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24 求める者は?2
しおりを挟むそうだ、きっと私がおかしいんだ。
シェインの中には、微動だにせずあの方が確固たるものとして存在している。どんな物と引き換えにと考えても、何にも替えがたい程にあの方は尊い…
私の全て……
側にいられないと考えた時もあったけど、あの方が他の誰かを心に止めたら、あの瞳を、他の誰かに全て向けて一目たりとも自分に向けられなかったら?
きっと、こうして生きてはいられない……
苦しくなって来る胸を抱えて、シェインは考える。
他の誰かに、あの方の代わりなんて出来ないのに、旦那様の中に見つけようとするなんて!そんな事許される筈がない!
寂しい旦那様の気の迷いで、あんな事口走られたものだから、旦那様の事を拒めなくなっているんだ…
それに、色々と触れて来るものだから、その感覚が自分にとって強烈すぎて、身体に染み付いてしまっているのも原因だと思う。
石を、旦那様に返してもらおう。そして、旦那様には素敵な伴侶を迎えて貰えば!旦那様の好みに合う方なら、きっと心を向けてくださるはず!
そうしたら、また私はあの方の姿を誰にも邪魔されずに、夢で追える…
離宮での仕事の合間にメアリーさんにそれとなく、旦那様の好みを聞いてみたり、以前お世話になっていた、お屋敷のお嬢様の話をしてみたり。さてさて、旦那様の好みの方は見つかるかな?
「シェイン君?ちょっと良い?」
汚れ仕事の暖炉掃除の途中にメアリーさんに声をかけられた。城が大きいだけに暖炉も大きいし、数はある。使っていないところが殆どだけど、埃も溜まるので掃除は欠かせない。
「旦那様がお呼びですか?私、今は汚れちゃってるので……」
「ううん、違うの。以前にガラット様の好みの方を聞いて来たでしょう?」
「はい。どんな方でしょう?」
手は止めず灰や埃を掻き出していく。
「う~~~ん。シェイン君はそれを聞いてどうしたいのかしら?」
「そうですねぇ。お寂しい様なのでピッタリ好みの方が寄り添って差し上げられれば、お心が休まるかなと。」
「好みの……方、ねぇ。」
メアリーさんの瞳がすぅっと細められた様な?
「精霊付きの話はしたはずよね?」
「ええ、それは、理解したんですが、やはり側にどなたかおられた方が…」
「もう!シェイン君またそこに戻っちゃうの?貴方がいるのに?」
「へ?私ですか?」
ポカン、とメアリーを見つめてしまうシェインに追い討ちをかける。
「貴方が良いから、側に置いているし、触れ合いたいんでしょう?」
聞いた瞬間、旦那様が石を押した…
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