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2章 旅立ち

#112 おっさん(パ)たち、再び中ボス部屋へと戻る。

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/* 前回のあらすじ */

おっさん(パ)、アルトが音痴じゃなく解呪されなっているつつあることに気付く。
おっさん(パ)たち、アルトの将来を心配し身に沁みCHOUKYOUさせる・・・
おっさん(パ)たち、ワセリン臭くなったはじだん3F中ボス部屋へと戻る!

/* あらすじここまで */



中ボス部屋をの様子を見る必要があるのだが、ヤツのスペックの高さを鑑みると、恐らくバレているだろうとは予想するパっさん(おっさん+ゆるふわ毛先パーマ)一行、中ボス部屋前で相談する。


「どう考えても異様な雰囲気、ですのでもう居るって言う事で報告を……するわけにはいきませんか」

「ああ、ワカダンナ。 気持ちはわかるがせめて視認しその存在を再確認しないことには報告と出来んな」

「そうですよね、ではどうしますか。 中ボス部屋、こっそり見るか? 堂々と見るか?」

「バレている前提で普通に突っ込むか、その上で敢えて堂々と向かうか悩ましい所だな」

「そおねぇ、どっちでも結果は変わらないでしょうから、堂々とじゃないカシラ?」

「ヌルテカです~♪」

「ふむ、それもそうだな」

「では、どうどうとむかう……おかしいな、からだのふるえがとまらないぞ?」

「あんラぁ、風邪カシラ? 冒険者ならカラダ・・・が資本なんだから、大事にシナイと! ワタシが診てあげまショウカ(じゅるり)」

「…………いつから、だ?」

「んん~? アナタ達が4Fから入ってくるのは解っていたかラ、先回りして隠れていたノ!(ほおずりほおずり)」


そう言って固まっているパっさんを愛でるミノタウロス(仮)蠢く筋肉ビーチェはそう言った。 やはり、塔に近づいた時点で補足されていた様だ。

パっさんが震えだすどころか白目向いて泡を吹き始めたので、ビーチェトラウマの元凶から何とか返してもらうと、エルがえびちりっちりの刑に処してパっさんを強制リブートしていた。


「ソレで! ワタシにナニか用かしラ?(ぽーじんぐ)」

「用、と言う訳ではないのだがな……」

「中ボス(仮)ってことでしたので、いつまで居られるのかと思いまして!」


ビーチェに問われて詰まるアーリアと対称に、急にハキハキ対応し始めたおっさん(ア)、パーマから立派なアフロに進化する際のちりっちりが未だに体に残っており、時折ピリッと電気が走るのが見える。

だからかは、解らないがトラウマックスの元凶たるビーチェを前にして堂々とした対応をしている。


「あんラぁ、ワタシのスケジュールが知りたいのネ!!(ぽーじんぐ) アナタ達可愛いからいつでも予定を空けるワよ!!!(はぁと)」

「そういうのは良いので。 いつ前のミノタウロスが戻ってくるんですか?」

「んモウ、つれないワネ(くねくね) あの子ハネムーンに行ったから、1か月くらいで戻ってくるワ(ぽーじんぐ)」

「ソレまでは、管理職のワタシが中ボス代理ネ!(ぽーじんぐ)」

「なるほど、1か月程度ですか……解りました、ありがとうございます!! なるべく中ボス部屋から出ないでくださいね!」


トラウマックスをサラリと流し粛々と対応を続けるおっさん(ア)、今までの醜態が嘘のようである。


「そ・れ・よ・り(はぁと) アナタさっきから急に男が上がったじゃないノ!!(きらきらはぁと) どうかしら、これからワタシとしっぽりヌルテカと愉しまないカシラ?(うぃんく(物理)」


バヂゴーンと言う威力が篭められたウィンク(物理)を放つビーチェ筋肉オカマをよそに、何事もなかったかのようにウィンク(物理)を避けるおっさん(ア)、今まで醜態が嘘のようである(大事なことなので~)。


「用は済みましたので、これで失礼させていただきます。 もうお会いすることもないでしょうが、ご健勝で(殺しても死にそうにないですが)」


そう言い放ち中ボス部屋を後にするおっさん(ア)、恐らく初めて主人公らしいことをしたのではないだろうか?



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