★をつけますね。
え?え?なに怖いんだけど……。
本当の本当に春樹先輩は僕のこと好きなの?嘘じゃないの?ただ仲のいい先輩後輩同士の関係で今まで過ごしてたと思ってたのは僕だけだったの………?
いやいや、待ってよ。確かに二人の僕に対する距離が近いなって思うときはあったけど、それはただ仲良くなってきて、僕にも遠慮せずに接してくれるようになっただけ……ってことじゃないの??
僕一人でこんな回想をしていたら、春樹先輩はなにかひらめいたようだった。
「………グレイ先輩。」
「なんでしょう?」
「豊が俺のことを恋愛的な意味で好きじゃないのは分かった。」
すると、少しグレイさんは驚いていた。でも、すぐに明るい顔になった。
「そうですか、ではセレモニーの開始時間が迫っていますので、この続きはまた今度お願いします。戻りましょうか。」
そう言って、グレイさんは一仕事終わったかのような安堵した顔で春樹先輩を連れていこうとした。
けど、春樹先輩は伸ばしてきたグレイさんの手を払った。
「悪いけど、このことを“また今度”で先延ばしにしたくないんだよね。」
その言葉でみるみるグレイさんの笑顔は歪んでいった。今度は少し怖い口調で春樹先輩に問いかけた。
「どういうことですか……?春樹君、貴方もしかしてセレモニーに欠席する、なんて言いませんよね??」
けど、春樹先輩はそのグレイさんの剣幕に全く怯まなかった。
「そんなことしないよ。あの場で俺の魅力を豊に見てもらわないといけないからね。東のグループのセレモニー準備はもうすでに終わってる。」
「なら尚更セレモニーに出席する必要があるじゃないですか。早く戻りましょう。」
グレイさんはなかなか戻ろうとしない春樹先輩をどうにかしようと悩んでいる。
僕もなんか言った方が良いのかな……?
「はぁ、私は東ではなく西のグループに所属しています。本当なら私が貴方をセレモニー会場に戻すはずではないのですが、春樹君と玲君の意中にある豊君が絡んでいるからどちらのグループの人間の幹部が介入するのは難しいのです。だから、私の負担も考えてください。」
すると、春樹先輩はそうかと言ってグレイさんに返事を返した。
「なら、グレイ先輩はもう戻っていいですよ。」
この言葉にグレイさんは盛大に舌打ちをした。
「だから!私は東のグループのパシリなどではないって言ってるんです!私は貴方をセレモニー会場に連れていかなくてはならないのです。正直、東の四天王の面倒などみたくない!私は西の側近だ。」
グレイさんはついに怒鳴り始めた。
僕が怒られている訳じゃないけど、どうしようもないぐらい怖い。
のに、さっきからグレイさんの怒りを蓄積していった春樹先輩は涼しい顔をしていた。
「だから、セレモニーには出席します。でもこのままじゃ意味が無いんです。豊に僕が大好きなんだと教えなきゃ……。セレモニーが始まる5分前には必ず戻ります。」
そう言うと、グレイさんは怖い顔のまま春樹先輩に背を向けた。その背中を暁君が慰めるように擦っていた。
「俺いない方が良いですよね?」
暁君は春樹先輩に向かって尋ねると僕に先に行ってると言葉を残して、グレイさんと一緒にセレモニー会場に向かっていった。
しかし、僕はその姿が見えた瞬間体が宙に、いや、先輩にお姫様抱っこされていた。
「さあ、行こうか豊。」
いや、どこに…………???
……………………………………………
こんにちは、黒亀丸です。
次回、春樹君がついに豊に●●●しちゃいます。お楽しみに~★
※今日の夜更新するよ
今さらだけど、エッチな話になるときは★をつけますね。
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