【作家日記】小説とシナリオのはざまで……【三文ライターの底辺から這い上がる記録】

第55回『 #Reality演劇 「 #私のアイドル 」 終演！どうもありがとうございました！』

27日（金）＆28日（土）の2回、バーチャルライブ配信アプリ「Reality」でおこなわれた、Reality演劇『私のアイドル』
無事に終演しました！
見ていただいた皆様、どうもありがとうございました。

ワタクシは2日目を拝見。
配信者であるYuzukaさんと藤崎かかおさんのお二人による企画。
登場人物ＡとＢが最初はコラボ枠で共演しているのですが、途中からそれぞれの配信枠に分岐して、物語が同時並行するという、ものすごい発想。
Realityならではの表現方法です。
でも、スマホひとつだけだと、両方を見れないんです。
PCからは利用できなくて。
でも、先日購入したChromebook。
まだ機会がなく、全然使いこなしていないのですが、これノートPCであると同時に、タブレットでもあるので、Realityのアプリを入れられたのでした。
同時視聴できると思い、いざ開演。
ところが、同時にログインできない。
お二人がコラボしている序盤の場面中、必死に新しいアカウントを作成していました。
どうにか同時に視聴でき、すごく面白かったです。
ふたつの画面を見ながら、ひとつはスピーカー、ひとつはイヤホンから聞いて。
物語が別の場所ながらも同時進行するので、シンクロする場面があるんですよね。
Ａのほうに人が来た……というのを、Ｂのほうでも気づき、その人にアクションを起こしたり。
Ａのほうで「××さんが出ていった」と言い、その原因を作ったのが直前のＢだったり。
配役もワタクシはこっちだったら面白いと思っていたので、その通りになって良かったです。
イメージ的には逆なんですけれど、あえて似合わない、Yuzukaさんを清純派アイドル、藤崎かかおさんをヤンデレにしたら、そのギャップが楽しめると。
後半、サイコホラーでしたね。
「クソババア」連呼して、最高でした。

今回の企画。
藤崎さんには、先月、Reality演劇で、『異世界シナリオ戦記』と『銀幕の天使』の朗読芝居を取り上げていただきましたが、そのご縁から執筆することになり、本当に感謝です。
二枠分岐というアイデア、Reality演劇という表現の可能性。
魅力的でしたし、理解もできて。
ただ、執筆するにあたって大変だったこと。
それは分岐した後、それぞれが一人芝居になってしまうんです。
アイドルのほうは配信中という設定だったのでまだどうにかなったのですが、ヤンデレ側は独り言を続けているのが不自然かなと。
いや、病んでいるので大丈夫ですね。
だけど、全体で30分くらいの話ということで、エピソードを盛り込まないともたない、セリフもいっぱいやらないと足らなくなってしまうので、悪戦苦闘。
キャラの配置、全体の流れ、オチは当初から決まっていて。
ワタクシは途中の外部の人物を裏で登場させたり、アイドルの裏側とか作ったり。
あとはセリフ、セリフ、セリフ。

依頼が来たのは、ゴールデンウィーク頃？　明けてから？
プロットは半日で仕上げたんですよ。
勢いで。
しかし、台本がなかなか進まず、遅れに遅れて。
延々とセリフを考え続けて。
ここで白状しますが、原稿が完成したのが、公演三日前。
お二方には、本当にご迷惑をおかけしました。
実質執筆時間、10日近くかかったのでは。
情けない有様です。
首の後ろの痛み、頭クラクラ、めまいで横たわるの繰り返し。
終わらなくて、半ベソ状態で書いていました。
毎月、泣きそうになっていますが。

タイトルと人物名は、あとから自由につけていただきました。
あとはReality上で可能なこと、不自然にならないよう、アドリブも含めて自由にやってもらおうと託しました。
いやもう、こんな素晴らしい作品に仕上げていただき、感無量です。
公演後の配信で裏話を聞きましたが、お二人が隣同士の部屋で同時配信。
ZOOM？　SKYPE？　でお互いPCで繋がって確認したり、配信するスマホと同時に、コメントを書き込んだり、効果音を入れたりと、怒涛の作業だったみたいです。
クライマックスは実際にお二人で芝居していたっぽくて。
素晴らしいの一言です。

というわけで、とても貴重な体験ができました。
このReality演劇、皆さんもやりましょうよ。
声優、あるいは俳優でも。
アニメほどには自由ではないけれど、朗読劇やボイスドラマに動く絵がついて、視覚的に楽しめます。
こういうの、またやりたいなあと強く思うのでした。
まだ見ぬ世界、可能性が広がる、広がる！