53 / 61
53 どうなったの?
しおりを挟む
次に目を覚ませば、またあの女性がそばにいる。
「あの……」
前に目が覚めた時よりももの凄くスッキリしてて、何だか腹も減った……
「おはようございます!ご気分は?」
「はい、前よりスッキリと…」
「良かった…じゃあゆっくりと、ゆっくりとですよ?起きて見ましょう?お食事しなければいけませんものね?」
「あの…」
甲斐甲斐しく、俺の周りをパタパタと動き回って、ベッド周りを食事が出来る様に整えてくれる。
「あ、お話はゆっくりしましょう!お食事しながら!ちゃんと疑問に答えて差し上げますから、ね?」
「……はい…」
目がしっかり覚めれば、翔の事がもの凄く気になるのだが、ちゃんと答えてくれると言ってくれたこの人の言葉を信じる理性はちゃんと戻って来たみたいだ。あの時、急に動いたりして自分の状況が分かってなかったんだきっと……
「さ、座って見ましょう?ご気分は?」
「大丈夫です。」
彼女はラリーカと言うこの特別治療施設の専属看護師と教えてくれた。ベッドに座ったまま食事が出来る様に全部セッティングしてくれて、暖かい食事が運ばれてくる。俺はもの凄く腹が減っていたらしい……良い香りがして来たと思ったら、思いっきり腹が鳴った………
食事を取りながら彼女は俺達がこっちに飛ばされて来た後の事を順を追って話してくれた。
あの日の午後、俺の手紙に気がついたスタルトさんが翔の様子を見に宿泊施設に来てくれた様で、ドア越しに声をかけたが返事がなかったそうだ。翔の仕事は午後からの方が多いし、外出なんてほぼしない俺達だったから物音一つしないのもおかしいと思っていた所で、中から何かが倒れる様な物凄い音がしたらしい。
ここの係官達は宿泊施設の合鍵を共有して持っている。非常時には使用して中に入るためで、今回も漏れなく非常時との事で中に入ったそうだ。
そこでスタルトさんが見たものは、ほぼ裸の俺が、翔に抱き潰されている状況としか見えず、急いで翔を引き剥がそうと試みたらしいのだが、そこで二人共意識が無い事に気がついた。そして慌てふためいて、特別治療施設へ連絡し俺と翔を回収してもらったそうだ。
ラリーカさんは翔が俺を抱き潰してる、って言う所を妙にオブラートに包んで、包みすぎて、返って何を言ってるのか分からない説明をしていたけど、要約するとこんな感じになった。で、それぞれ収容された俺達は意識が無いため治療開始になるんだが、俺の場合はその後高熱を出し三日程熱は引かなかった様で……あの時、目が覚めたのはやっと解熱して状態が落ち着いたと思われた時だった様だ。
肝心な、翔だ…奴がどうなったかと言うと…
なんと……王宮で、拘束されてるってよ……
「なんで……?」
ここに来て、最大限の疑問…………
「あの……」
前に目が覚めた時よりももの凄くスッキリしてて、何だか腹も減った……
「おはようございます!ご気分は?」
「はい、前よりスッキリと…」
「良かった…じゃあゆっくりと、ゆっくりとですよ?起きて見ましょう?お食事しなければいけませんものね?」
「あの…」
甲斐甲斐しく、俺の周りをパタパタと動き回って、ベッド周りを食事が出来る様に整えてくれる。
「あ、お話はゆっくりしましょう!お食事しながら!ちゃんと疑問に答えて差し上げますから、ね?」
「……はい…」
目がしっかり覚めれば、翔の事がもの凄く気になるのだが、ちゃんと答えてくれると言ってくれたこの人の言葉を信じる理性はちゃんと戻って来たみたいだ。あの時、急に動いたりして自分の状況が分かってなかったんだきっと……
「さ、座って見ましょう?ご気分は?」
「大丈夫です。」
彼女はラリーカと言うこの特別治療施設の専属看護師と教えてくれた。ベッドに座ったまま食事が出来る様に全部セッティングしてくれて、暖かい食事が運ばれてくる。俺はもの凄く腹が減っていたらしい……良い香りがして来たと思ったら、思いっきり腹が鳴った………
食事を取りながら彼女は俺達がこっちに飛ばされて来た後の事を順を追って話してくれた。
あの日の午後、俺の手紙に気がついたスタルトさんが翔の様子を見に宿泊施設に来てくれた様で、ドア越しに声をかけたが返事がなかったそうだ。翔の仕事は午後からの方が多いし、外出なんてほぼしない俺達だったから物音一つしないのもおかしいと思っていた所で、中から何かが倒れる様な物凄い音がしたらしい。
ここの係官達は宿泊施設の合鍵を共有して持っている。非常時には使用して中に入るためで、今回も漏れなく非常時との事で中に入ったそうだ。
そこでスタルトさんが見たものは、ほぼ裸の俺が、翔に抱き潰されている状況としか見えず、急いで翔を引き剥がそうと試みたらしいのだが、そこで二人共意識が無い事に気がついた。そして慌てふためいて、特別治療施設へ連絡し俺と翔を回収してもらったそうだ。
ラリーカさんは翔が俺を抱き潰してる、って言う所を妙にオブラートに包んで、包みすぎて、返って何を言ってるのか分からない説明をしていたけど、要約するとこんな感じになった。で、それぞれ収容された俺達は意識が無いため治療開始になるんだが、俺の場合はその後高熱を出し三日程熱は引かなかった様で……あの時、目が覚めたのはやっと解熱して状態が落ち着いたと思われた時だった様だ。
肝心な、翔だ…奴がどうなったかと言うと…
なんと……王宮で、拘束されてるってよ……
「なんで……?」
ここに来て、最大限の疑問…………
11
あなたにおすすめの小説
伝説のS級おじさん、俺の「匂い」がないと発狂して国を滅ぼすらしいい
マンスーン
BL
ギルドの事務職員・三上薫は、ある日、ギルドロビーで発作を起こしかけていた英雄ガルド・ベルンシュタインから抱きしめられ、首筋を猛烈に吸引。「見つけた……俺の酸素……!」と叫び、離れなくなってしまう。
最強おじさん(変態)×ギルドの事務職員(平凡)
世界観が現代日本、異世界ごちゃ混ぜ設定になっております。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【本編完結】処刑台の元婚約者は無実でした~聖女に騙された元王太子が幸せになるまで~
TOY
BL
【本編完結・後日譚更新中】
公開処刑のその日、王太子メルドは元婚約者で“稀代の悪女”とされたレイチェルの最期を見届けようとしていた。
しかし「最後のお別れの挨拶」で現婚約者候補の“聖女”アリアの裏の顔を、偶然にも暴いてしまい……!?
王位継承権、婚約、信頼、すべてを失った王子のもとに残ったのは、幼馴染であり護衛騎士のケイ。
これは、聖女に騙され全てを失った王子と、その護衛騎士のちょっとズレた恋の物語。
※別で投稿している作品、
『物語によくいる「ざまぁされる王子」に転生したら』の全年齢版です。
設定と後半の展開が少し変わっています。
※後日譚を追加しました。
後日譚① レイチェル視点→メルド視点
後日譚② 王弟→王→ケイ視点
後日譚③ メルド視点
寂しいを分け与えた
こじらせた処女
BL
いつものように家に帰ったら、母さんが居なかった。最初は何か厄介ごとに巻き込まれたのかと思ったが、部屋が荒れた形跡もないからそうではないらしい。米も、味噌も、指輪も着物も全部が綺麗になくなっていて、代わりに手紙が置いてあった。
昔の恋人が帰ってきた、だからその人の故郷に行く、と。いくらガキの俺でも分かる。俺は捨てられたってことだ。
親友と同時に死んで異世界転生したけど立場が違いすぎてお嫁さんにされちゃった話
gina
BL
親友と同時に死んで異世界転生したけど、
立場が違いすぎてお嫁さんにされちゃった話です。
タイトルそのままですみません。
結婚初夜に相手が舌打ちして寝室出て行こうとした
紫
BL
十数年間続いた王国と帝国の戦争の終結と和平の形として、元敵国の皇帝と結婚することになったカイル。
実家にはもう帰ってくるなと言われるし、結婚相手は心底嫌そうに舌打ちしてくるし、マジ最悪ってところから始まる話。
オメガバースでオメガの立場が低い世界
こんなあらすじとタイトルですが、主人公が可哀そうって感じは全然ないです
強くたくましくメンタルがオリハルコンな主人公です
主人公は耐える我慢する許す許容するということがあんまり出来ない人間です
倫理観もちょっと薄いです
というか、他人の事を自分と同じ人間だと思ってない部分があります
※この主人公は受けです
α主人公の友人モブαのはずが、なぜか俺が迫られている。
宵のうさぎ
BL
異世界に転生したと思ったら、オメガバースの世界でした。
しかも、どうやらここは前世の姉ちゃんが読んでいたBL漫画の世界らしい。
漫画の主人公であるハイスぺアルファ・レオンの友人モブアルファ・カイルとして過ごしていたはずなのに、なぜか俺が迫られている。
「カイル、君の為なら僕は全てを捨てられる」
え、後天的Ω?ビッチング!?
「カイル、僕を君のオメガにしてくれ」
この小説は主人公攻め、受けのビッチング(後天的Ω)の要素が含まれていますのでご注意を!
騎士団長子息モブアルファ×原作主人公アルファ(後天的Ωになる)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる