【作家日記】小説とシナリオのはざまで……【三文ライターの底辺から這い上がる記録】

第374回『あなたが面白いと思っていることが、他の人が面白いと感じるとは限らない』

自分が面白いと思っていることが、他の人も同じように感じるとは限らない。
ワタクシは脚本をやっていく上で、この考えを常に持っています。
だから逆に、自分がつまらないと思っても、他の人は面白いと思うかもしれない、と。

書いている人間がつまらないと思っているのに、どうしてそれで面白いものができようか。
その考えは確かにあります。
でも実際には、そうはならないことが多々あるのです。
自分の書いたものが監督によって大きく変えられたとしても、そのほうが評価が高かったりすることもあって。

自分が面白いと思っていることに固執しないこと。
一人で作り上げるものなら、自分のやりたいようにやっていいと思います。
だけど、映画という大勢の人間とお金が関わる場合は、相手＝制作サイドやクライアントの意向を受け入れるべきだと思っています。