【作家日記】小説とシナリオのはざまで……【三文ライターの底辺から這い上がる記録】

第286回『多数の意見より、一人のコロコロ変わる意見のほうが大変』

全体会議って、いろんな人からの意見やアイデアやダメ出しが一斉に来て、混乱しますよね。
みんな、言いたい放題に言いやがって。
こういう時、どうすればいいのか、毎回、困ります。
その中で一番偉い人、決定権のある人が分かれば、まだやりやすいです。
他の人たちの意見は無視して、偉い人の話だけを聞く。
質問もその人にだけ。

メンバーが対等の時は難しいです。
バラバラの意見をどうするか。
ワタクシはどれでもいいんです。
こうしてくれと言われれば、そうするだけなので。
だから、いろいろ意見が出尽くしたところで、いったん整理してもらいます。
始めから終わりまでの全体の流れを、順を追ってまとめてもらうのです。
それをこちらはメモするだけ。

こういった大勢いる場の会議よりも大変なのは、一人が相手の時。
その相手が打ち合わせをしている最中のコロコロと意見が変わる時は最悪です。
今まで散々ツラツラとストーリーを語ってきたのに、やっぱりその設定はやめようとなって違う話になり、メモしているうちに、さっきの場面はこうしようとか、やっぱり相手役は変えようとか。
もう、打ち合わせをやる前に話を作ってきてほしいです。
メモしていてもごちゃごちゃになるし、今まで聞いてきた時間は無駄になるし。
結局、最終的には聞き返します。
始めから終わりまでの全体の流れを、もう一度、順を追ってまとめてもらうのです。
なのに、その時にもまた新しい変更が加わって。
いい加減にして……。

おそらく本人は他人と話している中で、アイデアが湧いたり、話が見えてくるタイプなんだと思います。
文章を書けない人は、対面や電話をしたがるのでしょう。
いやもう、本当につらい。
ワタクシの場合、口頭や対面ではうまく伝わらない、聞き取れないのと、それに長時間になると頭が働かなくなるので。
できれば、チャットのやりとりや、テキストを送ってくれるのが、一番うまくいきます。