【作家日記】小説とシナリオのはざまで……【三文ライターの底辺から這い上がる記録】

第265回『映像作品では食事場面を書かないよう気をつけている』

映像作品の脚本を書く時に気をつけていること。
それは食事場面や調理シーンを書かないようにしていることです。
食材、いわゆる消え物ですね。
撮影現場ではいろいろと面倒だったり、大変だったり。

まずは予算的に。
用意するのにお金がかかります。
そして人手と時間。
ただでさえギュウギュウの撮影。
飲食店や食卓だとか、手作りの弁当などを出すと、これを作るのは超低予算映画では助監督や制作部がやることになります。
寝る暇さえないのに、余計な作業を増やしてしまっては申し訳ないです。

そして、この消え物。
撮影は順撮りとは限らないので、食事や飲み物の量が減っては困るのです。
編集していて、グラスの中の飲料がカットごとに変わっていたり。

だからなるべく現場の人たちの負担を減らしてあげたくて。
ストーリー上、どうしても必要な時だけ、書くようにしています。
もちろん飲食店の場面なんて、そこがメインでない限り、出しません。
……って書きましたが、過去の脚本作、どうだったのか不安になってきました。