【作家日記】小説とシナリオのはざまで……【三文ライターの底辺から這い上がる記録】

第163回『会えば分かる、話せば分かる、いや分からない』

対面にこだわる人がいます。
電話にこだわる人がいます。
話せば分かると。
ワタクシの場合、文章にしてほしいなと。
ワタクシの処理能力、聴覚よりも視覚のほうがありがたいのです。

文書にできるなら自分で書く、自分で書けないから話して伝えているんだという人もいるでしょう。
でしたら、一人で話してそれを録音し、テキストに起こしたり。
会話の中からアイデアが生まれるという人もいるでしょう。
それも同様に録音し、テキストに起こしてくれたら。
AIでやってくれるのではないでしょうか。

嫌なのは、会話しながら相手がABCみたいな話を思いつく。
メモする。
するとBはやめて、ADEみたいな流れにしようと言い出す。
メモする。
DじゃなくFにしようと言い出す。
メモする。
でも、Bでもいいかなと言い出す。
メモする。
CとEをミックスさせてみようかと言い出す。
メモする。
Aはいらないね。
メモする。
FとEの順番を逆にして。
メモする。
それで話をまとめてみて。
あとで見返して、結局、どんな話にするのか分からず。

文章だと後から好きな時に確認できるので助かるんです。
聞くだけだと、絶対に忘れる。
メモは書いても解読不能になるので。