【作家日記】小説とシナリオのはざまで……【三文ライターの底辺から這い上がる記録】

第283回『バイトは辞めるな、生活の糧を確保せよ』

以前、ネット上で見かけた事柄。
小説業界では作家が商業デビューしたり、大手の新人賞を受賞しても、現在やっている仕事は辞めないように編集者がアドバイスするそうです。
これ、脚本の世界でも同じです。

執筆の仕事は不安定です。
1年以上、依頼がないこともあります。
あっても、収入はわずかです。
だから、ちゃんと生活できる基盤を整えておくことです。
バイトをしていて執筆の時間がないのは仕方のないことです。
それでもどうにか書き続けていくしかありません。
次々と脱落していく人たちの中で生き残ること。

ワタクシの場合、デビューしてからも、ほぼバイト生活でした。
バイトと脚本仕事を合わせて、ぎりぎり生活できるレベル。
でも、4～5年くらい前から、バイトだけで最低限の生活できるようになりました。
するとですね、ちょっと心に余裕ができるんです。
お金や生活の心配がなくなって、執筆活動の幅が広がって。

よく、ハングリー精神が必要と言いますが、違うと思い始めました。
貧すれば鈍するなんです。
世の中、副業が当たり前になっています。
だから後先考えずに専業作家になるのではなく、兼業をお勧めします。
二刀流ですよ。