【完結】君に会えたら

たいけみお

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Chapter 21:「要注意人物」

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【8月20日(月)の週】


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TOKYO CHIC 2015号

「君に会えたら」 第20話 掲載

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「じゃあ高嶋くん、いきなりだけど、耕介になりきってみてくれるかな?そこに台本あるから」


高嶋諒。25歳。

現在、人気急上昇中の若手俳優。

長身のイケメンだけど、劇団出身の実力派らしい。

顔がすっごく小さくて、びっくり!


「あの、連載の方の「君に会えたら」の俺の解釈で演技をしてもいいですか?」

「いいよ」


川上さんが獲物を捉える獣ような目で見ている。

完全に仕事モード。

相手役の宮崎梨瑚ちゃんも、そこにいる。



高嶋くんは台本も何も持たず、いきなり演技に入った。

梨瑚ちゃんを見つめながら。


高嶋くんは、ふっと優しい笑顔を見せる。

「あれから大丈夫だった?」


すると梨瑚ちゃんも自然に演技に入ってきた。

「はい、本当に助かりました。ありがとうございました。あの、これからちょっとお時間ありますか?」


「・・・なんで?」

「もうすぐ仕事上がるので、お礼をさせてください。まだお名前も聞いてなかったですし」


高嶋くんの眼が泳ぐ。

この店で「君に会えたら」それだけでよかったはずなのに、いつの間にかもっと知りたいと思うようになっていて。

でも、ここで関わったらまずいんじゃないか、そういう迷いを見事に演じている。



「俺は・・・大村耕介」

「秋山聡美です」

「ごめん、今日はちょっと、ムリ・・・なんだ」

本当は誘いを受けたいのに、受けられない葛藤。


「・・・そうですよね、こんな急に。あの連絡先教えて頂けますか?今度はちゃんと事前に、耕介さんのアポとりますから」

梨瑚ちゃんが聡美として最高の笑顔を見せる。


いきなり自身の名前を呼ばれたこと、いつも遠くから眺めることしかできなかった笑顔を自分に向けられたことで、一瞬ひるむ耕介。

でもすぐに、諦めたような嬉しいような、複雑な表情に変わる。



「そこまででいいよ」

脇さんが止めた。


脇さんは川上さんと私の顔を交互に見る。

川上さんは「いいんじゃない?」と、私に目で合図した。


私もそう思ったけど、1つ質問してみることにした。


「あの高嶋くん、片桐純です。はじめまして」

「高嶋です。お会いできて光栄です」

「1つ質問してもいいですか?」

「はい」

「高嶋くんは耕介のこと、どういう人間だと思います?」



高嶋くんはその綺麗な瞳をキョロキョロ動かしていた。

一生懸命考えて、言葉を選んでいるのがわかる。


「連載が途中なので、耕介についてまだ明かされていないことがあると思うんですけど・・・俺は耕介を「まともな」人間だと思います」

「まともな人間」という表現にはかなり驚いた。

それは私からすれば、真逆の言葉だ。


「それはなぜ?」

「耕介にとって聡美は自分よりも大切で、聡美の幸せを絶対に邪魔したくないって思ってると思うんです。まだその理由はわからないですけど・・・そういう風に考えられる人間は相当まともだと思います」


「どうして耕介にとって聡美が自分より大切だって思うんですか?そういう場面、今までの分でありましたっけ?」

「わかりますよ。耕介はいつも聡美の幸せを願ってるから。嫉妬とか独占欲とか、そういう感情を超えて、聡美を本当に大切にしてくれる人が現れることをいつも祈ってる。なかなか出来ないですよ、そんなこと」

「・・・そうですか。わかりました」

高嶋くんの解釈に、私は複雑な気分だった。



「高嶋くん、後でまた連絡するよ」

「はい・・・あの」

「どうした?」

「片桐先生のサイン、頂いてもいいですか?今度いつお会いできるかわからないので」


あはっ。私は川上さんと顔を見合わせて笑った。

そして彼の差しだした「パラレルワールド」の裏表紙にサインをする。


「これだけで今日ここにきた甲斐がありました。劇団のメンバーに自慢できます!じゃ、失礼します!」

高嶋くんは喜んで帰って行った。





「面白いヤツだな。この役を取れるかどうかより、片桐純に会うことの方が重要だったらしい。くく。画面での印象とだいぶ違うな」

「あはは。そうですね。梨瑚ちゃんはどう思いました?」

「とてもやりやすかったですし、私の耕介のイメージに近かったです」

「総合的に見てもいいと思うな。ルックス、表現力、梨瑚ちゃんとのバランス・・・絢ちゃんはどう思う?」

「そうですね。私もいいと思います」

「じゃ、決まりだな」






「ちょっとこっち来いよ」

打ち合わせが終わって帰ろうとした時、川上さんに腕を掴まれた。

電話で告白されて以来、直接会うのはこれが初めて。


「運のないことに、この後別の打ち合わせがあって行かないといけないんだよ。ようやく直接会えたって言うのに」

「はぁ」

「ま、でも金曜日も会えるからいいか」

川上さんは私の前髪を右手の指で何度も梳く。



「オマエ、毎日ちゃんと考えとけよ。俺のこと」

「は?」

「小説と俺のことだけ考えとけ。それ以外のことは全て却下」

「なんですかそれ?そんなこと、川上さんに言われる筋合いないと思うんですけど」

ぷっ。川上さんが吹きだした。


「オマエ、本当おもしれぇ。ここまで俺に興味ない女、初めて見た」

そう彼が言った瞬間に、川上さんの腕の中にいた。


「ち、ちょっと、何するんですか?!セクハラですよ!」

必死にもがくも、全く抜け出せない。

そんな状況を川上さんは笑って楽しんでる。


「言ったろ、覚悟しとけって」

「そういう問題じゃないです!離してくださいってば!」

はははっ。


川上さんは爆笑しながら、ゆっくり私を解放してくれた。

「残念ながら時間切れ。またね?」


不思議な人。

何事もなかったように、そのまま去って行った。





「高嶋諒くんに宮崎梨瑚ちゃんで決定だよ!」

マンションに戻ってきた私は、集公舎から戻ってきていた桃野くんに今日一日のことを報告する。


「言ってた通りになったな」

「高嶋くんてもっとクールな人かと思ってたけど、なんか面白い人だったよ」

「へぇ」


「梨瑚ちゃん、びっくりするほど可愛かった。肌が透き通るほど白くて綺麗だったよ」

「え、ホント?」

「それに性格も良さそうだったし。TVで見てる清潔感そのまま」

「どうしよう、俺、直接会ったら倒れるかも・・・」

「うん、桃野くん倒れるかも・・・あの可愛さは私でも気を失いそうだっだ!」

「うわー、どうしよう、やべ、金曜日のパーティ、俺も参加なんだよね?」


桃野くんは頭を抱えた。

そんな桃野くんを見て、大笑いした。


「やべ・・・マジで緊張してきた・・・プリン食べる」

本当に桃野くんは可愛い。



桃野くんと梨瑚ちゃんかぁ・・・意外とお似合いかも。

そんなことを本気で思っている自分に笑っていた時、桃野くんが言った。


「今日、川上さんもいたんだよね。大丈夫だった?」

電話での告白を聞いていた桃野くん。

ちょっと心配してくれてるらしい。


「ん、ちょっと絡まれたけど、運よく川上さんが次の仕事に行かなくちゃいけなくて、すぐに解放されたよ」


「絡まれたって、なに・・・?」

絶対零度の桃野くんの目に近いんですけど・・・


「あ、いや、たいしたことないよ」

「まさかセクハラ?」

「いやいや、ホント、たいしたことないから」


そう主張する私を全く信じていないみたいで、桃野くんは私を引き寄せた。



くんくん。



犬のように匂いを嗅いでいる。


「違う香水の匂いがする。やっぱなんかあっただろ」

目の前には「誤魔化すなよ」って目で訴えてくる、ものすごい迫力の桃野くんがいた。


「え、いや・・・一瞬だけ・・・ね」

「どっか触られた?」

「そんなことされてないよ!大丈夫だよ!」


「正直に言って。もしそうだったらちゃんと対処するから」

「大丈夫、触られてない、よ?」

「じゃなんで違う香水の匂いがするんだよ」

「えっとそれは・・・」

「もしかして・・・抱きしめられた?」

「えっと・・・」



「風呂直行!!」

有無を言わせず、桃野くんは私をバスルームに閉じ込めた。





その週の金曜日、簡単な顔合わせがあった。


主演の2人と彼らの関係者、

すでに決定している助演俳優さんたちと彼らの関係者、

脇さんと川上さんをはじめとする制作関係者、

集公舎から飯島さんと桃野くん、

そして原作者の私。


「近々、正式に制作発表をしますが、連載の方の人気がものすごいこともありまして、局やスポンサー側のこのドラマへの期待は相当なものがあります。もちろん「君に会えたら」の一般のファンの皆さんの期待もかなり大きい。みなさん、その期待に応えるよう、一緒に頑張りましょう!」


脇さんはそう挨拶をした。

参加者は一様にうなずいて拍手。


挨拶が終わると、原作者の私のところには目まぐるしくいろんな人が挨拶に来た。

とりあえず私は、梨瑚ちゃんを桃野くんに紹介しなければという使命に駆られて、

高嶋くんと梨瑚ちゃんが私のところへやってきたのを見計らって桃野くんを呼んだ。

「桃野くん。こっちこっち!」

「え?」

私が梨瑚ちゃんの横にいるのを見て、かなり焦っているのがわかる。



「高嶋くん、梨瑚ちゃん、たぶんこれからよく見かけると思うんですけど、こちらは集公舎の「片桐純」担当、桃野くんです」

「はじめまして」

「よろしくお願いします」

2人は桃野くんに軽く会釈をして微笑んだ。


「あ、こちらこそよろしくお願いします」

桃野くんは2人に名刺を差し出す。

梨瑚ちゃんに名刺を渡す手が震えてて、ちょっとウケる。




「桃野さんって、モデル出身ですか?」

高嶋くんが質問する。


「そんな滅相もない・・・」

「でも身長もあるしお顔も綺麗だし・・・もしまだこの業界でお仕事されてないんだったら、私のマネージャーさんがスカウトしそう。今その辺でみなさんにご挨拶してると思うんですけどね。ふふ」

梨瑚ちゃんが桃野くんに微笑んだ。


「勘弁して下さい・・・俺、ひきこもりなんで」

桃野くんがそう言うと、高嶋くんと梨瑚ちゃんが爆笑した。



「そうなんですか?」

止まらない笑いを必死で堪えながら、高嶋くんが私を見る。

「うん、そうだと思う。仕事以外ではめったに出歩かないし」

「桃野さんって面白い」

梨瑚ちゃんも素で笑っていた。イイ感じ。


「なんか俺、桃野さんとすごく気が合いそうな気がする。今度、飲みましょう。いい隠れ家があるんですよ。もちろん片桐先生も一緒に。って、俺、片桐先生と飲んだら、劇団のヤツらに殺されますけど。あはは」

「なんで、殺されるの?」

「そりゃ、アイツらが「片桐純」の熱狂的なファンだからですよ。もちろん俺もですけどね」

高嶋くんはウィンクをした。

「私も大ファンですよ。忘れないでくださいね」

梨瑚ちゃんも私にウィンクした。


この子は本当に可愛いなぁ。

私が男だったら食べちゃうよ。

隣の桃野くんを見ると、ちょっと放心状態になっている。

きっと今のウィンクを見てしまったから。




「ね、梨瑚ちゃんっていくつなの?」

「21です」

「え、私と一緒だ!」

「そうなんですか?!きゃ~」

「きゃ~」

私たちは手を取り合って喜んだ。


「女ってわかんねぇ・・・」

そう呟いた桃野くんを見て、高嶋くんがまた素で爆笑していた。




そんな盛り上がりの最中、川上さんが突然私たちの方に向かってくるのが見える。

「高嶋~、片桐純は俺のもんだから諦めろ」

私の肩に右腕を回す川上さん。


「え、そうなんですか?!」

高嶋くんも梨瑚ちゃんもびっくりした顔をしている。


「違うに決まってるでしょ。川上さん、誤解を生むからそういう冗談は止めてくださいよ」

「この期に及んで、なにを恥かしがってんだよ?」


川上さんは私の首に左腕も回してきた。

顔が近すぎなんですけど!!

「ち、ちょっ・・・「やりすぎですよ、川上さん」」


桃野くんが川上さんの左腕を掴んで、私から引き離してくれた。

桃野くん・・・絶対零度の時の座った目なんですけど。

「くくっ。桃野くんも怒ってるし今日はここまでにしとく。じゃまた月曜日ね」


川上さんは私にウィンクすると、トオル役の佐々木啓くんの元に去って行った。

・・・まさに、トルネードって感じ。



「片桐さん、すごい人に惚れられちゃいましたね」

「ホントに・・・」

高嶋くんと梨瑚ちゃんが心配そうに私を見た。


そりゃそうだ。

あの女優キラーの川上保なんだから。

横にいる桃野くんはものすごく不機嫌になってるし。


「あれ、川上さん流の冗談だから。本気にしないで?」

「そうでしょうか・・・私、先輩の女優さんからよく川上さんの話を聞きますけど、川上さんってああいうことする人じゃないですよ」

「ああいうことって?」

「牽制ですよ。高嶋くんへなのか、桃野さんへなのか、ここにいる別の人へなのかはわかりませんけど」



「川上さんって、なんでモテるか知ってますか?」

高嶋くんが私と桃野くんを交互に見た。

「ううん。なんで?」


「女優さん達が川上さんに近づく最初の理由は、川上さんの脚本の役が欲しいからなんですよ。川上作品はやっぱりすごいし、女優としてのキャリアを積めるじゃないですか」

「なるほどね。それで?」

「で、近づいたあと、女優が本気になっちゃうんです。川上オーラにやられちゃうんですよ」


「・・・川上オーラねぇ」

桃野くんは不機嫌な顔のまま呟いた。

「だから、川上さんって基本的には追うタイプじゃないんです。俺たぶん今、すごいレアなもの見ました。覚悟しておいた方がいいですよ」

高嶋くんは微笑みながらも、ちょっと心配そうだった。



「今の話もよく聞きますけど、実はもう一つ川上さんがモテる要素があるらしくて。私、純さんはこっちのパターンだと思うんですけど」

梨瑚ちゃんが、内緒ですよ?声のトーンを下げた。


「川上さんって、自分が好きだと思ったら、ものすごい積極的で溺愛激甘らしいです」

「「「え?」」」


「で、彼女たちは次第にそんな川上さんに溺れていくんですけど、川上さんって仕事の鬼だから「脚本と私、どっちが大切なの?」っていう話に必ずなって・・・」

「で、脚本を取るんだ」

「その通りです」

「うわ、わかりやすっ」

私は笑った。




「あ~、梨瑚ちゃん、可愛かったねぇ」

私の部屋のリビングでコーヒーを飲みながら、梨瑚ちゃんの可愛さを思い返していた。

「お人形さんみたいだったなぁ。性格もいいし、仕事には真面目だし、私、彼女すきだな~。ね、桃野くんもそう思わない?」

「そうだね」

予想に反し桃野くんは、私の質問にはあまり興味がなさそうに答え、そしてこう呟いた。


「マジで・・・・川上保には要注意だな」



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