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1章 出会い

#49 おっさん (ア)、コンャクに逃げる。

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/* 前回のあらすじ */

おっさん (ア)性癖を満たす?
おっさん (ア)アルトに話を聞く
おっさん (ア)残念ながらロリコン変態紳士じゃない

/* あらすじここまで */


天然(+)の魅力テンプテーションにやられつつおっさん (ア)変態紳士、アルとお話を続ける。


「ええと、だ。 アルトちゃんはお母さんから言われているから責任を取って結婚して欲しい、と」

「結婚はそう簡単にする物じゃないとは思うが、そもそも歳の離れている俺が相手で良いのかい?」


と、一つずつ聞いて行くおっさん (ア)、対してアルは


「トシのサはモンダイないのです、カアサマもトオサマよりトシウエだったのです!」

「それに、このニオい、キラいじゃないのです!(クンカクンカ)」


と、おっさん (ア)のシャツを再度嗅ぎ始めるアルト。

加齢臭じゃなくて良かったと、そこは安堵するおっさん (ア)。加齢臭を好まれていると言う可能性を頭から排除する。


「その点はわかった、責任を取ると言う意味でも、まずは婚約、と言う形で良いかな?」

(「もっと良い人が現れた際に、×付では何かと問題があるだろうしな」)

「わかったのです、おにいさん(?)とはコンヤクなのです!」


と、天然(+)の魅力テンプテーション全開の笑顔を此方に向けてくるアルト。

おっさん (ア)、ロリコン変態紳士じゃない、よな? 大丈夫だよな? 信じてるぞ?


「そうだ、俺の名前は伊紗歌 慧いさか けいと言うんだ、ケイって呼んでもらって構わない」

「ケイ、ですね」

「アルトを幾久しく幸せにして下さい、旦那様」


と、急に流暢な言葉遣いになり三つ指を突いてくるアルト。

それに仰天するおっさん (ア)だが、次の時には


「それでケイ、これからどうするのです?」


と、先程までの口調に戻るアルト。

何だか狐に化かされている気分のおっさん (ア)、しかしアルトは狼系である。


「取り敢えずは、アルトが住んでいる所に一度行こうか。 これからの事を考えても、生活用品とかは必要になってくるだろ?」


と、アルトの現状を調べるべく、棲み処へと向かうのだった。




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