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入学と...危ないやつとの再会

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アリスとマリアは無事14歳になっていた
この国では、この歳から学校に通うのだ
「あ~あ、これから学校か~寮生だから、親達に会えないのはちょっとつらいね。でも良い事はあったなーアリスの身長超えたしここの制服可愛いもんね。」マリアは、もうアリスの身長を優に超えていた。
なのでふざけて少しおちょくる事があるのだ。
もちろんそんなことを言っていてもマリアとアリスはやはり良い友達なのだ。
「「クヌヒャー!テーファーアリス馬鹿ンカイサンケー!」」(約:このやろー!お調子者がアリスを馬鹿にするなー!)アリスの肩に乗っている赤と青のシーサーの様な生き物が口を開いてマリアに言い返した。
アリスは学校に入るとき、守護獣としてこの、シーサーの様な、チコとパコをシェスカとグレイスに貰ったのだ。
チコとパコは沖縄の方言によく似た言葉を使う。
だから、特殊な言語の勉強してるアリスとマリアにしか言っている事がわからないのだ。
守護獣とは、代々受け継がれている王族と貴族を守るためにいる獣である。
そしてチコパコは、アリスがこの代始めて、獲得した特殊な守護獣である。
「そんなこと言っちゃダメだよチコ、パコ、マリアは私の唯一の友達何だからあんまり怒らせちゃダメだよ。」アリスがチコとパコを注意するとチコとパコはあからさまにしゅんとした。
すると、アリスは苦笑して、チコとパコの頭を優しく撫でた。
「でも、私のためを思って言ってくれてるんだよね。ありがとう、チコ、パコ。
感謝してるよ。」アリスがそう言うとチコとパコは嬉しそうに、ゴロゴロとのどを鳴らした。
「あっアリス‼︎始業式に遅刻する!いそげーー!」マリアはそう言うと、学校の講堂に向かって駆け出した。





             「諸君らはこの国の未来を...」

アリスはいつの間にか、校長の長話に飽きて寝むっていた。
アリスはトントンと肩を叩かれて目を覚ました。
アリスが、驚いてあたりを見回すと、もう始業式は終わっていた。
(あっ...そうか、始業式の最中に寝てたんだ)そう思いながらアリスは、起こしてくれた人の方に振り返った。
「よっ、久しぶり、それにしてもあんたぐっすり眠てたぜ。」起こしてくれた少年が笑いながら言った。
アリスの顔が、恥ずかしさで、真っ赤に染まった。
「ば...爆弾少年‼︎なんでここに。」アリスの事を起こしてくれたのは間違いなく迷いの森で、アリスとマリアを助けてくれた少年だったのだ。
ただ、その少年のせいでアリスが、少々怪我を負ってしまったのでアリスはこの少年が少々苦手なのだ。
「爆弾少年は酷くないか?せっかく起こしてやったのに。」少年が、少しむくれて言った。
(いや、いやいやいやいやいや、そんなわけ無いでしょ!と言うか!何んでこいつが、ここにいるの⁈まさか...同じ学校とか...充分あり得る)アリスが唸っていると少年がアリスの腕を取った。
「ホラ、つぎ教室でやるらしいから、どうせ寝てて話聞いて無かったんだろ?一緒に行こうぜ」少年は、そう言うとぐんぐんとアリスを連れて歩いて行った。
「ふぇ...?あ...ちょっ...マリアは?一つ前の人は?居なかったの?」アリスが爆弾少年にマリアの事を聞いた。
「?お前以外誰もいなかったぞ?」爆弾少年が言い終わると、教室に着くと、爆弾少年は、扉の手前でとまった。
「こっからは、一人で行け。」爆弾少年は言と、アリスの背を押した。
アリスが教室に入るとマリアが一目散に駆けよってきた。
「アリス!どこ言ってたの⁈もう!探したんだよ!」マリアはアリスの頭を叩いた。
「むぅぅ、私の事を置いていったマリアが言えることじゃな...」アリスが言い終わらないうちに、教室の扉が、がらがらと鳴って開いた。
教室中の人が入ってきた少年を見ると、ピタリと静まった。




      
授業の指南を受け終わるとマリアはふわぁとあくびをした。
「アリス~疲れた~おぶってって~。」
そう言ってマリアはアリスの背に寄りかかった。
「自分で歩きなよー。もぅ...置いてっちゃうよー。」アリスはそう言うと、さっと席を立って歩き出した。
(あいつは、行かないのかな?一緒にいこうって言った方が良いのかな?)アリスは頭の片隅で考えていた。
「ちぇ~アリスてばつめた~い。」マリアがそう言ってアリスの後を追って行こうとしたが、何を考えたのか、あの爆弾少年の方に行って、一緒にいこうと言ったのだ。
すると、アリスの後からマリアに声が掛かった。
「マリア・ルス、ちょっと一緒に来なさい。」担任の先生からマリアは呼び出されたのだ。
マリアははーい、と返事をするとアリスに「先に部屋に行っていて。」と言って先生の方に走っていった。
アリスは、少し振り返ったが、自分の部屋にもどろうとした。
しかし何を思ったか、爆弾少年の方を振り返った。
「名前...ねぇ!爆弾少年!あなたの名前はなんて言うの?」アリスが重い切って言うと、少年はアリスの方を向いた。
(な...なんでこんなこと聞いたんだよ、すんごい恥ずかしい)アリスがそんなことを考えていると、「あんま、ここじゃ俺に関わらない方が良いぜ...俺の名前は、ユナ・ロイド。」そう言うと、教室を出て行った「関わらない方が良い...か...でも...なんかすごい寂しそうだったねチコ、パコそう思わない?」アリスがチコとパコに聞いた。
「シワサンケーアチャーもチバリヨ~。」(約:気にすんな明日も頑張れ~)
チコとパコがそう言うとアリスはふっと笑った。
「ありがとね、チコ、パコ」そう言うとアリスはチコとパコの頭を優しく撫でた
学校のチャイムの音があたり一帯に鳴り響いた。
「わっ、早く部屋にいかないと‼︎」アリスは、部屋に向かって駆け出した。





食堂にて、
「美味しい~ねえアリス‼︎この雷獣肉すんごい美味しいよ‼︎普通雷獣肉って言えば硬くてすんごい臭いのに、この雷獣肉は全然違う、まったく臭くないしとっても柔らかい‼︎臭くなくて柔らかくて不気味なくらいに‼︎そして、そしてだよ‼︎アリスこの食欲をそそる香辛料の香りが、たまらない‼︎なんでこんなに雷獣肉が美味しくなるんだろうね?アリス。」マリアが料理の味を力説していると、寮母さんに肩をがっしりと掴まれた。
「そうだろう、そうだろうこれはね、ほかのとこよりしっかり、た~っぷり臭み消しの葉と実を使っているのさ、おかげで、とてつもなく臭い雷獣の肉が、臭くなくなるのさ。」寮母さんは自慢げに言った。
「ねえ寮母さん、臭み消しの葉と実には肉を柔らかくさせてくれる効果もあるけど、臭み消しの実には、他の匂いも消してしまう効果があったけれど、その効果はとても長いですよね、そしたらこの香辛料の匂いも消してしまうんじゃないんですか?」アリスが言うと、マリアがそれに、と付け足した。
「冷めてから、香辛料の匂いを付けるのだとしたら、こんなに肉が柔らかくなるはずがないもんね。」マリアはそう言うと、口いっぱいにとても柔らかい雷獣肉をほうばった。
「それは、秘密さ。」と、さも軽快そうに言って、調理に戻って行った。



部屋で、
「ほんと、あの雷獣肉の料理の柔らかかはどうなってるんだろ...ねえ、アリス今夜こっそり覗きに...イテッ...もう‼︎冗談だよじょ~う~だ~ん~。」マリアが言った事を聞いていたアリスは、マリアの頭を叩いた。
(マリアが冗談で、すますわけ無いよ‼︎絶対的に無い‼︎)アリスが、そんなことを考えていると、マリアが大きなあくびをした。
「初日の夜はやっぱり疲れるな~そろそろ寝よ~アリス。」マリアが言った。
「そうだね、もう遅いから寝ようか、おやすみ。良い夢を、」アリスが、そう言って、部屋の電気を消した。
(あの爆弾少年...ユナ...って名前なんだよね、ユナ...なんか...どこかで...聞い..)アリスはそんなことを考えていると、眠りに落ちて行った。
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