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人妻になった元担任の口唇に 1
【4】
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「え‥な、なんで、大きくなっているのよ??」
小林先生の声は、驚きと戸惑いが入り混じり、わずかに震えていた。
狭い個室に満ちる空気が、いつの間にか重みを帯び、冗談でやり過ごせる一線を越えつつあることを、二人とも直感的に理解していた。
「それは……先生が、今も十分に魅力的だからです。理由を探すまでもなく、自然に、そう感じてしまって」
「魅力的、だなんて……そんな。毎日に追われて、疲れた大人に……」
言葉を否定するように視線を伏せながらも、彼女の指先は落ち着きなく膝の上で絡まり、その仕草が、完全には拒んでいないことを雄弁に語っていた。
「いえ。だからこそ、です。昔の思い出だけじゃなくて、今の先生だから、こうして心が動くんです」
短い沈黙が落ちる。視線が絡み、息遣いだけが近くに感じられるその瞬間、言葉の役割は終わりを告げた。どちらからともなく距離が縮まり、静かに、確かめ合うように唇が触れ合う。勢いではなく、迷いを含んだ、しかし確かな意思を伴った口づけだった。
「‥先生‥‥良いですか?」
「ふふ、良いわよ。サトルくんだけの特別授業をしてあげるわ」
それ以上の説明は不要だった。
何をするか、どこまで許されるのか――それらを声にしなくても理解できるのが、大人になったということなのだと、サトルは胸の奥で噛みしめる。
場所が場所だけに、無防備になることはできない。二人は身を寄せ合いながらも節度を保ち、触れ合いそうで触れ合わない距離のまま、互いの存在を確かめ合った。衣服越しに伝わる体温や、微かな香りが、想像を静かに煽る。
「……静かに、ね」
小林先生が囁く。
場所が場所なだけに真っ裸になることはできない。
サトルは座席に座ったまま、先生が膝の上に跨り、真正面に向かい合う。
先生の上着をたくしあげた。
豊乳を包み隠す趣味が良い凝ったデザインのブラジャー。
欲望のままに剥ぎ取りたいが、先述の通りに全部を脱がしては何かあった時に言い訳ができない。まだ理性が保っている内に片乳のカップ部分だけめくり、胸を揉みしだく。
「キモチいい、キモチいいよ、サトルくん! んっ‥‥」
その声に応えるように、サトルは先生の口に蓋をするようにキスで塞いだ。声を極力漏らさない為だ。
サトルは再び口づけを重ね、舌と舌を絡め合い、舌や唇を甘噛する。
「ハァ、ハァ‥‥せ、先生、気持ち良い?」
「うん、すっごく気持ち良い‥‥」
短いやり取りのあと、サトルの中に、ふと現実がよぎる。
「今更ですけど、こんなことして、本当に良かったんですかね‥‥」
「だ、大丈夫よ。夫だって、ハメを外してきても良いって言っていたしね」
簡潔な答えだったが、その裏にある日常や葛藤を、サトルは想像せずにはいられなかった。それでも、彼女自身が選んだ時間なのだと理解し、余計な言葉は飲み込む。
二人は再び見つめ合い、まるで恋人同士のように、穏やかな口づけを交わした。
そこにあったのは、教師と教え子という過去ではなく、今この瞬間を共有する、大人同士の静かな夜だった。
***
翌朝、サトルは大学へ向かう道すがら、登校する小学生たちとすれ違った。弾む声や、少し大きすぎる鞄を背負う後ろ姿に、自然と歩みが緩む。
先日の再会が影響しているのか、自分にも確かに、ああした時間があったのだと、遠い過去を眺めるような感覚に包まれた。
そのとき、ポケットの中でスマートフォンが震え、短い通知音が響く。
画面に表示された名前を見て、サトルは小さく息をのんだ。
――小林先生。
そこには、「また時間が合えば、飲みに行きましょう。今度は、もう少しゆっくり」という、柔らかな誘いの言葉が添えられていた。
サトルは立ち止まり、空を見上げる。
あの夜が、特別なままで終わるのか、それとも続いていくのか――。
答えを急ぐ必要は、まだなかった。
終わり
小林先生の声は、驚きと戸惑いが入り混じり、わずかに震えていた。
狭い個室に満ちる空気が、いつの間にか重みを帯び、冗談でやり過ごせる一線を越えつつあることを、二人とも直感的に理解していた。
「それは……先生が、今も十分に魅力的だからです。理由を探すまでもなく、自然に、そう感じてしまって」
「魅力的、だなんて……そんな。毎日に追われて、疲れた大人に……」
言葉を否定するように視線を伏せながらも、彼女の指先は落ち着きなく膝の上で絡まり、その仕草が、完全には拒んでいないことを雄弁に語っていた。
「いえ。だからこそ、です。昔の思い出だけじゃなくて、今の先生だから、こうして心が動くんです」
短い沈黙が落ちる。視線が絡み、息遣いだけが近くに感じられるその瞬間、言葉の役割は終わりを告げた。どちらからともなく距離が縮まり、静かに、確かめ合うように唇が触れ合う。勢いではなく、迷いを含んだ、しかし確かな意思を伴った口づけだった。
「‥先生‥‥良いですか?」
「ふふ、良いわよ。サトルくんだけの特別授業をしてあげるわ」
それ以上の説明は不要だった。
何をするか、どこまで許されるのか――それらを声にしなくても理解できるのが、大人になったということなのだと、サトルは胸の奥で噛みしめる。
場所が場所だけに、無防備になることはできない。二人は身を寄せ合いながらも節度を保ち、触れ合いそうで触れ合わない距離のまま、互いの存在を確かめ合った。衣服越しに伝わる体温や、微かな香りが、想像を静かに煽る。
「……静かに、ね」
小林先生が囁く。
場所が場所なだけに真っ裸になることはできない。
サトルは座席に座ったまま、先生が膝の上に跨り、真正面に向かい合う。
先生の上着をたくしあげた。
豊乳を包み隠す趣味が良い凝ったデザインのブラジャー。
欲望のままに剥ぎ取りたいが、先述の通りに全部を脱がしては何かあった時に言い訳ができない。まだ理性が保っている内に片乳のカップ部分だけめくり、胸を揉みしだく。
「キモチいい、キモチいいよ、サトルくん! んっ‥‥」
その声に応えるように、サトルは先生の口に蓋をするようにキスで塞いだ。声を極力漏らさない為だ。
サトルは再び口づけを重ね、舌と舌を絡め合い、舌や唇を甘噛する。
「ハァ、ハァ‥‥せ、先生、気持ち良い?」
「うん、すっごく気持ち良い‥‥」
短いやり取りのあと、サトルの中に、ふと現実がよぎる。
「今更ですけど、こんなことして、本当に良かったんですかね‥‥」
「だ、大丈夫よ。夫だって、ハメを外してきても良いって言っていたしね」
簡潔な答えだったが、その裏にある日常や葛藤を、サトルは想像せずにはいられなかった。それでも、彼女自身が選んだ時間なのだと理解し、余計な言葉は飲み込む。
二人は再び見つめ合い、まるで恋人同士のように、穏やかな口づけを交わした。
そこにあったのは、教師と教え子という過去ではなく、今この瞬間を共有する、大人同士の静かな夜だった。
***
翌朝、サトルは大学へ向かう道すがら、登校する小学生たちとすれ違った。弾む声や、少し大きすぎる鞄を背負う後ろ姿に、自然と歩みが緩む。
先日の再会が影響しているのか、自分にも確かに、ああした時間があったのだと、遠い過去を眺めるような感覚に包まれた。
そのとき、ポケットの中でスマートフォンが震え、短い通知音が響く。
画面に表示された名前を見て、サトルは小さく息をのんだ。
――小林先生。
そこには、「また時間が合えば、飲みに行きましょう。今度は、もう少しゆっくり」という、柔らかな誘いの言葉が添えられていた。
サトルは立ち止まり、空を見上げる。
あの夜が、特別なままで終わるのか、それとも続いていくのか――。
答えを急ぐ必要は、まだなかった。
終わり
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