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2章 旅立ち
#61 おっさんたち、話を聞く3。
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/* 前回のあらすじ */
おっさん、アーリアの過去話中は空気。
おっさんたち、ジゼルの手練手管に驚嘆する。
おっさん、何だか身に覚えがある様な???
/* あらすじここまで */
色々とやり手なジゼルの手法、全ては目的のために手練手管を尽くしていたのだが……何だかつい先日にも見覚えがある様な???
朝ちゅん後、目覚めたジゼルの前に王子様の姿はなかった。
だがしかし、ジゼルは確信していた。
此の身に刻まれた証と遺されたモノこそが、王子様が実際に居たという証明だろうと。
その後、アーリアさんと無事に合流することができたジゼル。
いつの間に小屋に張られていた強力な結界を上手く使いつつ、魔物大暴走を片していく。
誰がこんな強力な結界を?とアーリアが問えば王子様と目が?になるジゼルの返答、兎も角便利に使えるのだからと割り切るアーリアだった。
狂騒を聞きつけた他のパーティたちの応援もあり何とか事なきを得た二人、冒険者ギルドに誤情報ぶちまけてくれた責任と追及をしたのは想像に難くないだろう。
その後、OHANASHIの結果得たおちんぎんを手にしたことで、ジゼルは一時冒険者を辞めると言い出した。
勿論、アーリアは理由を問い詰めたが、もう少しすれば解るから、そしたらね?と言うジゼルの固い意志を動かすことは出来ず、折れてしまう。
ジゼルと言えば、未だに解ける気配のない炭焼き小屋を買い取り一人で住み始める。
最初の数か月は、アーリアも足?く通っていたが、その腕を腐らせておけるかとばかりに冒険者ギルドから依頼をおっかけられた所為で暫く足が遠のいていた。
半年後、重い依頼を済ませて久々に訪れたアーリアが見たのは、既に臨月を迎えていたジゼルの姿だった。
てへぺろ?とアーリアを迎えるジゼルに対し、最初は怒ったアーリアだがジゼルの産むと言う固い決意を変えられるでもなく、寧ろこの段階からでは別の方法も取れないため呆れつつも協力する方向へとスタンスを変えるアーリア。
もちのろんで、生まれてきたのがアルトである。
産まれてきてから少しの間は順調だった、しかし、とある時に事件が起きてしまう。
そう、狼化の暴走である。
無論、いくら魔力が強いといえども赤子の暴走、腐っても上位冒険者な彼女たちにかかれば手を捻るよりも容易く抑えることができた。
暴走魔力を使い果たして元の赤子の姿に戻るアルト、隠していたことに怒りを隠せないアーリア、やっぱりかーと言う顔をするジゼル。
「やっぱりあの王子様、魔族だったんだね~」
「通りで規格外に強いし、カタコトだったんだと思ってたんだよ~」
と、かるーく言うジゼルに対し、諦めの表情を向けることしかできないアーリア。
ジゼルはこう云う娘だと長い付き合いで身に染みて解っていたからである。
「やはり、育てるんだな?」
アーリアがそう問えば
「モチのロンよ~、私と王子様の愛の結晶だぜ?」
「それに、こんなに可愛い子をどうにか出来るワケないじゃないのさ~(頬ずりずりずりずり)」
おっさん、アーリアの過去話中は空気。
おっさんたち、ジゼルの手練手管に驚嘆する。
おっさん、何だか身に覚えがある様な???
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朝ちゅん後、目覚めたジゼルの前に王子様の姿はなかった。
だがしかし、ジゼルは確信していた。
此の身に刻まれた証と遺されたモノこそが、王子様が実際に居たという証明だろうと。
その後、アーリアさんと無事に合流することができたジゼル。
いつの間に小屋に張られていた強力な結界を上手く使いつつ、魔物大暴走を片していく。
誰がこんな強力な結界を?とアーリアが問えば王子様と目が?になるジゼルの返答、兎も角便利に使えるのだからと割り切るアーリアだった。
狂騒を聞きつけた他のパーティたちの応援もあり何とか事なきを得た二人、冒険者ギルドに誤情報ぶちまけてくれた責任と追及をしたのは想像に難くないだろう。
その後、OHANASHIの結果得たおちんぎんを手にしたことで、ジゼルは一時冒険者を辞めると言い出した。
勿論、アーリアは理由を問い詰めたが、もう少しすれば解るから、そしたらね?と言うジゼルの固い意志を動かすことは出来ず、折れてしまう。
ジゼルと言えば、未だに解ける気配のない炭焼き小屋を買い取り一人で住み始める。
最初の数か月は、アーリアも足?く通っていたが、その腕を腐らせておけるかとばかりに冒険者ギルドから依頼をおっかけられた所為で暫く足が遠のいていた。
半年後、重い依頼を済ませて久々に訪れたアーリアが見たのは、既に臨月を迎えていたジゼルの姿だった。
てへぺろ?とアーリアを迎えるジゼルに対し、最初は怒ったアーリアだがジゼルの産むと言う固い決意を変えられるでもなく、寧ろこの段階からでは別の方法も取れないため呆れつつも協力する方向へとスタンスを変えるアーリア。
もちのろんで、生まれてきたのがアルトである。
産まれてきてから少しの間は順調だった、しかし、とある時に事件が起きてしまう。
そう、狼化の暴走である。
無論、いくら魔力が強いといえども赤子の暴走、腐っても上位冒険者な彼女たちにかかれば手を捻るよりも容易く抑えることができた。
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と、かるーく言うジゼルに対し、諦めの表情を向けることしかできないアーリア。
ジゼルはこう云う娘だと長い付き合いで身に染みて解っていたからである。
「やはり、育てるんだな?」
アーリアがそう問えば
「モチのロンよ~、私と王子様の愛の結晶だぜ?」
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