19 / 50
19、初めては牢の中 1*
しおりを挟む
「ん……」
自分との唾液で指を濡らして、後ろの後口にゆっくり挿入して行く。いくら人間ではないと言っても、今は人間の身体を模倣しているから、人間の身体の許容範囲以外の事をすれば負担がかかるのだ。
「ふ…っん…」
変な感じ…くすぐったい様な、時々ゾクリと背筋を伝う刺激がある。
「何を…している?」
「ん…だって、慣らさなきゃいけないんだろ?男の身体は不便だね?」
少しずつ動かす範囲を増やして行く。少し奥に、少し広げて…
「っぁ………」
ゾクリとした所があって、自分でしているのに声が出てしまう。
「男の身体で、子を産むつもりか?」
まるで狂言者の弁だ。それをどう信じろと……
「あ…大丈夫…!僕、両方あるから…男性器と子宮…」
「は?」
「ふふ、そうだよね?そんな人間いないもんね?けどね…」
もし、精霊の血を引いた最後の王族が女性だったら?リシュリーは男性でなければならないし、男性だったら女性だ。精霊の力が弱り切っている今、状況によってどちらかを取る方法は取れなかった。だから、両方…
「ね?人間じゃないからできる技!さ、もう良い?」
不思議な事に、気持ちいい部分を自分で擦るだけでリシュリーの後口からは愛液らしい物が溢れてくる。
お姉さん達は人口の愛液使うって言ってたっけ…良かった、僕自分で出せてるや…
これで、子供ができる…良かった……
「よし、萎えてない…入れるよ?」
お姉さん達が言ってた…ここぞと言う時に萎える男は、大事な所で役に立たないって…王子は有能な様だ。
「おい…正気か?」
「まだそんなこと言って…んん……!」
王太子の上に跨って、硬くなってる陰茎を自分の後口に押し付ける。
ゆっくり力を抜いて、息を吐いて……
しっかりと濡れていたおかげか、ある程度の抵抗はあるものの然程痛みはない。
「ふっ…ぅ……ん…」
ヌヌヌ…と、指とは比べものにならない太さの物が、リシュリーの中を圧迫して擦り上げながら押し入ってくる。
「早まるな…!」
「往生際が悪くない…?王子…入ったよ?」
王太子の陰茎が全て収まった体内では想像以上の圧迫がリシュリーを襲ってくるので声が震える…
「おっきぃ……」
中を擦る刺激にリシュリーの腰が震える。
「ふ………」
王太子の顔が少し苦しそう?眉根を寄せて、でも目は野生の肉食獣の様にギラついてて…
違うこの顔は知ってる。感じてる、て顔だ…
「王子は…気持ちいい…?」
リシュリーはこんな感覚知らない。初めて中を抉られる苦しさと、それでも疼く様なビリビリした感覚が少しだけ、怖い…
「後悔、しないのか?」
息が少しだけ上がってきてる王子はそんなことを聞いてくるけど、次は、動かなきゃね…王子の精を貰わなくちゃいけないから…
「後悔?まさか…僕、これで満足だよ?王子は?もっと動くんだよね?」
お姉さん達の動きを見よう見まねでやってみる。動くたびに中で太い王子の物が、中を擦り上げてくるのがよく分かって…つい、キュウっと閉めちゃうと更に形がハッキリして…その度にゾクゾク、ゾクゾク、ゾワゾワと背中に快感が伝って…
「ぁ……んぅ……っ…」
慣れない感覚にどうしても声が漏れる…
「んっ!」
全くの受け身だった王太子が、下から急に腰を突き上げてきた。
「くそっ…この手を…」
「はず…す?」
王太子の両腕にはチリっとした痛みが走った。その後フッと拘束されていた圧迫から両手が解放される。
「どうなっても知らんぞ?」
「あぁん…!」
ガシッとリシュリーは王太子の逞しい両手に腰を掴まれ、王太子のリズムで揺さぶられ始めた。
演技で声を上げるのよ?そうすれば、大抵の男はのってくるから……ふとリシュリーの頭の中に男をその気にさせる娼館仕込みのテクニックを話すお姉さんの声が過っていく。
お姉さん達、演技って何?良くわからないけど、上手く、出来てるかな?王子がその気になってくれる程…
「はっぁ…うぅん……あぁ…」
激しい王太子の腰使いは半ばやけくその様にも思えるが、リシュリーはただ王太子に揺さぶられるがまま身体を預けるしかない。
「くっそ…!出すぞ!」
「う…んっ…ちょう…だ、い…!」
愛撫も何もない性急な交わりに、それでもリシュリーは満足そうに精一杯ニコリと微笑み、王太子の放った物を全て内に受け止めた。
「…………殿下………」
隣りの牢からは力の抜けきった様な忠臣の声がする…
「お前は、誰だ?」
タークスの声には応えず、息を整えながら王太子はリシュリーに問うた。
「ぁ……え……リシュリー…」
惚けきった表情に、上気した滑らかな肌にはうっすらと汗が光る。リシュリーと名乗った青年は、王太子が出会った事がある誰よりも美しい輝きを放っていた。
自分との唾液で指を濡らして、後ろの後口にゆっくり挿入して行く。いくら人間ではないと言っても、今は人間の身体を模倣しているから、人間の身体の許容範囲以外の事をすれば負担がかかるのだ。
「ふ…っん…」
変な感じ…くすぐったい様な、時々ゾクリと背筋を伝う刺激がある。
「何を…している?」
「ん…だって、慣らさなきゃいけないんだろ?男の身体は不便だね?」
少しずつ動かす範囲を増やして行く。少し奥に、少し広げて…
「っぁ………」
ゾクリとした所があって、自分でしているのに声が出てしまう。
「男の身体で、子を産むつもりか?」
まるで狂言者の弁だ。それをどう信じろと……
「あ…大丈夫…!僕、両方あるから…男性器と子宮…」
「は?」
「ふふ、そうだよね?そんな人間いないもんね?けどね…」
もし、精霊の血を引いた最後の王族が女性だったら?リシュリーは男性でなければならないし、男性だったら女性だ。精霊の力が弱り切っている今、状況によってどちらかを取る方法は取れなかった。だから、両方…
「ね?人間じゃないからできる技!さ、もう良い?」
不思議な事に、気持ちいい部分を自分で擦るだけでリシュリーの後口からは愛液らしい物が溢れてくる。
お姉さん達は人口の愛液使うって言ってたっけ…良かった、僕自分で出せてるや…
これで、子供ができる…良かった……
「よし、萎えてない…入れるよ?」
お姉さん達が言ってた…ここぞと言う時に萎える男は、大事な所で役に立たないって…王子は有能な様だ。
「おい…正気か?」
「まだそんなこと言って…んん……!」
王太子の上に跨って、硬くなってる陰茎を自分の後口に押し付ける。
ゆっくり力を抜いて、息を吐いて……
しっかりと濡れていたおかげか、ある程度の抵抗はあるものの然程痛みはない。
「ふっ…ぅ……ん…」
ヌヌヌ…と、指とは比べものにならない太さの物が、リシュリーの中を圧迫して擦り上げながら押し入ってくる。
「早まるな…!」
「往生際が悪くない…?王子…入ったよ?」
王太子の陰茎が全て収まった体内では想像以上の圧迫がリシュリーを襲ってくるので声が震える…
「おっきぃ……」
中を擦る刺激にリシュリーの腰が震える。
「ふ………」
王太子の顔が少し苦しそう?眉根を寄せて、でも目は野生の肉食獣の様にギラついてて…
違うこの顔は知ってる。感じてる、て顔だ…
「王子は…気持ちいい…?」
リシュリーはこんな感覚知らない。初めて中を抉られる苦しさと、それでも疼く様なビリビリした感覚が少しだけ、怖い…
「後悔、しないのか?」
息が少しだけ上がってきてる王子はそんなことを聞いてくるけど、次は、動かなきゃね…王子の精を貰わなくちゃいけないから…
「後悔?まさか…僕、これで満足だよ?王子は?もっと動くんだよね?」
お姉さん達の動きを見よう見まねでやってみる。動くたびに中で太い王子の物が、中を擦り上げてくるのがよく分かって…つい、キュウっと閉めちゃうと更に形がハッキリして…その度にゾクゾク、ゾクゾク、ゾワゾワと背中に快感が伝って…
「ぁ……んぅ……っ…」
慣れない感覚にどうしても声が漏れる…
「んっ!」
全くの受け身だった王太子が、下から急に腰を突き上げてきた。
「くそっ…この手を…」
「はず…す?」
王太子の両腕にはチリっとした痛みが走った。その後フッと拘束されていた圧迫から両手が解放される。
「どうなっても知らんぞ?」
「あぁん…!」
ガシッとリシュリーは王太子の逞しい両手に腰を掴まれ、王太子のリズムで揺さぶられ始めた。
演技で声を上げるのよ?そうすれば、大抵の男はのってくるから……ふとリシュリーの頭の中に男をその気にさせる娼館仕込みのテクニックを話すお姉さんの声が過っていく。
お姉さん達、演技って何?良くわからないけど、上手く、出来てるかな?王子がその気になってくれる程…
「はっぁ…うぅん……あぁ…」
激しい王太子の腰使いは半ばやけくその様にも思えるが、リシュリーはただ王太子に揺さぶられるがまま身体を預けるしかない。
「くっそ…!出すぞ!」
「う…んっ…ちょう…だ、い…!」
愛撫も何もない性急な交わりに、それでもリシュリーは満足そうに精一杯ニコリと微笑み、王太子の放った物を全て内に受け止めた。
「…………殿下………」
隣りの牢からは力の抜けきった様な忠臣の声がする…
「お前は、誰だ?」
タークスの声には応えず、息を整えながら王太子はリシュリーに問うた。
「ぁ……え……リシュリー…」
惚けきった表情に、上気した滑らかな肌にはうっすらと汗が光る。リシュリーと名乗った青年は、王太子が出会った事がある誰よりも美しい輝きを放っていた。
74
お気に入りに追加
133
あなたにおすすめの小説
すてきな後宮暮らし
トウ子
BL
後宮は素敵だ。
安全で、一日三食で、毎日入浴できる。しかも大好きな王様が頭を撫でてくれる。最高!
「ははは。ならば、どこにも行くな」
でもここは奥さんのお部屋でしょ?奥さんが来たら、僕はどこかに行かなきゃ。
「お前の成長を待っているだけさ」
意味がわからないよ、王様。
Twitter企画『 #2020男子後宮BL 』参加作品でした。
※ムーンライトノベルズにも掲載
R18禁BLゲームの主人公(総攻め)の弟(非攻略対象)に成りました⁉
あおい夜
BL
昨日、自分の部屋で眠ったあと目を覚ましたらR18禁BLゲーム“極道は、非情で温かく”の主人公(総攻め)の弟(非攻略対象)に成っていた!
弟は兄に溺愛されている為、嫉妬の対象に成るはずが?
【R18】奴隷に堕ちた騎士
蒼い月
BL
気持ちはR25くらい。妖精族の騎士の美青年が①野盗に捕らえられて調教され②闇オークションにかけられて輪姦され③落札したご主人様に毎日めちゃくちゃに犯され④奴隷品評会で他の奴隷たちの特殊プレイを尻目に乱交し⑤縁あって一緒に自由の身になった両性具有の奴隷少年とよしよし百合セックスをしながらそっと暮らす話。9割は愛のないスケベですが、1割は救済用ラブ。サブヒロインは主人公とくっ付くまで大分可哀想な感じなので、地雷の気配を感じた方は読み飛ばしてください。
※主人公は9割突っ込まれてアンアン言わされる側ですが、終盤1割は突っ込む側なので、攻守逆転が苦手な方はご注意ください。
誤字報告は近況ボードにお願いします。無理やり何となくハピエンですが、不幸な方が抜けたり萌えたりする方は3章くらいまでをおススメします。
※無事に完結しました!
王子様のご帰還です
小都
BL
目が覚めたらそこは、知らない国だった。
平凡に日々を過ごし無事高校3年間を終えた翌日、何もかもが違う場所で目が覚めた。
そして言われる。「おかえりなさい、王子」と・・・。
何も知らない僕に皆が強引に王子と言い、迎えに来た強引な婚約者は・・・男!?
異世界転移 王子×王子・・・?
こちらは個人サイトからの再録になります。
十年以上前の作品をそのまま移してますので変だったらすみません。
余命僅かの悪役令息に転生したけど、攻略対象者達が何やら離してくれない
上総啓
BL
ある日トラックに轢かれて死んだ成瀬は、前世のめり込んでいたBLゲームの悪役令息フェリアルに転生した。
フェリアルはゲーム内の悪役として15歳で断罪される運命。
前世で周囲からの愛情に恵まれなかった成瀬は、今世でも誰にも愛されない事実に絶望し、転生直後にゲーム通りの人生を受け入れようと諦観する。
声すら発さず、家族に対しても無反応を貫き人形のように接するフェリアル。そんなフェリアルに周囲の過保護と溺愛は予想外に増していき、いつの間にかゲームのシナリオとズレた展開が巻き起こっていく。
気付けば兄達は勿論、妖艶な魔塔主や最恐の暗殺者、次期大公に皇太子…ゲームの攻略対象者達がフェリアルに執着するようになり…――?
周囲の愛に疎い悪役令息の無自覚総愛されライフ。
※最終的に固定カプ
【完結】私の可愛いシャラン~夏椿に愛を乞う
金浦桃多
BL
「こ、コレが、恋……。あの笑顔が脳裏に焼き付いて離れない。」
大陸一の領土を誇るルクスペイ帝国の第二皇子であるミカエル。
外遊の最後に、隣国のプロスペロ王国へ向かう事になった。
今まで人間に興味のなかったミカエルだが、お忍びで来た城下町で、プロスペロ王国第三王子シャランの愛らしい笑顔に一目惚れして頭から離れない。
王家主催の晩餐会で再会するが、愛らしかったシャランが月下で儚く佇む姿を見つける。
彼が打ち明けてくれた事情を知った事で、ミカエルはある決断を下す。
「可愛いシャラン、私の伴侶になってくれ。政略などではなく、一人の男として、君を愛している。」
成人の儀を行うと共に、シャランは婚約者として帝国へと共に向かうのだった。
しかし、そこに現れるミカエルに固執する令嬢と、不穏な影。
「貴女のような自分の事しか考えられない人に、ミカエル様に相応しくない。僕は彼を愛している!」
人間に興味がなかったミカエルと、ナルシストと勘違いされて悩んでいたシャランが出会い、様々な出来事を乗り越えて、幸せになる物語。
ミカエル(帝国第二皇子)✕シャラン(王国第三王子)
このお話は、
王国編→攻め(ミカエル)視点
帝国編→受け(シャラン)視点
で進みます。
・ご都合主義です。ゆるーく読んで頂けると助かります。
・異世界ファンタジー。
・ゆるゆる魔法あり。
・同性婚OKの世界観。
・子供は出来ません。
・王国編→帝国編
・R18は帝国編になります。
キーワード
・R18・異世界ファンタジー・溺愛・ハッピーエンド・流血暴力表現あり・視点変更あり・花言葉・太陽と月
・この物語はフィクションであり、実在の人物・団体とは一切関係ありません。
姫を拐ったはずが勇者を拐ってしまった魔王
ミクリ21
BL
姫が拐われた!
……と思って慌てた皆は、姫が無事なのをみて安心する。
しかし、魔王は確かに誰かを拐っていった。
誰が拐われたのかを調べる皆。
一方魔王は?
「姫じゃなくて勇者なんだが」
「え?」
姫を拐ったはずが、勇者を拐ったのだった!?
獣のような男が入浴しているところに落っこちた結果
ひづき
BL
異界に落ちたら、獣のような男が入浴しているところだった。
そのまま美味しく頂かれて、流されるまま愛でられる。
2023/04/06 後日談追加
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる