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1章 出会い

#18 おっさん町をぶらり旅。

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/* 前回のあらすじ */

おっさん大事なことを急に言われる
おっさんワカダンナになる
おっさんお金を手に入れる

/* あらすじここまで */


無事に(?)町へ入れたおっさん。

まずは、泊まれるところを探すことにする。

とは言え、既に暗くなってきている現状、どこに行けばいいのかもおっさんには解らない。

取り敢えず、美味しい匂いのする方へ、大通りを進むのであった。

おっさんが広場にたどり着くと、いたる所で露店が開かれており、気の早い奴らは食い物系の露店の前を陣取り、酒盛りしている光景も見られる。

おっさん何も食っていないので、スパイシーな香りのする串焼きやで腹を膨れさせることにする。



「おっちゃーん、これ何の肉~?」

「おう、ウサウサの香草焼きよ!! 1本500イェンな」

「ウチ秘伝のスパイス使ってるから、一番うめえぜ!!!」


と元気に答えるスキンなヘッドのおっちゃん。

周囲の露店から、ざっけんなー! うちが一番だー! 驕るなーハゲ! などの罵声が飛んでくるも、 うっせえ! 売上で買ってから文句を言え!!! と返すおっちゃん。

苦笑しつつ、おっさん2本買うことにする。

おっちゃんが用意しているときに、情報収集は欠かさないおっさん。


「で、おっちゃん。 今日の宿探してるんだけど、いい店知らない?」


ふと、を見せてから答えるおっちゃん。

「おう、それならこの先を行った黄金の蜂蜜亭、ってのがおすすめだぜ」

「飯も旨いし、綺麗で清潔。 まぁ、値段はそこそこするんだがな」

「何だったら、串焼きやのバルクから聞いたって言えば、都合は見てくると思うぜ」

「ほれ、2本な? 毎度!!」


礼を言って受け取るおっさん。

もう我慢できねえっすよーと高らかに鳴り響くおっさんの腹の音をBGMに一口噛みつく。

途端に溢れ出る肉汁、ついで鼻腔に広がる香草の香り、畳み掛ける様に舌を刺激するスパイスの暴力。

満面の笑みを溢れんばかりに溢しつつ、うんめー!!!と叫ぶおっさん。

瞬く間に、1本を食らい尽くす。

と、なると次に欲しくなるのは勿論!


「エール1杯1000イェンだぜ?」


商売根性逞しいおっちゃんの笑顔に完敗しつつ、エールで喉を潤し、串焼きを堪能するおっさんであった。




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