【作家日記】小説とシナリオのはざまで……【三文ライターの底辺から這い上がる記録】

第588回『 #書き続けるきっかけ 』

「#書き続けるきっかけ」というハッシュタグがあったので。
「書き始めるきっかけ」ではありません。
続けるって、やり始めるのとはまた別のエネルギーを要しますよね。
一回やるだけならできても、継続できるかどうか。
ワタクシの場合、続けるきっかけが脚本と小説では違います。

脚本はとにかく脚本家になりたいという一心で書き続けました。
もちろん好きであるというのが根底にありますが。
物語を作りだす行為が、書いていて楽しかったのです。
監督には向いていないし、他の創作も無理だし、自分にできるのは脚本しかないと。
ダメだしされ続けても、書き続けました。
運よくデビューできて、ひたすらこの世界にしがみつこうと書き続けました。
「書き続けるきっかけ」の明確なきっかけがよく分かりません。
教室の課題だったり、コンクールのしめきりだったり、そんなことを続けているうちに習慣となっていました。
今でも依頼案件のしめきりがあるから執筆しているし、依頼がなければこちらから自発的に書いて提案する感じです。

では小説は？
小説家になりたいと思ったことはないし、小説なんて書けないと思っていたし、今でもプロになろうなんて思ってもいないです。
純粋に趣味です。
「書き続けるきっかけ」
これは明確にあります。
最初と二番目に書いた掌編２つがたまたま小さな賞を取ってしまったからです。
あ、自分にも小説はできるかもと思ってしまったのです。
少なくとも誰かには評価されたと。
だから今でも、小説は公募にチャレンジしています。
これが書き続ける原動力。
それとＷｅｂ小説に掲載したら、雀の涙程度のほんのわずかでも収益があること。
これも書き続けるモチベーションとなっています。

というわけで、これからも両方で書き続けていけたらと思っています。
本業で脚本。
趣味で小説。
本業といってもほとんど稼ぎがないので、仕事といっていいのか分かりませんけれど。