僕を貴方のマスターにしてくださいっ！

中等部と高等部の交流会 ４月

春樹先輩の想い人 2

　僕の頭を撫でる指を目線で追っていくと、東のカラーのローブがみえた。
　
　「あ、気がついた？豊……だよね？大丈夫？」

　え………誰ですか？てか、めちゃくちゃイケメンじゃないですか！そして何故僕の名前をしっているんですか！？
　黒髪に青い瞳。整った顔立ちで、和服とか似合いそう。しかも高身長だし、足長い。
　入学式で大体分かったんだけど、ここの学生は美人が多いらしい。各々の魅力がある。
　性別がないこの世界でもよく思うよ「美人って得だな」って。何をしていても綺麗な赤い薔薇の花みたいな雰囲気出ててさ、立っているだけでも、生きる理由になってます。みたいな？なんだろうね、オーラっていうか存在感っていうか。
　僕にはないものだ。こういう人本当に羨ましい……。
　そう想いながら、僕は僕を助けてくれたらしい人を結構な時間見つめていたらしい。相手は僕の視線に少し困った顔をしていた。
　「はは、……豊そんなに見つめられたら照れちゃうから……」

　はぁあ？？なにこの人、話す言葉、仕草、顔、全部が完璧とか、なんなの？？
　僕に見つめられただけで、満更でもなさそうに頬を薄く赤らめないでよ。美人にそんな顔されたらなんか、なんか居たたまれないよ！！
　あぁ、顔がなんか熱い…！
　とりあえず、無言のままじゃちょっと気まずいから、何か話をしよう！でも、全然良い感じの話題が浮かばないよ！

　「豊……？どうかしたの？」
　「い、いえ………と、特に何もありましぇん」

　いきなり話しかけないでよ……！キョドって噛んじゃったし……！恥ずかしい！

　「ふふっ、豊はやっぱり可愛いなぁ……」

　わああああああああああ！美人は何でもありかよおおおおおおおお！
　噛んじゃった僕が可愛い？そして、僕の頭を優しく撫で始めるとか………！さては先輩、僕を珍獣かなにかだとお思いですか！？
　僕は一般入試で入学した凡人ですよ！？先輩の目にはどう写ってるんですか！？やっぱり珍獣ですか！？

　「ところで豊、…………俺のことおぼえてる？」
　「………ふぇ？」

　先輩は僕の頭を撫でたまま、質問してきた。突然だったから、びっくりして間抜けな声が出ちゃった。
　え、てか僕たちどっかで会ってましたか？

　「……ごめんなさい、あのもしかして人違いとかじゃないですか？」

　いや、僕こんな美人知らないよ。もしかしたら同名の人と間違えてる可能性あるし、それに会ってたら忘れないよこんな美人。
　
　「……本当に？」
　「…………？」

　え、なんで不機嫌になるんですか？
　いやいや、会ったことないですって！どうしたんですか先輩！




　入学した日にこんな美人に嫌われるなんて嫌だよ！！



………………………
こんにちは、黒亀丸です。
いやぁ、スマホがちょっとおかしくなっちゃって、いま代わりのスマホで更新させて頂いています。
とりあえず、このペースで頑張っていこうと思ってます！
これからよろしくお願いいたします！(o^-')b !