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魔王との邂逅、魔王が俺を好きすぎる
13、女神との約束 2*
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「あんっ…んぅ……ふぅっん…!」
声を殺したくても、身体が拾う感覚が鮮烈すぎて、刺激が加えられるたびに声が上がる。
魔族には遠慮も、奥ゆかしさも、羞恥も、躊躇も無かった……
俺の、俺の後ろに躊躇なく指を入れて、かき回してくる…上は勿論服を剥ぎ取られて、ぷくりと立ち上がった慎ましい突起に
熱い舌を押し付けられて…気持ちが良くて、どうにかなってしまうのではないかと、怖くて涙が出てくる。
「やぁ……もぅ…や、だぁ……やだぁ…!」
子供のように泣きじゃくる俺の頬を優しく撫でながらも後ろの指は止まらない。
なんで、こんなに…気持ちがいいのかなんて分からない、わからない、けど、気持ちがいい!
途中から俺は考える事を放棄した。身体の芯から快感に侵されていくのにも抗えるものじゃないからだ。だから、子供の様にイヤイヤをしながらも魔族の逞しい体に縋りついて、もっと触ってほしいとか、なんとか、あられもなく叫んでしまったようにも思う。
「ふ……こんな姿を観れるのならば、封じられているのにも嫌気がせぬ。ルシェーラ…ルアンか。其方は誰よりも美しく、誰よりも甘い…我には遠慮することはないのだ。其方は我がものなのだから、我の印を存分に味合うが良いぞ?」
耳元で囁かれる声だけで、俺は精を放った…まさか、こんな事で……?惚ける頭では、ただ気持ちが良くて…魔族の手が離れるのが嫌で嫌で、自分から腰を押し付けてる…
「あぅ……ぁあぁ!…やぁぁ…」
指よりも硬くて、熱くて、太い物に後ろを貫かれた時も、痛みなんて感じなかった。ただ、周囲を押し開いて擦り上げながら入ってくるその物の刺激が、ゾクゾクするような快感の波となっておし上げてくる。熱い屹立がやわやわと、時にグッと強く内を抉る。その度毎に背はしなり頭が真っ白になって嬌声が上がった。きつく吸い上げられる唇や舌先は既に痺れて、甘い疼きを生む…何度も、精を吐き出した俺は真っ白な世界に意識を手放した……
あの魔族は……一体、何をしてくれた?
朝…だろう時間帯に目が覚める。規則正しい生活をして来た農民の俺だからこそ、目が覚める。けれど、身体が動かない……あちこち痛むのは勿論の事、少し動いただけで昨夜のアレコレの快感が身体の隅々まで染み渡っているようで、その感覚を呼び起こしてしまう。幸いに、衣類は着せて貰えたらしい。だからまだ、気休めだろうけれど、素肌が守られている様な気がして少しだけ救われる。
「う………」
けれど、もそっとベッドの掛け物の中で身動きしただけで、身体が疼く……
なんだ、これ?
起きれなくなるほど、いたしただろうに、まだ、足りないとかある?掛け物の中で、既に涙目になりながら、身動きできない俺は本気で泣きそうだった。
「起きていますね?」
ええ、起きていますとも…?
カーペ君じゃない、シハル大神官様の声…だ…
チロリと掛け物の隙間から声の主を見ると、やはり大神官様の姿だ。魔族のくせに、人間にそれも神官に擬態するなんて…!魔族が、あんなに堂々と聖なる宣言みたいな事をしやがって!
「詐欺だ……」
「おや?何がですか?」
擬態している時は口調が丁寧だ。柔らかな物腰と口調に優しい眼差し…これを見抜ける人間なんていないかぁ……なんて、ボゥッと見つめる。
「さ、食事にしましょう?昨夜も食べれれなかったでしょう?」
昨夜夕食が食べられなかったのは貴方があれこれしたからです。魔族の大神官様……
「さ、起きてくださいね?」
先程からぶっすーーーとした目つきで、ジトーーーと睨め付けているのに、流石は魔族なのか全く意に介さないでニコニコとしながら食事の準備をしている。
「カーペ君……」
彼はどこ?いつもならば側を離れず身の周りの事を手伝ってくれるのに。いつもならば遠慮する所だが、今日は色々と一人では無理だ……………
「あぁ、カーペには用事を申し付けました。さぁ、ルアン!」
後ろに花でも背負ってるの?と幻覚が見えそうなくらいに大神官様の機嫌が良くて、この腕に飛び込んでおいで、と言わんばかりに手を広げて待っている。いや、もう大神官様を様付けで呼ぶかどうかも考えものだけれども…
「……動けないんです……」
ありったけ声を低くして、シハル大神官をじっと睨む。
「おや?それはそれは……」
ニコニコの表情を崩さないまま、シハル大神官はベッドの側に跪く。そんな事をしたら真っ白な神官服が汚れちゃうのに!この行動にはびっくりして、俺は目を見開いた。
「ご満足頂けましたか?我が女神……」
そしてそっと掛け物を捲ったと思ったら、俺の髪に口づけを落としてくる。
「………ん…っ…」
ダメだ…これくらいの、刺激でも……声が出なかっただけでもえらいと思う…俺は必死に手で口を覆った。
「これはこれは、また、いらん事をしますねぇ……」
すっと眇められた薄茶の大神官の瞳には一体何が見えているのかわからない。けど、俺としてはこんな状態が続くのは勘弁してほしい!
「はぁ…やれやれ、ルシェーラの干渉ですよ。貴方が私をすんなり受け入れられるように、私に対して興奮する様に祝福を貰いましたねぇ?」
嬉しいのか嫌なのか、わからないような口調でシハル大神官はそう呟いた。
俺としては、え、これ、要らない!である。こんな状態で、どうやって生活しろと…?
声を殺したくても、身体が拾う感覚が鮮烈すぎて、刺激が加えられるたびに声が上がる。
魔族には遠慮も、奥ゆかしさも、羞恥も、躊躇も無かった……
俺の、俺の後ろに躊躇なく指を入れて、かき回してくる…上は勿論服を剥ぎ取られて、ぷくりと立ち上がった慎ましい突起に
熱い舌を押し付けられて…気持ちが良くて、どうにかなってしまうのではないかと、怖くて涙が出てくる。
「やぁ……もぅ…や、だぁ……やだぁ…!」
子供のように泣きじゃくる俺の頬を優しく撫でながらも後ろの指は止まらない。
なんで、こんなに…気持ちがいいのかなんて分からない、わからない、けど、気持ちがいい!
途中から俺は考える事を放棄した。身体の芯から快感に侵されていくのにも抗えるものじゃないからだ。だから、子供の様にイヤイヤをしながらも魔族の逞しい体に縋りついて、もっと触ってほしいとか、なんとか、あられもなく叫んでしまったようにも思う。
「ふ……こんな姿を観れるのならば、封じられているのにも嫌気がせぬ。ルシェーラ…ルアンか。其方は誰よりも美しく、誰よりも甘い…我には遠慮することはないのだ。其方は我がものなのだから、我の印を存分に味合うが良いぞ?」
耳元で囁かれる声だけで、俺は精を放った…まさか、こんな事で……?惚ける頭では、ただ気持ちが良くて…魔族の手が離れるのが嫌で嫌で、自分から腰を押し付けてる…
「あぅ……ぁあぁ!…やぁぁ…」
指よりも硬くて、熱くて、太い物に後ろを貫かれた時も、痛みなんて感じなかった。ただ、周囲を押し開いて擦り上げながら入ってくるその物の刺激が、ゾクゾクするような快感の波となっておし上げてくる。熱い屹立がやわやわと、時にグッと強く内を抉る。その度毎に背はしなり頭が真っ白になって嬌声が上がった。きつく吸い上げられる唇や舌先は既に痺れて、甘い疼きを生む…何度も、精を吐き出した俺は真っ白な世界に意識を手放した……
あの魔族は……一体、何をしてくれた?
朝…だろう時間帯に目が覚める。規則正しい生活をして来た農民の俺だからこそ、目が覚める。けれど、身体が動かない……あちこち痛むのは勿論の事、少し動いただけで昨夜のアレコレの快感が身体の隅々まで染み渡っているようで、その感覚を呼び起こしてしまう。幸いに、衣類は着せて貰えたらしい。だからまだ、気休めだろうけれど、素肌が守られている様な気がして少しだけ救われる。
「う………」
けれど、もそっとベッドの掛け物の中で身動きしただけで、身体が疼く……
なんだ、これ?
起きれなくなるほど、いたしただろうに、まだ、足りないとかある?掛け物の中で、既に涙目になりながら、身動きできない俺は本気で泣きそうだった。
「起きていますね?」
ええ、起きていますとも…?
カーペ君じゃない、シハル大神官様の声…だ…
チロリと掛け物の隙間から声の主を見ると、やはり大神官様の姿だ。魔族のくせに、人間にそれも神官に擬態するなんて…!魔族が、あんなに堂々と聖なる宣言みたいな事をしやがって!
「詐欺だ……」
「おや?何がですか?」
擬態している時は口調が丁寧だ。柔らかな物腰と口調に優しい眼差し…これを見抜ける人間なんていないかぁ……なんて、ボゥッと見つめる。
「さ、食事にしましょう?昨夜も食べれれなかったでしょう?」
昨夜夕食が食べられなかったのは貴方があれこれしたからです。魔族の大神官様……
「さ、起きてくださいね?」
先程からぶっすーーーとした目つきで、ジトーーーと睨め付けているのに、流石は魔族なのか全く意に介さないでニコニコとしながら食事の準備をしている。
「カーペ君……」
彼はどこ?いつもならば側を離れず身の周りの事を手伝ってくれるのに。いつもならば遠慮する所だが、今日は色々と一人では無理だ……………
「あぁ、カーペには用事を申し付けました。さぁ、ルアン!」
後ろに花でも背負ってるの?と幻覚が見えそうなくらいに大神官様の機嫌が良くて、この腕に飛び込んでおいで、と言わんばかりに手を広げて待っている。いや、もう大神官様を様付けで呼ぶかどうかも考えものだけれども…
「……動けないんです……」
ありったけ声を低くして、シハル大神官をじっと睨む。
「おや?それはそれは……」
ニコニコの表情を崩さないまま、シハル大神官はベッドの側に跪く。そんな事をしたら真っ白な神官服が汚れちゃうのに!この行動にはびっくりして、俺は目を見開いた。
「ご満足頂けましたか?我が女神……」
そしてそっと掛け物を捲ったと思ったら、俺の髪に口づけを落としてくる。
「………ん…っ…」
ダメだ…これくらいの、刺激でも……声が出なかっただけでもえらいと思う…俺は必死に手で口を覆った。
「これはこれは、また、いらん事をしますねぇ……」
すっと眇められた薄茶の大神官の瞳には一体何が見えているのかわからない。けど、俺としてはこんな状態が続くのは勘弁してほしい!
「はぁ…やれやれ、ルシェーラの干渉ですよ。貴方が私をすんなり受け入れられるように、私に対して興奮する様に祝福を貰いましたねぇ?」
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俺としては、え、これ、要らない!である。こんな状態で、どうやって生活しろと…?
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