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少年の過去 憧れ
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「んごごごおお………」
キッチンで絶望を感じていた俺だったが、凄い音量のイビキが聞こえた。しかも、カウンターの隣でごみ溜めみたいになっている所から…。
てか、めっちゃ臭い!鼻がイカれる!
けど、一人じゃないって分かったから、さっきより気分がましになる。まだ、こいつが誰だかさっぱり分からないが、まぁ、良い。
こいつが起きるのを数分ぐらい待ってみたが、全然何の変化もないんだが?いや、さっきよりもイビキの音量が 大きくなっている気がする………!
だああああああああ!さっさと起きろよ!
でも、自分から起こす気にはなれない。めんどくさいし、こいつがどんな奴か分からないし?もしかしたらヤバ過ぎる危ないやつかもだし?
それに、俺あんまり魔法使えないし……。攻撃されても、ただ受けることしか出来ないだろうし……。
自分勝手にそんなことを考えてブルーになっていたが、こいつが直ぐ起きるような感じはしない。もう、ここから離れようとした。
まだ、気づかなかった。俺は魔力値がかなり小さかったが、障害は″魔法があまり使えない″だけじゃなかったからしい。自分以外の魔力を″感知する″ことにも通常値の人間よりも劣っていたらしい。
窓の近くにあった魔力に気づけなかった。
そこで、俺はバッサリ背中を切られた。
「いっだぁあ……!?」
幸い、背中の傷は浅いらしい。ただ、無性に痛い。いや、ただ俺の身体が弱いだけなのか?今まで魔道士に自分もなるんだと思っていた。だから、肉弾戦に向けての訓練なんてしてこなかった。
こんなときに、嫌な考えが頭の中を駆け巡る。
魔法も使えない、けど、身体能力も魔法専門で戦うような中級魔道士と同じぐらい。つまり、あまり肉弾戦で逃げ回ることさえままならない。ただの役立たずの無能……!
そうだ。そうだった、俺は………!
自分の全てに自信を無くしてしまった。
そのまま床にぺたんと座りこんでしまった。さっきも言ったが、背中の傷は浅い。全く動けない訳ではない。いや、むしろ全然動ける。血も出ていない。
なのに、こんなにも心理的に動けなくなるなんて………。
恐怖で動けないんじゃない。自分が成すもの全てが否定されている。そんな状態だ。
でも、何かしらの行動を起こさないといけないのは確実で、何もしなければ、本当に命の灯火が消し去られる気がする。
とりあえず、周りを見渡した。だが、俺に攻撃したやつの姿はなかった。
「いやぁ……酷いもんやなぁ…。バードゥル家は血も涙もないんか。どんなに、落ちこぼれだからって……自分の子供やろ。ここまでする必要がどこにあんねん。あーあ、起きる気にならへんわぁ……。」
その代わり、起きる気配がなかったあの人物が、文句を言いながら俺に向かって「やっほー」と声をかけていた。
………………………………………
こんにちは、黒亀丸です。
なかなかストーリーが進みませんねぇ……。
済みません……。
読んでくれる皆さまには感謝しかないです。
ありがとうございます。
ここからは、ヒツマナの過去がメインになっていきます。ゼバイのお話は………そのうちに。
頑張ります。
キッチンで絶望を感じていた俺だったが、凄い音量のイビキが聞こえた。しかも、カウンターの隣でごみ溜めみたいになっている所から…。
てか、めっちゃ臭い!鼻がイカれる!
けど、一人じゃないって分かったから、さっきより気分がましになる。まだ、こいつが誰だかさっぱり分からないが、まぁ、良い。
こいつが起きるのを数分ぐらい待ってみたが、全然何の変化もないんだが?いや、さっきよりもイビキの音量が 大きくなっている気がする………!
だああああああああ!さっさと起きろよ!
でも、自分から起こす気にはなれない。めんどくさいし、こいつがどんな奴か分からないし?もしかしたらヤバ過ぎる危ないやつかもだし?
それに、俺あんまり魔法使えないし……。攻撃されても、ただ受けることしか出来ないだろうし……。
自分勝手にそんなことを考えてブルーになっていたが、こいつが直ぐ起きるような感じはしない。もう、ここから離れようとした。
まだ、気づかなかった。俺は魔力値がかなり小さかったが、障害は″魔法があまり使えない″だけじゃなかったからしい。自分以外の魔力を″感知する″ことにも通常値の人間よりも劣っていたらしい。
窓の近くにあった魔力に気づけなかった。
そこで、俺はバッサリ背中を切られた。
「いっだぁあ……!?」
幸い、背中の傷は浅いらしい。ただ、無性に痛い。いや、ただ俺の身体が弱いだけなのか?今まで魔道士に自分もなるんだと思っていた。だから、肉弾戦に向けての訓練なんてしてこなかった。
こんなときに、嫌な考えが頭の中を駆け巡る。
魔法も使えない、けど、身体能力も魔法専門で戦うような中級魔道士と同じぐらい。つまり、あまり肉弾戦で逃げ回ることさえままならない。ただの役立たずの無能……!
そうだ。そうだった、俺は………!
自分の全てに自信を無くしてしまった。
そのまま床にぺたんと座りこんでしまった。さっきも言ったが、背中の傷は浅い。全く動けない訳ではない。いや、むしろ全然動ける。血も出ていない。
なのに、こんなにも心理的に動けなくなるなんて………。
恐怖で動けないんじゃない。自分が成すもの全てが否定されている。そんな状態だ。
でも、何かしらの行動を起こさないといけないのは確実で、何もしなければ、本当に命の灯火が消し去られる気がする。
とりあえず、周りを見渡した。だが、俺に攻撃したやつの姿はなかった。
「いやぁ……酷いもんやなぁ…。バードゥル家は血も涙もないんか。どんなに、落ちこぼれだからって……自分の子供やろ。ここまでする必要がどこにあんねん。あーあ、起きる気にならへんわぁ……。」
その代わり、起きる気配がなかったあの人物が、文句を言いながら俺に向かって「やっほー」と声をかけていた。
………………………………………
こんにちは、黒亀丸です。
なかなかストーリーが進みませんねぇ……。
済みません……。
読んでくれる皆さまには感謝しかないです。
ありがとうございます。
ここからは、ヒツマナの過去がメインになっていきます。ゼバイのお話は………そのうちに。
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