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「??」
全く理解出来ないのだが……
「もう一度宜しいでしょうか?」
部隊長に呼ばれて執務室に来てみれば、これから昨日捉えた商人の尋問を始めると言う。それはそうだろう。貴族との繋がりを口走っていたのだ。何としても口を破らせたい所だろう。それは良く理解出来るのだが…
「何故に、私めなのですか?」
本日の囚人の尋問にスロウルが当たれとの命令だ。
「……深く追求してくれるな……」
歯切れが悪い…嫌な内容であっても、言い淀みはすれどしっかりと伝えてくる人なのに…
「納得しかねます。私は尋問官ではありません。部隊長、越権行為です。」
眉根を寄せて勿論スロウルは拒否する。
「十二分に分かっている…分かっていて名指しのお前を当てようと判断した…」
心なしか部隊長の眉根も寄っている。
「名指し…?誰がです?」
「件の囚人様だ…」
「は?その様な事まかり通らないでしょう?」
「だと、思うだろう?奴の後ろ盾がな、明後日には奴を引き取りに来るとさ。」
「引き渡すのですか?国賊ですよ?」
罪ない国民を他国に違法に売っていたのだ。奴隷の売買のみでも重罪にあたるのに。
「それなんだよ…」
はぁぁぁぁ…長いため息だ。滅多にこんな顔をする部隊長を見ることはないと思う。
「どういう事ですか?」
このまま有耶無耶にされても納得など出来ない。
「奴を引き取りに名乗りをあげたのが、な。現国王の従兄弟殿になる……」
「ナッチェル公?」
「その通り……ここで解放されればそれ以上追求出来ないことになる。勿論強引に吐かせることも出来ん。」
「蟄居命が出ていませんでしたか?」
現国王戴冠の折、ナッチェル公はガザインバークの皇女を亡き者にしようと画策した者達と共謀した疑いがある。明らかな証拠は見付けられなかったが、先王からの命で永久蟄居を拝命していたはず…
「そうだ。それは未だに健在だが、蟄居していようが商人を招いてはいけない法は無いからな。」
「それで後ろ盾に、と?」
「それを今から確かめるんだ。」
「で、何故私なんです?」
「奴からのご指名だ。お前で無ければ話すらせんと。」
最後は物凄い嫌な顔になっている自分の顔に部隊長は気がついているだろうか。
釣られてスロウルの顔も更にしかめっ面になる。
「そこで睨めっこしていても始まりませんよ?内容は今伝えた通りですが、スロウル他に異論は?」
副隊長が間に入って来た。
「ここで、奴を黙秘させることは今までの隊員達の苦労を水の泡にするも同じ。そして奴隷商人の足取りは途絶え、また他の地域や他国で同じ事が繰り返されるんです。」
嫌な内容だ。奴隷のいく末には目を瞑りたくなるものも多くある。
「私達に出来ることをする為にスロウルを呼びました…」
「どうする?」
部隊長の渋い顔。
「ご命令とあらば。」
一兵士ならば上官の命令に背く事などあり得ない。
「決まりましたね…」
「………」
暫し、目を瞑って何か考えていた部隊長は意を決したように目を開けるとスロウルに命じた。
「スロウル、命令だ。昨日捉えた商人の尋問を命ずる。」
「………了解しました。」
スロウルは一礼すると、部隊長の執務室から退室し独居房へと向かった。
「スロウル様…何用でございましたか?」
アクサードの侍従…?
「言付けを頼まれてきたのですか?」
「いえ、何用で貴方様が呼ばれたのか探るようにと。」
フゥ、心配性のアクサード。私は何も出来ない赤子でも、護らなければならない姫君でもない。
「ただ、囚人の尋問を言いつかりました。今からそちらに向かいます、と言付けを頼んでも?」
「心得ましてございます。」
これで少しはアクサードも自分の仕事に打ち込めるだろう。部隊長に呼ばれたのは囚人の尋問、昨日の残務処理で大したことはないのだから。
「若様……」
倉庫の一つに隊員が集まり、馬具や武器、拘束具の手入れ、昨日の捕物で押収した物品の確認と書類作成。兵士達は戦うだけで済まされるのでは無いらしい、裏方の雑務をこなして行く。
そんな中にアクサードの侍従が声を掛ける。
「どうした?何かあったか?」
「いえ、スロウル様の呼び出しの件ですが。」
「分かったか?」
「はい。昨日捉えた商人の尋問に当たられる様です。」
「尋問官がいるだろう?」
「そうですが、それでもスロウル様が頼まれたと、独居房の方へ赴かれました。」
「そうか……一兵士に過ぎぬ者に尋問を?」
何ともおかしな話だ…越権行為にあたり、これが知れたら罰則ものではないか?
「おかしいな…?」
「左様でございます。」
「独房にお前は入れんだろう……どうするか?」
囚人と言えど重要な証拠、証言を持っている可能性のある者だ。おいそれと面会など出来ないし、部外者の立ち入りをもう禁止されていると考えて良い。
「ここを、最速で片付けるしかなさそうだな。」
仕事が終われば持ち場を離れても文句は言われまい。そしてアクサードは高位貴族だ。面会禁止といえども一小隊を任せられている今の身分ならば尋問の進捗確認の名で入ることも可能だろう。
急ぐか……なんとは無しに嫌な風がアクサードの胸をくすぐっていた。
全く理解出来ないのだが……
「もう一度宜しいでしょうか?」
部隊長に呼ばれて執務室に来てみれば、これから昨日捉えた商人の尋問を始めると言う。それはそうだろう。貴族との繋がりを口走っていたのだ。何としても口を破らせたい所だろう。それは良く理解出来るのだが…
「何故に、私めなのですか?」
本日の囚人の尋問にスロウルが当たれとの命令だ。
「……深く追求してくれるな……」
歯切れが悪い…嫌な内容であっても、言い淀みはすれどしっかりと伝えてくる人なのに…
「納得しかねます。私は尋問官ではありません。部隊長、越権行為です。」
眉根を寄せて勿論スロウルは拒否する。
「十二分に分かっている…分かっていて名指しのお前を当てようと判断した…」
心なしか部隊長の眉根も寄っている。
「名指し…?誰がです?」
「件の囚人様だ…」
「は?その様な事まかり通らないでしょう?」
「だと、思うだろう?奴の後ろ盾がな、明後日には奴を引き取りに来るとさ。」
「引き渡すのですか?国賊ですよ?」
罪ない国民を他国に違法に売っていたのだ。奴隷の売買のみでも重罪にあたるのに。
「それなんだよ…」
はぁぁぁぁ…長いため息だ。滅多にこんな顔をする部隊長を見ることはないと思う。
「どういう事ですか?」
このまま有耶無耶にされても納得など出来ない。
「奴を引き取りに名乗りをあげたのが、な。現国王の従兄弟殿になる……」
「ナッチェル公?」
「その通り……ここで解放されればそれ以上追求出来ないことになる。勿論強引に吐かせることも出来ん。」
「蟄居命が出ていませんでしたか?」
現国王戴冠の折、ナッチェル公はガザインバークの皇女を亡き者にしようと画策した者達と共謀した疑いがある。明らかな証拠は見付けられなかったが、先王からの命で永久蟄居を拝命していたはず…
「そうだ。それは未だに健在だが、蟄居していようが商人を招いてはいけない法は無いからな。」
「それで後ろ盾に、と?」
「それを今から確かめるんだ。」
「で、何故私なんです?」
「奴からのご指名だ。お前で無ければ話すらせんと。」
最後は物凄い嫌な顔になっている自分の顔に部隊長は気がついているだろうか。
釣られてスロウルの顔も更にしかめっ面になる。
「そこで睨めっこしていても始まりませんよ?内容は今伝えた通りですが、スロウル他に異論は?」
副隊長が間に入って来た。
「ここで、奴を黙秘させることは今までの隊員達の苦労を水の泡にするも同じ。そして奴隷商人の足取りは途絶え、また他の地域や他国で同じ事が繰り返されるんです。」
嫌な内容だ。奴隷のいく末には目を瞑りたくなるものも多くある。
「私達に出来ることをする為にスロウルを呼びました…」
「どうする?」
部隊長の渋い顔。
「ご命令とあらば。」
一兵士ならば上官の命令に背く事などあり得ない。
「決まりましたね…」
「………」
暫し、目を瞑って何か考えていた部隊長は意を決したように目を開けるとスロウルに命じた。
「スロウル、命令だ。昨日捉えた商人の尋問を命ずる。」
「………了解しました。」
スロウルは一礼すると、部隊長の執務室から退室し独居房へと向かった。
「スロウル様…何用でございましたか?」
アクサードの侍従…?
「言付けを頼まれてきたのですか?」
「いえ、何用で貴方様が呼ばれたのか探るようにと。」
フゥ、心配性のアクサード。私は何も出来ない赤子でも、護らなければならない姫君でもない。
「ただ、囚人の尋問を言いつかりました。今からそちらに向かいます、と言付けを頼んでも?」
「心得ましてございます。」
これで少しはアクサードも自分の仕事に打ち込めるだろう。部隊長に呼ばれたのは囚人の尋問、昨日の残務処理で大したことはないのだから。
「若様……」
倉庫の一つに隊員が集まり、馬具や武器、拘束具の手入れ、昨日の捕物で押収した物品の確認と書類作成。兵士達は戦うだけで済まされるのでは無いらしい、裏方の雑務をこなして行く。
そんな中にアクサードの侍従が声を掛ける。
「どうした?何かあったか?」
「いえ、スロウル様の呼び出しの件ですが。」
「分かったか?」
「はい。昨日捉えた商人の尋問に当たられる様です。」
「尋問官がいるだろう?」
「そうですが、それでもスロウル様が頼まれたと、独居房の方へ赴かれました。」
「そうか……一兵士に過ぎぬ者に尋問を?」
何ともおかしな話だ…越権行為にあたり、これが知れたら罰則ものではないか?
「おかしいな…?」
「左様でございます。」
「独房にお前は入れんだろう……どうするか?」
囚人と言えど重要な証拠、証言を持っている可能性のある者だ。おいそれと面会など出来ないし、部外者の立ち入りをもう禁止されていると考えて良い。
「ここを、最速で片付けるしかなさそうだな。」
仕事が終われば持ち場を離れても文句は言われまい。そしてアクサードは高位貴族だ。面会禁止といえども一小隊を任せられている今の身分ならば尋問の進捗確認の名で入ることも可能だろう。
急ぐか……なんとは無しに嫌な風がアクサードの胸をくすぐっていた。
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