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第262回『小説は商業デビューをしているけれど商業作家ではない』

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キャリア20年以上の商業脚本家・高橋祐太です。
脚本だけでは食っていけない、兼業ですけれど。

さて、小説の分野。
中高年ではありますが、新人です。
素人、アマチュアでしょうか?
判断が難しいところです。
アンソロジー『8分間ください。あなたの心を温めます。』に短編が2本収録されて商業出版されているので、一応、商業デビューはしているんじゃないかと。
ちゃんと契約して、印税も入ったので。
ただし、メディアミックス展開などの翻案は自由にしていいと許可をもらっています。
アンソロジーの短編で商業デビューなのかと問う方もいるかと思います。
これ、映画に置き換えたら、商業のオムニバス作品の一編を担当したことと同じですからね。

商業デビューはしているけれども、プロ=商業作家ではないと思っています。
それで収入を得ているわけではないですから。
小説投稿サイトの広告収入や、コンテストの賞金などの微々たるものです。
でも、脚本よりも時給換算、文字数換算で比較するといいんじゃないかと思えるくらい。
特に心理面での負担がなくて。
ダメ出しもなく、締め切りに追われることもなく、好きに書いていますからねえ。
というわけで、今後の方向性としても、万が一、商業出版されたら嬉しいけれども、商業小説家になろうとは思っていないです。
もう老い先が短いですしね……。
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