病気かもしれない

亀吉

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少年の過去 憧れ3

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 「なぁ、ヒツマナお前剣に興味ないか?」
 「いや特にはない………」
 「なんや勿体無い。」

 朝ご飯を食べ終えた俺たちは、後片づけをするためにシンクに2人で並んでいた。
 バルトが洗った皿を俺は慣れない手つきで何度か落としそうになりながらも丁寧に拭いていたところだった。
 質問に俺は否定すると、バルトは遠慮しないで残念がった。
 まあ、俺は今まで魔導士になるための教育を受けてきて俺自身もそうなるものだと思っていたから、杖や魔法書以外の武器なんて手に取ったこと無かった。
 いきなり剣って言われても騎手が使っている鉄の長くて重い棒としか想像できない。
 騎士は魔導士と違って魔法よりも自分の剣術を信じて戦うから、魔法を使うのに特化した物を使う必要がない。全く使わない訳じゃないけど、簡易的な身体強化とか武器に魔法を取り付ける感じの魔法ぐらいしか使わない。逆を言えば、魔導士はほとんど物理攻撃はしない。だから、武器の強度はそんなになくたって大丈夫なんだよね。
 つまり、魔導士の武器って言うのは普通の武器と違って軽くて持ち運びしやすい分結構脆いんだ。
 だから、僕が普通の武器を持って戦えるか分からないんだよね。というか自信ない……。

 「ねぇ、バルト。どうしていきなりそんな質問したんだ?」
 「ん?だって魔導士が無理なら別な役職をせなあかんやん。それに俺、剣闘士やし。剣なら教えてやれるからなぁ。それなら、きっと今までのブランクも埋められると思ったんや。」
 「ふーん………。」


 このあと、俺は初めて魔導士以外の凄さを知ることになった。


…………………………………
こんにちは、黒亀丸です。
ごめんなさい、火曜日に更新したつもりが”薬をください”を更新していました。
それをさっき気づきました。
本当に申し訳ありません……。m(。≧Д≦。)m
お詫びに、来週の火曜日は2話更新させていただきます。
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