271 / 525
第270回『小説は視覚で認識するコンテンツ』
しおりを挟む
小説……の前に、脚本に関して。
音声ドラマはもちろん耳で認識するコンテンツ。
映像ドラマは耳と目で認識するコンテンツだけれども、セリフは聴覚で認識するもの。
だから、耳で聞いて分かるように、そしてキャストも声に出して読めるような文章を書くように心がけています。
たとえば、ワタクシは脚本の場合、セリフで「明日」と漢字では書きません。
「あす」「あした」のように書きます。
そうしないと、演者さんがどう発していいか分からないからです。
しかし小説の場合、ワタクシはセリフでも「明日」と漢字で書きます。
「あす」「あした」と平仮名で書くと、他の平仮名と混ざって目立たなくなります。
翌日の意味を分からせるため、漢字で「明日」と書くのです。
どう読むかは読者におまかせ。
なので、ワタクシは小説を音読・朗読として想定して書いていないのです。
演者さんによる小説の朗読をたまにしていただくことがあるのですが、実は結構焦っています。
小説の地の文で、たとえば「口臭」と書いてあっても、声に出したら何のことか分かりませんからね。
そして、ここまで書いてきて何なのですが……。
脚本のセリフで「日本」と書いてあったら、どう読みますか……?
音声ドラマはもちろん耳で認識するコンテンツ。
映像ドラマは耳と目で認識するコンテンツだけれども、セリフは聴覚で認識するもの。
だから、耳で聞いて分かるように、そしてキャストも声に出して読めるような文章を書くように心がけています。
たとえば、ワタクシは脚本の場合、セリフで「明日」と漢字では書きません。
「あす」「あした」のように書きます。
そうしないと、演者さんがどう発していいか分からないからです。
しかし小説の場合、ワタクシはセリフでも「明日」と漢字で書きます。
「あす」「あした」と平仮名で書くと、他の平仮名と混ざって目立たなくなります。
翌日の意味を分からせるため、漢字で「明日」と書くのです。
どう読むかは読者におまかせ。
なので、ワタクシは小説を音読・朗読として想定して書いていないのです。
演者さんによる小説の朗読をたまにしていただくことがあるのですが、実は結構焦っています。
小説の地の文で、たとえば「口臭」と書いてあっても、声に出したら何のことか分かりませんからね。
そして、ここまで書いてきて何なのですが……。
脚本のセリフで「日本」と書いてあったら、どう読みますか……?
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
12
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる