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しおりを挟むやだ!嫌だ…!そんな所に何かを入れるなんて……!
「あっ…や……ですっ…おねっ…がっ…」
耐えがたい、あまりの辱めに羞恥の涙がこぼれ出した。
スロウルの瞳からは涙がポロポロと、止まる事なく流れ始める。
「お前ね……もっと自分を知っておいた方がいい……ただ嫌がって泣いているだけかも知れんが、そんな姿に唆られる奴も居るんだぞ?」
ゆっくりと、中を探る様に指を動かしつつ、スロウルをあやす様に部隊長は腰から背に口付けを落とし舐め上げて行く。
「やっだっ…そんっなの…しら、な…いっ…」
嫌だと言う割にはスロウルはいい反応も返す。逃れようと上へ這いづろうとする緊張していた身体から、暫く反応を確かめながら指を抜き差しすれば、グッタリと力が抜けてきているのだ。
「少しは、慣れてきたか?」
「しっら…なっ……ふぅんっ!」
力が抜けたら、先へと進むのみ。1本だった指が2本へと徐々に増やされていく。
「ひっ…いぃ…やぁ…」
「口で息してな?もう少し増やすぞ?」
部隊長の宣言にフルフルと激しく首を振るスロウルだが、此処まできて今更辞めるのも堪える方がキツい…更に3本目に増やされた指の圧迫感にスロウルは苛まされる。
丹念に、指を差し入れている入り口をゆっくりと解すように揉み開いて行く。
「痛みがあったら言えよ?あと、いいところも言え?な?」
部隊長は優しく声かけてくれているが、そんな内容になど答えられるはずがない。やめてくれと言っても辞めてくれないのだから…
「もぅ…やめ……てっ」
時折スロウルの背がビクッと跳ね上がる。快感を感じているであろう証拠に、スロウルの中心は反応し、身体に力が全く入らなくなる。
「頃合いか?」
「んんっ…!」
部隊長はスロウルから一気に指を抜き、掌に香油を注ぐ。それを自身の昂りに塗り付け、息を整えているスロウルの後ろの蕾にも再度塗りつける。
もう終わりかと思って息を整えていたスロウルの体が再度ビクリと跳ねる。
「もう、嫌です!」
体を捻って部隊長の手を止めようと伸ばしてきた手を、反対に掴まれてしまった。
「何を言う?スロウル。これからが本番だ。抱く事がどんな事か分かっていないんだろう?今から教えてやるから、しっかり学べ。そして、俺をとことん利用しな……」
もうそろそろ限界が近い部隊長も、悠長にスロウルを宥め賺してやる余裕はない。熱くなる体と吐息を早く鎮めたくて、獲物を前にした肉食獣の様に飢えている。
「何を…!」
まさか、驚愕に揺れるスロウルが暴れだす前に、先ほどじっくりと弄り解した蕾へ、己をあてがった。
「おねが、やめっ……」
芯のしっかりした者と言ってもまだ子供のスロウルの事。この先どうなるのか想像もできない事に恐怖も覚える。
ヌルリ、熱い塊を後ろに感じた。
「息、止めるなよ?」
真剣な、部隊長の声と同時に熱い塊が物凄い圧迫感を与え、スロウルの中に入ってくる。
「はっ……!うぁ…っあぅ…やぅ……やぁっ…」
逃げようと思っても、ガッチリと部隊長の太い腕で押さえ込まれてしまって身動きできない。
「はっ……はぅっ……うぁ……ぁあぁ…」
ゆっくりと、しかし引く事なく部隊長の熱い塊はスロウルの肉を押し広げ、肉を擦り上げて押し進んでくる。
スロウルはハクハクと口で浅い呼吸をしながら腹部に入る圧迫感を何とか逃そうとするが、息をするだけでも都度腹部に力も入り、嫌でも自分の中に入っている部隊長の存在感を更に自分に刻み込んでしまう。
「くぅっ…せっま…スロウル……力抜け!辛くなるぞっ」
フルフルフル、スロウルは両目から涙を溢れさせながら、ただ息をするのに必死だった。
「や、ばいな…お前、絶対他の奴にその顔見せるなよ?」
スロウルが締め上げてくる刺激と嗜虐心ををそそる様な色気のある表情と、部隊長も最早理性を保てる程の余裕は無い。
「動くぞ、スロウル…」
「あっ……ぁ…っ…ああぅっ……はぅっ」
ググッと更に奥へと熱が進む。スロウルには拒否の言葉を上げる間もなく、熱が中で動く度に口から洩れ出るのはくぐもった声だけだ。
「あぅっ…ぐっ……うぅっふっ……」
「ふっ…こっちが、止まらなくなりそう、だ。」
「あぁぁ…やぁ……んぅんぁぁぁ…!」
何時迄もイヤイヤを続けているスロウルの前に手を伸ばせば、一度恐怖の為に控え目になってしまった中心を先程よりもしっかりとした力を込めて扱きだす。
「あっ!…あぅ!……うぁあ!」
スロウルの身体に、耐えがたい圧迫感と共に快感が走る。力が抜けた身体には塗り込めた香油が滑らかさを助け、前に与えられた快感に応える様に、スロウルに埋め込まれた熱く硬い部隊長自身を締め上げる。
「ふっふっふっ…」
部隊長の息が荒くなる度に、中で脈打つ熱が更に硬く質量を増した様に感じ、その苦しみから逃れる様にスロウルは寝具に縋り付く。
「くっ……スロウル…出すぞっ!」
「うぁっ…んんっ……あぁぁうぅっ…ふぅあっ!!」
部隊長は一段と激しく、スロウルの中を数回貫き、その最奥に己が精を放った。
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