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突然の入舎
メルと凌
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「だ……大丈夫?」
あはは……。やっぱりか。
絞められたわけではなかったけど、結構強めに強打されたみたい。頭を。
出来るだけ早めに顔を出してあげようと思ったんだけど、その前に大声で叫ぶからフォローの仕様がないよ。
「いててて……。」
メルくんはぶたれた後頭部を押さえて痛みをこらえていた。さっき、凄い鈍い音したもんね。
「君が悪いんだよ……。いきなり、大声を出すから……。」
そう言い訳していたのは、凌君だった。
確か彼は【狛犬】の能力を持っているんだったけ?だからか、犬の特徴を有しているみたいだった。
臭いや音に敏感で、忠誠心が強いとか。
………これは完全に僕の願望でしかなくなるんだけど、いぬ耳とか生えてくれないかな?
そんなくだらない妄想を繰り広げていたら、2人は僕の存在に気がついたみたいだった。
「あ!!君がここの宿舎を管理してる特別生徒??確か郁君だよね??俺はメル!!よろしk」
「大きな声を出すな………っ!!」
あー……学習してないのかな??それって素なの?それとも、嫌がらせ??
僕あんまり暴力好きじゃないんだけどなぁ。
「えっと、メルくんと凌君だよね?僕は郁だよ。その……能力は【サキュバス】で、特別生徒。あっ宿長が中で待ってるから、早く入って。」
あ″あ″辛い!初対面の人と話すのって苦手なんだよね。でもまあ、この宿舎に入宿した時点で僕を抱くって言う義務が強制的に加えられるから、ここで恥じらっててもこれ以上の恥ずかしさが来週から僕を襲うんだろうな。
まあ、慣れれば後は甘えて愛でてもらうだけなんだけどね……。
でも、僕はある重要なことを思い出した。
「あれ……そういえばさ、もう1人の子って一緒じゃないの??」
僕は2人に問いかけた。普通入宿するときは全員一緒でくるのが常識なんだ。そうじゃないと、どこかで不都合が起こってしまうかも知れないし、学生の安全第一じゃないといけないから決まったその日に来ないと学校側に怒られちゃうんだよね。僕と燈哉君が。
なのに、彼らが返した返事はNOだった。
「え……そうなのか?確か、ここの宿舎に合格したのって俺とこいつの2人だけだったんじゃないのか?」
…………マジですか。
それは一体どういうこっちゃ?!
あはは……。やっぱりか。
絞められたわけではなかったけど、結構強めに強打されたみたい。頭を。
出来るだけ早めに顔を出してあげようと思ったんだけど、その前に大声で叫ぶからフォローの仕様がないよ。
「いててて……。」
メルくんはぶたれた後頭部を押さえて痛みをこらえていた。さっき、凄い鈍い音したもんね。
「君が悪いんだよ……。いきなり、大声を出すから……。」
そう言い訳していたのは、凌君だった。
確か彼は【狛犬】の能力を持っているんだったけ?だからか、犬の特徴を有しているみたいだった。
臭いや音に敏感で、忠誠心が強いとか。
………これは完全に僕の願望でしかなくなるんだけど、いぬ耳とか生えてくれないかな?
そんなくだらない妄想を繰り広げていたら、2人は僕の存在に気がついたみたいだった。
「あ!!君がここの宿舎を管理してる特別生徒??確か郁君だよね??俺はメル!!よろしk」
「大きな声を出すな………っ!!」
あー……学習してないのかな??それって素なの?それとも、嫌がらせ??
僕あんまり暴力好きじゃないんだけどなぁ。
「えっと、メルくんと凌君だよね?僕は郁だよ。その……能力は【サキュバス】で、特別生徒。あっ宿長が中で待ってるから、早く入って。」
あ″あ″辛い!初対面の人と話すのって苦手なんだよね。でもまあ、この宿舎に入宿した時点で僕を抱くって言う義務が強制的に加えられるから、ここで恥じらっててもこれ以上の恥ずかしさが来週から僕を襲うんだろうな。
まあ、慣れれば後は甘えて愛でてもらうだけなんだけどね……。
でも、僕はある重要なことを思い出した。
「あれ……そういえばさ、もう1人の子って一緒じゃないの??」
僕は2人に問いかけた。普通入宿するときは全員一緒でくるのが常識なんだ。そうじゃないと、どこかで不都合が起こってしまうかも知れないし、学生の安全第一じゃないといけないから決まったその日に来ないと学校側に怒られちゃうんだよね。僕と燈哉君が。
なのに、彼らが返した返事はNOだった。
「え……そうなのか?確か、ここの宿舎に合格したのって俺とこいつの2人だけだったんじゃないのか?」
…………マジですか。
それは一体どういうこっちゃ?!
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