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2章 旅立ち

#75 おっさんたち、街へ行く。

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/* 前回のあらすじ */

おっさん、大体ディスられる。
おっさん、アーリアの秘密にドキドキ。
おっさん、アーリアを困らせる。

/* あらすじここまで */


ウェスタンの街へと向かうおっさん一行、道すがらできる事と言えば


「ダッシュが足らんぞアルト!」

「もっと機敏に動け!」


アルトの修行シゴキである、馬車付近をあっちこっちへアーリアの指示の通りに走らせられている。

ついでですが、おっさんも体力づくりの為に歩かせられています。

魔物可哀想な獲物に関しては、アーリアの弓矢による弱点攻撃ヘッドショットによる索敵必殺サーチ&キルにて排除されており、馬車の旅の安全な運行が約束されて居ります。

流石上位冒険者のアーリア、腕前も半端無いです。

おっさんカッターウォーターカッターとかおっさんレールガン自爆技とか、おっさん無双射出ゲートオブバビ○ンとかありますが、おっさんには真似出来ないですね!

因みに、おっさん無双射出ゲートオブバビ○ンをアーリアに見せたら寝込んでしまい、その日はそのままキャンプとなりました。

ウィンドウさま(奉じれ)はやっぱりすごいです。

そんなこんなで数日が経ち、見えて来たのはアンダーウェスタンの町とは比較できないくらい大きな街壁、4大都市の一つウェスタンの街でした。

冒険者用の列に並び進む事十数分、おっさんたちの番が来ます。


「見ない顔だな、こっちに並んでいるという事は冒険者か?」

「札の提示をして貰おうか」

と言う、入街チェックを行う兵士に言われて冒険者札を提示する3人。


「ふむ、おちびちゃんの黄に、強そうには全く見えんがそっちのおっさんが白でベテランクラス、と」

「!!?」

金札で、エルフそのおっぱいは、もしや双月の狩人アーリア様ではないですか!?」

「確か、アンダーウェスタンで冒険者ギルドの職員をやられているとお聞きしていましたが」

「今は目的が出来たので冒険者ギルドを辞して、冒険者にもどりつつ、旅に出ることにしたのだ」

「余り騒ぎ立てられる事は望まない、で、通って良いのか」

「っ!! 失礼しました、お通り下さい!!!」


最初の胡散臭い物を見る様な目は何処へ行ったのか、背筋をピンッと伸ばし最敬礼しだす兵士、何事かと周囲の奇異の目を集めつつ、さっさと入街を果たすおっさんたち。

目の前に広がるのは、活気に溢れた人々がごった返す姿だった。



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