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「そうですね……その日の見た目でも呼び名は決められますし、皆様の呼びやすい様にいたしましょう。」
互いの呼び名が決まれば、それぞれテーブルに着いて話にも花が咲き始めた。今回ダンの話はそれは人気だった。国も素性も分からないミステリーさが人気を呼んで、話の花を更に咲かせてくれた。
オークスは優しい柔和な雰囲気が王城に通う令嬢達に人気を呼んでいるらしいのだが、婚約者である伯爵家のパミルはそれが物足りないらしく、この頃の舞踏会では置いてきぼりを喰らわされていたそうな。でも穏やかな話し方や聞き上手な所はこんな会にはもってこいの人物で、相槌を打ちながらラシーナの話しを良くよく聞いてくれていた。
それぞれの話の内容には少しベールを被せて、それでも心の中身を曝け出す様にしてお喋りを楽しんだ。お喋りをしてはダンスに立ち、と身体も心も充分に楽しんだ一時はあっという間に終わりを迎える。
「楽しかったですわ……まるでまだ、夢の中にいる様です…」
帰り支度を始めようかと言う時にポヤンとした表情で、ソアラは言う。
「ええ、本当に……!すっきりとした気分だわ…楽しかったですわ。」
「それは良かったです。私もお相手をしていただけで楽しかったです。」
ラシーナがホクホクした表情で言えば、オークスも和かに答えていて、どの参加者を見ても皆満足そうで、メリカはこの仮面舞踏会が成功に終わったのではないかと感じている。
「良かった………本当に、楽しかったですわ……うん、やって良かった………」
「何が良かったのです?」
ポツリとただ独り言を呟いただけなのだが、しっかりと聞いていたダンが聞いてくる。
「あら、聞こえていまして?」
「ええ。何やら感慨深そうに呟いておいででしたよ?」
「心から出た安堵の言葉ですわ…」
「もしかして、不安でした?」
少しだけ驚きの色を湛えたダンの瞳が開かれて、メリカの顔を覗き込む。
「ええ、実は、多少……」
心配するダンの顔には、メリカは苦笑の様な、照れ笑いの様な、曖昧な笑顔になってしまって…
「これは驚きでした。堂々とされているし、準備も全て令嬢方で済まされたのでしょう?随分と手慣れていらっしゃると思ったのですが…」
「まさか…!全てが初めてですわ。見よう見まねでしたが、なんとか上手く行きまして良かったです…皆様のあの顔が、喜んでる顔が見たかったのですわ。」
「そうですね。また私も呼んでくださいますか?シルキー?」
「まぁ!もちろんですわ!ダン、貴方のお話は興味深いものばかりでしたもの。お国は聞いてはいけないのでしょうけれど、どこの国でしょうと想像しながらお話を聞くのも楽しかったですわ。」
「それは良かったです。私の方も楽しかったですよ?素性を明かせないのを心苦しく感じる事なく楽しめたのは初めてですから。」
「それはよろしゅうございましたわ。次も是非、ご参加くださいませね?ダン。」
「ええ、シルキー喜んで…!」
ダンは優しく微笑んでメリカに礼を取った。ダンの洗練された一つ一つの動きは高位の身分である事をしっかりと物語っている。
(本当に、どこのお国の方かしら?)
その珍しい銀の髪も、バレント国では白髪になったであろう紳士の頭でしか見た事がないもので、周囲の国の国民とは似て似つかない…
バレント国は大国の中に入るのだが、まだ国交が無い国も確かにある…身分を明かせないと言うのはこの辺の繋がりだろうか?
(世界を渡る商人のタールやサルタンだったら分かるかしら?)
ダンを見れば見るほど不思議な感じに襲われているメリカだった。
第一回目の仮面舞踏会が終わった後も、城内の舞踏会にはメリカを含む複数名の子息、令嬢は姿を現さなかった。ラシーナの許しを請おうとしているユランも勿論王城には姿さえ見せてはいないが、誰も咎める者がいないばかりか、国王に関してはいつもの様に、そんな事には関心もない様子だったと言う。
「またで、ございますか……?」
仮面舞踏会から数日経ち今も興奮冷めやらぬメリカの元に、朝も早くにストレー家からプレゼントが届く……これを見て、メリカも侍女も呆れて言葉も出ない様子。
「ええ……確かに昨日も頂いたかしら?」
朝も早くから申し訳なさそうな侍女がおずおずとメリカの元に運んできた物は、タントル・ストレーからの花のプレゼントとメッセージカードだ………
「確か、お断りのお手紙を………」
上位者に対しても手紙であれば意見は言える。この様な事をして頂く立場にありませんので、とメリカは丁寧に辞退の手紙を添えたはずなのだが…それなのに今日もメッセージカードには観劇と食事の誘いが書いてあった。
「これでは、まるで婚約者のご機嫌を取るやり方ですわね…?私達はもう何も関係はないのでは?」
「確かに…そうだと記憶しておりますが…お嬢様、旦那様にご報告なさいますか?」
「ええ…お父様はもうご存知かも知れませんけど…これも伝えておきましょうか…?」
昨日に引き続き、また花とカード…
タントルの方から婚約の解消を、あの大勢が集まる王城の大広間で宣言してくれたのではなかったのだろうか?それともメリカの記憶がおかしくなったのだろうか…?
タントルからは、うっとりとする様な素晴らしい花束と、女性を誘うには申し分ない内容のカードが連日送られてきて、メリカの頭は今混乱中だ……
互いの呼び名が決まれば、それぞれテーブルに着いて話にも花が咲き始めた。今回ダンの話はそれは人気だった。国も素性も分からないミステリーさが人気を呼んで、話の花を更に咲かせてくれた。
オークスは優しい柔和な雰囲気が王城に通う令嬢達に人気を呼んでいるらしいのだが、婚約者である伯爵家のパミルはそれが物足りないらしく、この頃の舞踏会では置いてきぼりを喰らわされていたそうな。でも穏やかな話し方や聞き上手な所はこんな会にはもってこいの人物で、相槌を打ちながらラシーナの話しを良くよく聞いてくれていた。
それぞれの話の内容には少しベールを被せて、それでも心の中身を曝け出す様にしてお喋りを楽しんだ。お喋りをしてはダンスに立ち、と身体も心も充分に楽しんだ一時はあっという間に終わりを迎える。
「楽しかったですわ……まるでまだ、夢の中にいる様です…」
帰り支度を始めようかと言う時にポヤンとした表情で、ソアラは言う。
「ええ、本当に……!すっきりとした気分だわ…楽しかったですわ。」
「それは良かったです。私もお相手をしていただけで楽しかったです。」
ラシーナがホクホクした表情で言えば、オークスも和かに答えていて、どの参加者を見ても皆満足そうで、メリカはこの仮面舞踏会が成功に終わったのではないかと感じている。
「良かった………本当に、楽しかったですわ……うん、やって良かった………」
「何が良かったのです?」
ポツリとただ独り言を呟いただけなのだが、しっかりと聞いていたダンが聞いてくる。
「あら、聞こえていまして?」
「ええ。何やら感慨深そうに呟いておいででしたよ?」
「心から出た安堵の言葉ですわ…」
「もしかして、不安でした?」
少しだけ驚きの色を湛えたダンの瞳が開かれて、メリカの顔を覗き込む。
「ええ、実は、多少……」
心配するダンの顔には、メリカは苦笑の様な、照れ笑いの様な、曖昧な笑顔になってしまって…
「これは驚きでした。堂々とされているし、準備も全て令嬢方で済まされたのでしょう?随分と手慣れていらっしゃると思ったのですが…」
「まさか…!全てが初めてですわ。見よう見まねでしたが、なんとか上手く行きまして良かったです…皆様のあの顔が、喜んでる顔が見たかったのですわ。」
「そうですね。また私も呼んでくださいますか?シルキー?」
「まぁ!もちろんですわ!ダン、貴方のお話は興味深いものばかりでしたもの。お国は聞いてはいけないのでしょうけれど、どこの国でしょうと想像しながらお話を聞くのも楽しかったですわ。」
「それは良かったです。私の方も楽しかったですよ?素性を明かせないのを心苦しく感じる事なく楽しめたのは初めてですから。」
「それはよろしゅうございましたわ。次も是非、ご参加くださいませね?ダン。」
「ええ、シルキー喜んで…!」
ダンは優しく微笑んでメリカに礼を取った。ダンの洗練された一つ一つの動きは高位の身分である事をしっかりと物語っている。
(本当に、どこのお国の方かしら?)
その珍しい銀の髪も、バレント国では白髪になったであろう紳士の頭でしか見た事がないもので、周囲の国の国民とは似て似つかない…
バレント国は大国の中に入るのだが、まだ国交が無い国も確かにある…身分を明かせないと言うのはこの辺の繋がりだろうか?
(世界を渡る商人のタールやサルタンだったら分かるかしら?)
ダンを見れば見るほど不思議な感じに襲われているメリカだった。
第一回目の仮面舞踏会が終わった後も、城内の舞踏会にはメリカを含む複数名の子息、令嬢は姿を現さなかった。ラシーナの許しを請おうとしているユランも勿論王城には姿さえ見せてはいないが、誰も咎める者がいないばかりか、国王に関してはいつもの様に、そんな事には関心もない様子だったと言う。
「またで、ございますか……?」
仮面舞踏会から数日経ち今も興奮冷めやらぬメリカの元に、朝も早くにストレー家からプレゼントが届く……これを見て、メリカも侍女も呆れて言葉も出ない様子。
「ええ……確かに昨日も頂いたかしら?」
朝も早くから申し訳なさそうな侍女がおずおずとメリカの元に運んできた物は、タントル・ストレーからの花のプレゼントとメッセージカードだ………
「確か、お断りのお手紙を………」
上位者に対しても手紙であれば意見は言える。この様な事をして頂く立場にありませんので、とメリカは丁寧に辞退の手紙を添えたはずなのだが…それなのに今日もメッセージカードには観劇と食事の誘いが書いてあった。
「これでは、まるで婚約者のご機嫌を取るやり方ですわね…?私達はもう何も関係はないのでは?」
「確かに…そうだと記憶しておりますが…お嬢様、旦那様にご報告なさいますか?」
「ええ…お父様はもうご存知かも知れませんけど…これも伝えておきましょうか…?」
昨日に引き続き、また花とカード…
タントルの方から婚約の解消を、あの大勢が集まる王城の大広間で宣言してくれたのではなかったのだろうか?それともメリカの記憶がおかしくなったのだろうか…?
タントルからは、うっとりとする様な素晴らしい花束と、女性を誘うには申し分ない内容のカードが連日送られてきて、メリカの頭は今混乱中だ……
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