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cherish
世界でいちばん愛してる
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「誠也っ」
『どうしてごめんなの?』
「だって、植田さんっ、走って、声掛けたからおれっ」
『会いたい。来て』
「行くから、何処」
『救護室』
なんで、と思いながらも、携帯電話を持ったまま通路に飛び出してノックもなしに救護室に飛び込んでいた。
白いシャツがあちこち鮮血に染まり、頭から片目を白い包帯で巻かれた誠也が、電話機を片手に上半身を壁に預けてベッドに長坐している。
指と手にも包帯があり、祐次の手から力が抜けて電話機が硬質な音と共に床を叩いた。その音にびくりと震えて、慌ててしゃがんでから胸ポケットにしまって、今更ながらにそうっとドアを閉めるのを誠也は黙って見守っていた。
「あの、せ、誠也、じゃない、木村さん」
動転して言葉遣いを間違えていたことに気付いて言い直すと、いいんだ、と誠也が瞬きした。
「こっちこそごめん。酷いことを言ったし、嫌な態度を取った。ごめん、祐次」
そんなの、と呟いて、祐次はそろりとベッドに近寄り、震えながら誠也の顔を見つめた。
「目が……」
絶句する祐次に誠也は手の平を上向けて腕を伸ばし、優しく頬に手を当てた。
ああ、シトラスの香り。それにこの感触は……。
大田だと思ったのに、肌が憶えているのは、今添えられている誠也の温もりだ。手の感触だけなんて、区別がつかないのかもしれない。
だけど。
「祐次の方が、酷い顔してる」
くすりと笑みを零す口元に見入り、また涙が零れそうになる。
「だっ……テラスで、血が、間に合わなかったって、で」
「何言ってんのか判んないよ」
嗚咽しそうになる祐次の唇を、包帯で巻かれていない誠也の指先が撫でると、しゃくり上げる途中で祐次の動きが止まった。
「大丈夫だよ。暫く休暇は貰うけど、額をちょっと縫っただけだし、後はすぐくっ付きそうな切り傷ばかりだし。目も、目蓋の上だったから。眼球は無事だから」
だから安心して。
「ほ、ほんとに? その服の血ってそれだけなの? 体の方は」
「確かめる?」
誠也は冗談のつもりでシャツのボタンに指を掛けた。ごわついて外し難くなっているけれど、きっと首を振って断ると思ったから。
それなのに、間髪入れずに頷いた祐次がベッドに膝を乗り上げてボタンを外して行く。
予想外過ぎて対応に困っている間に全開にされて、下着代わりのTシャツを捲り上げて見えない背中を確認しようと腕を回してくるから、もう何もかもどうでも良くなって、細い腰に腕を回していた。
祐次はその時になってようやく自分の行動に理性が追いついたようで、真っ赤になって喘いだ。
「あ、そんなつもりじゃなくて、誠也、あの」
「どんなつもりなの? 俺はちゃんと気持ちを伝えただろう」
傷の無い指先と、包帯に包まれた手の平が腰から背骨を伝って上に撫で上げていく。
あ、あ、と声を上げて震えながら、祐次は首を振った。
服の上からなのに、誠也の熱が伝わる。それだけで痺れるような得体の知れない感覚が脊髄を駆け抜けていく。
「だって、おれもう嫌われたと思ったのに。だけどずっと苦しくて悲しくて……辛くて」
「ごめん。全部俺が悪い。だから今の祐次の気持ちを教えて。あのキスは嫌だった?」
また首が動く。
「嫌じゃなかったんだよ、だから混乱したし、今も信じられない。おれは、おれは誠也がいないなら、ここで働きたくなんてない。とっくにストレスと過労で倒れて、居なくなってた」
ああ、と誠也は水上の言葉を思い出した。
誠也の好きの種類には戸惑っても、祐次はずっと前から誠也が唯一人だと認識していたのだ。
それを読み取れなかった誠也が責められたのは当然の成り行きだったのだ。水上はきっと純粋な友情ととっているのだろう。それでも、祐次にとって掛け替えのない存在だと本質のところを見抜いていたのだ。
祐次、と耳元に声を落とすと、甘い吐息が空気を震わせた。
この人も、自分の気持ちが解っていないようだけど。と誠也は微笑する。
「友達はこんな風に感じたりはしないよ、祐次。俺があの時言ったのは、そういう意味。ねえ、友達からもうワンランク上に行ってもいいかな」
「上って……親友、とか」
動きを止めて待っているのに、そんなことをぽかんと言われたら、意地悪したくなってしまう。
誠也の指先が、下着の内側を滑り降りて、その時に漏れた声が誠也の腰の奥を疼かせた。
「親友は、こんなことするのかな」
「し、しない……?」
「なんで疑問形」
だってと言いながら眦を伝い落ちた雫を、誠也の唇が受け止める。されるがままに感じている表情が恍惚としていて、誠也は確信してしまった。
「ちゃんと言って欲しいよ。俺から離れて生きていけるの」
無理、と即答が返る。
「そんなだから、倒れたりするんだよ。ねえ、お願いだから、もっと自分を大事にして。一人の体じゃないんだから」
「ちょっ、何言って」
大事にしてと言われて舞い上がるように嬉しくて、でもその後の言葉には慌てふためいてしまう祐次。
「ここに来てくれた時の祐次の表情で、全部解った。心配で不安で心臓が潰れそうだったんだろう? 俺だって同じになるんだから」
だから、一人の体じゃないんだから。大事にしてというのは、そういう意味だから。耳元でずっと囁き続けられて、幸福のあまりに今すぐ死んでも悔いは無いと思いながらも、その言葉は口にしないでただ祐次は頷いた。
ここでこれ以上のことには及べないからと、そうっと腰を押し退けられて、不安になりながらも、祐次は導かれるままに腿の上に腰を落とした。
スニーカーすら脱いでいないから、見咎められたら叱責されるだろう。
「はい、じゃあ目を見てちゃんとね」
片目しか見えない切れ長の眼差しが、口元に柔らかな笑みを浮かべて正面から祐次を見つめている。
ここまで来たら、祐次だって誤魔化したり取り繕ったりなんて出来ない。ここでやったら今度こそ誠也を失うかもしれないと、喉を鳴らして唾を飲んだ。
「す、好き、だよ。多分」
「多分」
言葉を切ってしまった祐次に、誠也が眉を顰める。
「ち、違うからっ、そこで切るんじゃなくて、あの。多分、世界で一番愛してるって言いたかったんだよ」
反対方向に予想を外していて、一瞬誠也のほうこそ絶句してしまった。
なんて可愛いひとなんだ、と人生で最上の笑顔になり、それに見惚れている祐次の鼻先に、ちょんとキスをした。
「俺も、多分じゃなくて、世界で一番愛してる。大切にするから、俺のものになって」
かあっと赤面した祐次が何度も頷いて、初めて自分から頬を寄せると、待ち構えていた形の良い唇が開いて祐次のそれを咥える。
逃がさないと強い意志を伝える瞬発力に、最初から抗うつもりなど毛頭ないのに、祐次の肩は跳ねた。
味わうように何度も表面を舐められ、それだけでもうふらふらになる。それなのにこじ開けて侵入する柔らかな舌は熱く、祐次はじんと痺れる脳の片隅で、カラオケのときのことを思い出していた。
あの時よりも、きっと今の方が優しい。それは、思いも寄らなかった出来事に受けた衝撃が大きかったせいなのか、自分の気持ちがはっきりしたからなのか判らずにいる。
そんなことどうでもいいのに……全てを委ねて酔ってしまいたいのに、誠也の体のことと、ここが職場であるという思いが、意識が蕩けるのを阻害する。
何度も互いの唾液を嚥下して、ようやく軽く舌先で表面を舐められた時、祐次はとんとんと誠也の上腕を叩いた。強く握り込むのを懸命に理性で堪えていた体は、自分のものよりずっと逞しい。しなやかに鍛えられている筋肉を本当は直接触れてみたい。
熱に浮かされた祐次の瞳を見て、それは制止の合図だと悟った誠也は、反応し始めている下半身を叱咤して、息を整えた。いつもより血色の良い愛する人の顔色に、自分が誇らしくなる。ひとは、睡眠と食が足りているだけでは駄目なのだと。どちらも不足しているはずの祐次が、僅かな時間で雰囲気を変え、それをなさしめた自分を褒めてしまう。
しかし、そうまで追い込んだのもまた己なのだと、戒めることも忘れない。
「終わるまで待ってるから、送ってくれないか?」
やがて静かに頼まれて、祐次は僅かに首を傾げてから勢い良く首肯した。首がもげそうな勢いだった。
誠也が自転車通勤なのを思い出し、それから自分の車が社用車であることも脳裏を過ぎる。
「板バネだから硬いけど、体に障らないかな」
今日だけタクシーでも良いのではと気遣いながらまた視線で体を検分されて、誠也は苦笑しながら下から腰を押し付けた。
「送って欲しいんだ。部屋の中まで」
ぽかんと口を開けて、祐次の一重の眼が限界まで見開かれる。柔らかくないその箇所の意味なんて、同性なら解りすぎるくらいに解っている。
そうして。
いつもは倒れるのではという方面で心配されている祐次が、あまりにも挙動不審で同僚たちの注目を集めながらもどうにか仕事を終えて、ロボットみたいな動きで誠也に付き添い帰路に着いたのは、数時間後のことだった。
『どうしてごめんなの?』
「だって、植田さんっ、走って、声掛けたからおれっ」
『会いたい。来て』
「行くから、何処」
『救護室』
なんで、と思いながらも、携帯電話を持ったまま通路に飛び出してノックもなしに救護室に飛び込んでいた。
白いシャツがあちこち鮮血に染まり、頭から片目を白い包帯で巻かれた誠也が、電話機を片手に上半身を壁に預けてベッドに長坐している。
指と手にも包帯があり、祐次の手から力が抜けて電話機が硬質な音と共に床を叩いた。その音にびくりと震えて、慌ててしゃがんでから胸ポケットにしまって、今更ながらにそうっとドアを閉めるのを誠也は黙って見守っていた。
「あの、せ、誠也、じゃない、木村さん」
動転して言葉遣いを間違えていたことに気付いて言い直すと、いいんだ、と誠也が瞬きした。
「こっちこそごめん。酷いことを言ったし、嫌な態度を取った。ごめん、祐次」
そんなの、と呟いて、祐次はそろりとベッドに近寄り、震えながら誠也の顔を見つめた。
「目が……」
絶句する祐次に誠也は手の平を上向けて腕を伸ばし、優しく頬に手を当てた。
ああ、シトラスの香り。それにこの感触は……。
大田だと思ったのに、肌が憶えているのは、今添えられている誠也の温もりだ。手の感触だけなんて、区別がつかないのかもしれない。
だけど。
「祐次の方が、酷い顔してる」
くすりと笑みを零す口元に見入り、また涙が零れそうになる。
「だっ……テラスで、血が、間に合わなかったって、で」
「何言ってんのか判んないよ」
嗚咽しそうになる祐次の唇を、包帯で巻かれていない誠也の指先が撫でると、しゃくり上げる途中で祐次の動きが止まった。
「大丈夫だよ。暫く休暇は貰うけど、額をちょっと縫っただけだし、後はすぐくっ付きそうな切り傷ばかりだし。目も、目蓋の上だったから。眼球は無事だから」
だから安心して。
「ほ、ほんとに? その服の血ってそれだけなの? 体の方は」
「確かめる?」
誠也は冗談のつもりでシャツのボタンに指を掛けた。ごわついて外し難くなっているけれど、きっと首を振って断ると思ったから。
それなのに、間髪入れずに頷いた祐次がベッドに膝を乗り上げてボタンを外して行く。
予想外過ぎて対応に困っている間に全開にされて、下着代わりのTシャツを捲り上げて見えない背中を確認しようと腕を回してくるから、もう何もかもどうでも良くなって、細い腰に腕を回していた。
祐次はその時になってようやく自分の行動に理性が追いついたようで、真っ赤になって喘いだ。
「あ、そんなつもりじゃなくて、誠也、あの」
「どんなつもりなの? 俺はちゃんと気持ちを伝えただろう」
傷の無い指先と、包帯に包まれた手の平が腰から背骨を伝って上に撫で上げていく。
あ、あ、と声を上げて震えながら、祐次は首を振った。
服の上からなのに、誠也の熱が伝わる。それだけで痺れるような得体の知れない感覚が脊髄を駆け抜けていく。
「だって、おれもう嫌われたと思ったのに。だけどずっと苦しくて悲しくて……辛くて」
「ごめん。全部俺が悪い。だから今の祐次の気持ちを教えて。あのキスは嫌だった?」
また首が動く。
「嫌じゃなかったんだよ、だから混乱したし、今も信じられない。おれは、おれは誠也がいないなら、ここで働きたくなんてない。とっくにストレスと過労で倒れて、居なくなってた」
ああ、と誠也は水上の言葉を思い出した。
誠也の好きの種類には戸惑っても、祐次はずっと前から誠也が唯一人だと認識していたのだ。
それを読み取れなかった誠也が責められたのは当然の成り行きだったのだ。水上はきっと純粋な友情ととっているのだろう。それでも、祐次にとって掛け替えのない存在だと本質のところを見抜いていたのだ。
祐次、と耳元に声を落とすと、甘い吐息が空気を震わせた。
この人も、自分の気持ちが解っていないようだけど。と誠也は微笑する。
「友達はこんな風に感じたりはしないよ、祐次。俺があの時言ったのは、そういう意味。ねえ、友達からもうワンランク上に行ってもいいかな」
「上って……親友、とか」
動きを止めて待っているのに、そんなことをぽかんと言われたら、意地悪したくなってしまう。
誠也の指先が、下着の内側を滑り降りて、その時に漏れた声が誠也の腰の奥を疼かせた。
「親友は、こんなことするのかな」
「し、しない……?」
「なんで疑問形」
だってと言いながら眦を伝い落ちた雫を、誠也の唇が受け止める。されるがままに感じている表情が恍惚としていて、誠也は確信してしまった。
「ちゃんと言って欲しいよ。俺から離れて生きていけるの」
無理、と即答が返る。
「そんなだから、倒れたりするんだよ。ねえ、お願いだから、もっと自分を大事にして。一人の体じゃないんだから」
「ちょっ、何言って」
大事にしてと言われて舞い上がるように嬉しくて、でもその後の言葉には慌てふためいてしまう祐次。
「ここに来てくれた時の祐次の表情で、全部解った。心配で不安で心臓が潰れそうだったんだろう? 俺だって同じになるんだから」
だから、一人の体じゃないんだから。大事にしてというのは、そういう意味だから。耳元でずっと囁き続けられて、幸福のあまりに今すぐ死んでも悔いは無いと思いながらも、その言葉は口にしないでただ祐次は頷いた。
ここでこれ以上のことには及べないからと、そうっと腰を押し退けられて、不安になりながらも、祐次は導かれるままに腿の上に腰を落とした。
スニーカーすら脱いでいないから、見咎められたら叱責されるだろう。
「はい、じゃあ目を見てちゃんとね」
片目しか見えない切れ長の眼差しが、口元に柔らかな笑みを浮かべて正面から祐次を見つめている。
ここまで来たら、祐次だって誤魔化したり取り繕ったりなんて出来ない。ここでやったら今度こそ誠也を失うかもしれないと、喉を鳴らして唾を飲んだ。
「す、好き、だよ。多分」
「多分」
言葉を切ってしまった祐次に、誠也が眉を顰める。
「ち、違うからっ、そこで切るんじゃなくて、あの。多分、世界で一番愛してるって言いたかったんだよ」
反対方向に予想を外していて、一瞬誠也のほうこそ絶句してしまった。
なんて可愛いひとなんだ、と人生で最上の笑顔になり、それに見惚れている祐次の鼻先に、ちょんとキスをした。
「俺も、多分じゃなくて、世界で一番愛してる。大切にするから、俺のものになって」
かあっと赤面した祐次が何度も頷いて、初めて自分から頬を寄せると、待ち構えていた形の良い唇が開いて祐次のそれを咥える。
逃がさないと強い意志を伝える瞬発力に、最初から抗うつもりなど毛頭ないのに、祐次の肩は跳ねた。
味わうように何度も表面を舐められ、それだけでもうふらふらになる。それなのにこじ開けて侵入する柔らかな舌は熱く、祐次はじんと痺れる脳の片隅で、カラオケのときのことを思い出していた。
あの時よりも、きっと今の方が優しい。それは、思いも寄らなかった出来事に受けた衝撃が大きかったせいなのか、自分の気持ちがはっきりしたからなのか判らずにいる。
そんなことどうでもいいのに……全てを委ねて酔ってしまいたいのに、誠也の体のことと、ここが職場であるという思いが、意識が蕩けるのを阻害する。
何度も互いの唾液を嚥下して、ようやく軽く舌先で表面を舐められた時、祐次はとんとんと誠也の上腕を叩いた。強く握り込むのを懸命に理性で堪えていた体は、自分のものよりずっと逞しい。しなやかに鍛えられている筋肉を本当は直接触れてみたい。
熱に浮かされた祐次の瞳を見て、それは制止の合図だと悟った誠也は、反応し始めている下半身を叱咤して、息を整えた。いつもより血色の良い愛する人の顔色に、自分が誇らしくなる。ひとは、睡眠と食が足りているだけでは駄目なのだと。どちらも不足しているはずの祐次が、僅かな時間で雰囲気を変え、それをなさしめた自分を褒めてしまう。
しかし、そうまで追い込んだのもまた己なのだと、戒めることも忘れない。
「終わるまで待ってるから、送ってくれないか?」
やがて静かに頼まれて、祐次は僅かに首を傾げてから勢い良く首肯した。首がもげそうな勢いだった。
誠也が自転車通勤なのを思い出し、それから自分の車が社用車であることも脳裏を過ぎる。
「板バネだから硬いけど、体に障らないかな」
今日だけタクシーでも良いのではと気遣いながらまた視線で体を検分されて、誠也は苦笑しながら下から腰を押し付けた。
「送って欲しいんだ。部屋の中まで」
ぽかんと口を開けて、祐次の一重の眼が限界まで見開かれる。柔らかくないその箇所の意味なんて、同性なら解りすぎるくらいに解っている。
そうして。
いつもは倒れるのではという方面で心配されている祐次が、あまりにも挙動不審で同僚たちの注目を集めながらもどうにか仕事を終えて、ロボットみたいな動きで誠也に付き添い帰路に着いたのは、数時間後のことだった。
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