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暗部メンバーがサウスバーゲン城に着いて報告が済めば召集までは各自自由時間になる。
宛てがわれた仮眠室に一時寝に行く者、装備点検をする者、街に発散しに繰り出す者、実は家庭を持っていて家に一時帰る者。暗部は不規則勤務で更に一旦家を開けるとしばらく帰ってこない事もしばしば。特に家庭を持っている者はこの時間を大切にしたいところであろう。
ソウとしては報告後一目散に地下室へ。シエラの定期魔法通信に何が来ているのか受け取りに行く。
此方からお願いしていたのは果物の種。南のサウスバーゲンならではのフルーツだ。育て方の説明もつけて数種類送ってもらった筈である。
しかし、ソウの姿でシエラの元に行けば複雑な顔をされてしまった。
「嫌だ。一番最初にここに来たの?ルーシュが待っていたでしょうに。」
「この姿ではちょっと…」
未だソウのままなのだ。出来たらこのままでは会いたくない、いやルーシウスには会いたいと思うが。
それに旅装のままで着替えもしてないのだ。せめて身を清めて身なりは整えたいのだが、とソウも困り顔になる。
「フフ、可愛い子の困り顔もいいわね。なかなか見れないものだわ。ルーシュにとっては貴方は特別だからどんな姿になっても別に構わないのよ。ああいう人達にとっては自分の側に居てくれるだけで良いんだから。」
「ああいう人達ってルーシウス様の他に誰が?」
「歴代の番を得た人達よ。」
番の実感なんて未だに湧かないけど、側に居て欲しいっていうのは分かるかも。
ルーシウスの側には居たいし、顔は見たいかな…寝顔だけでも良いと思っていた時もあったけど、ちゃんと目を開けて起きて動いて、ご飯を食べたり笑ってる姿は見たい。あの深いエメラルドグリーンの瞳に生きる力が輝いている所を見たい。
これならよく分かる。
クスリ、シエラが優しく笑う。はい、と今月分のサタヤ村から送られて来た物をソウに渡すと手をヒラヒラ振って、早く行きなさいのポーズ。
「そんな顔をするくらいなら、今度から一番最初にルーシュの顔を見に行ってね。荷物は部屋に届けてあげるから。」
どことなく凄く嬉しそうな顔のシエラに送り出されてしまった。
「今の気持ちを素直にルーシュに、言えればいいわね。」
ドアが閉じる前に呟かれたシエラの独り言はサウラに届かず。
会いたい、かぁ。亡くなった両親には心から会いたいと今でも思うけど、それは会えなくて寂しいとか心細いとかそんな感じだった。
ルーシウスの場合はやっぱり離れてると不安や心配が募るし、会えると思ったらほっとして嬉しいし、心が暖かくほんわかする様なそれでいて何故か緊張して動機もしそうだし、ごちゃごちゃしすぎてない?皆こんな気持ちになって平気なのか、不思議すぎる。
揺れ動く心の中を揺れるに任せて覗いてみたらみんな、会いたい、に繋がっている。会いたいが心の土台になっているみたいだ。
今でもあの時の恐怖も決意も心の底に無くなってはいない。でもその上に柔らかい綿雪が積もって行くように新しい心が積もって行く。焼かれるでもなく、押しやられるでもなくしっかりとした存在として心にあるこの気持ちが何故だかもの凄く誇らしい。
「ソウ様!お帰りなさいませ!」
自室に戻ればスザンナの満面笑顔で迎えられた。かれこれカザンシャルで別れたきりなので随分心配もしていただろう。
「ご無事でよろしゅうございました。」
アミラも膝を折って主人を迎える。かれこれ数週間ここを開けていたのに、サウラがさもいる様に振る舞っていてくれるこの侍女達には頭が上がらない。
「先程陛下の侍従から連絡がありました。昼食を此方で取りたいとの事でしたわ。急いで準備致しましょう。」
すぐ様浴室に連れて行かれ身ぐるみ剥がされる。少しは慣れた?と言えどソウのままではやはり気まず過ぎるので、サウラの姿に戻るのだ。
「何度見ても不思議ですわね。」
ホウッと溜息をつきながらも手を動かすことを辞めないスザンナ。
「気持ち悪い?」
「いいえ!全く、それ所か目の保養ですわ。お仕えする方が2人いる様にも感じますけど。」
思い切って聞いたサウラに対しスザンナはまるで逆の答えをくれる。スザンナは以前よりソウに対して好意的に見てくれて事情を知っている者の一人としてありがたい。
「スザンナ…」
スザンナの言葉にアミラが釘を刺す。トーンを変えずに笑っていない目で見つめられればピッと背筋を飛ばしシャンとするスザンナである。
「主人を目の保養などとはなんたる事です?誠心誠意お仕えするのであって鑑賞物ではありませんよ。」
確かに鑑賞されても居心地が悪いだけだろう。またサウラの様に姿をコロコロ変える者は他には居ないだろうに、それなのに接する態度を変えずにいつも同じ様に迎えてくれる人が居るとは、例えそれが仕事の一部としての行いとしても心強い。
「いつも、ありがとう。それと、皆んなの期待に応えられなくてごめんなさい。」
つい、口から出た。
「何を申します。サウラ様、貴方様のわがままで国を揺るがしているわけでは有りませんでしょう?
お心の中は計り知れませんがわざわざ危険の中に身を置いて…この国の為になさっているのは良く存じておりますもの。お出になっている間お顔を見る事が出来なくて寂しいですが、貴方様に負の感情を抱いた事など一度もありませんよ?」
アミラは王家の子供達の教育係であり、年の離れた姉のような存在でもあったのだ。サウラが来てからの王の変化を見ていれば、どれだけ王にとってサウラが大切な存在かわかるというもの。本当の意味での欲しい物を封じ込めるのに長けた王の為にサウラの味方になりたいと思っているのだ。
「さ、お忙しい陛下をお待たせすることになってしまいますから手早くお支度してしまいましょう。」
しんみりしてしまったサウラに気づかぬ振りをしてスザンナを急かし手を動かす。
手仕事だけでなく、心の支度も一緒に済ませてしまう侍女とはこれ凄腕の持ち主である。
宛てがわれた仮眠室に一時寝に行く者、装備点検をする者、街に発散しに繰り出す者、実は家庭を持っていて家に一時帰る者。暗部は不規則勤務で更に一旦家を開けるとしばらく帰ってこない事もしばしば。特に家庭を持っている者はこの時間を大切にしたいところであろう。
ソウとしては報告後一目散に地下室へ。シエラの定期魔法通信に何が来ているのか受け取りに行く。
此方からお願いしていたのは果物の種。南のサウスバーゲンならではのフルーツだ。育て方の説明もつけて数種類送ってもらった筈である。
しかし、ソウの姿でシエラの元に行けば複雑な顔をされてしまった。
「嫌だ。一番最初にここに来たの?ルーシュが待っていたでしょうに。」
「この姿ではちょっと…」
未だソウのままなのだ。出来たらこのままでは会いたくない、いやルーシウスには会いたいと思うが。
それに旅装のままで着替えもしてないのだ。せめて身を清めて身なりは整えたいのだが、とソウも困り顔になる。
「フフ、可愛い子の困り顔もいいわね。なかなか見れないものだわ。ルーシュにとっては貴方は特別だからどんな姿になっても別に構わないのよ。ああいう人達にとっては自分の側に居てくれるだけで良いんだから。」
「ああいう人達ってルーシウス様の他に誰が?」
「歴代の番を得た人達よ。」
番の実感なんて未だに湧かないけど、側に居て欲しいっていうのは分かるかも。
ルーシウスの側には居たいし、顔は見たいかな…寝顔だけでも良いと思っていた時もあったけど、ちゃんと目を開けて起きて動いて、ご飯を食べたり笑ってる姿は見たい。あの深いエメラルドグリーンの瞳に生きる力が輝いている所を見たい。
これならよく分かる。
クスリ、シエラが優しく笑う。はい、と今月分のサタヤ村から送られて来た物をソウに渡すと手をヒラヒラ振って、早く行きなさいのポーズ。
「そんな顔をするくらいなら、今度から一番最初にルーシュの顔を見に行ってね。荷物は部屋に届けてあげるから。」
どことなく凄く嬉しそうな顔のシエラに送り出されてしまった。
「今の気持ちを素直にルーシュに、言えればいいわね。」
ドアが閉じる前に呟かれたシエラの独り言はサウラに届かず。
会いたい、かぁ。亡くなった両親には心から会いたいと今でも思うけど、それは会えなくて寂しいとか心細いとかそんな感じだった。
ルーシウスの場合はやっぱり離れてると不安や心配が募るし、会えると思ったらほっとして嬉しいし、心が暖かくほんわかする様なそれでいて何故か緊張して動機もしそうだし、ごちゃごちゃしすぎてない?皆こんな気持ちになって平気なのか、不思議すぎる。
揺れ動く心の中を揺れるに任せて覗いてみたらみんな、会いたい、に繋がっている。会いたいが心の土台になっているみたいだ。
今でもあの時の恐怖も決意も心の底に無くなってはいない。でもその上に柔らかい綿雪が積もって行くように新しい心が積もって行く。焼かれるでもなく、押しやられるでもなくしっかりとした存在として心にあるこの気持ちが何故だかもの凄く誇らしい。
「ソウ様!お帰りなさいませ!」
自室に戻ればスザンナの満面笑顔で迎えられた。かれこれカザンシャルで別れたきりなので随分心配もしていただろう。
「ご無事でよろしゅうございました。」
アミラも膝を折って主人を迎える。かれこれ数週間ここを開けていたのに、サウラがさもいる様に振る舞っていてくれるこの侍女達には頭が上がらない。
「先程陛下の侍従から連絡がありました。昼食を此方で取りたいとの事でしたわ。急いで準備致しましょう。」
すぐ様浴室に連れて行かれ身ぐるみ剥がされる。少しは慣れた?と言えどソウのままではやはり気まず過ぎるので、サウラの姿に戻るのだ。
「何度見ても不思議ですわね。」
ホウッと溜息をつきながらも手を動かすことを辞めないスザンナ。
「気持ち悪い?」
「いいえ!全く、それ所か目の保養ですわ。お仕えする方が2人いる様にも感じますけど。」
思い切って聞いたサウラに対しスザンナはまるで逆の答えをくれる。スザンナは以前よりソウに対して好意的に見てくれて事情を知っている者の一人としてありがたい。
「スザンナ…」
スザンナの言葉にアミラが釘を刺す。トーンを変えずに笑っていない目で見つめられればピッと背筋を飛ばしシャンとするスザンナである。
「主人を目の保養などとはなんたる事です?誠心誠意お仕えするのであって鑑賞物ではありませんよ。」
確かに鑑賞されても居心地が悪いだけだろう。またサウラの様に姿をコロコロ変える者は他には居ないだろうに、それなのに接する態度を変えずにいつも同じ様に迎えてくれる人が居るとは、例えそれが仕事の一部としての行いとしても心強い。
「いつも、ありがとう。それと、皆んなの期待に応えられなくてごめんなさい。」
つい、口から出た。
「何を申します。サウラ様、貴方様のわがままで国を揺るがしているわけでは有りませんでしょう?
お心の中は計り知れませんがわざわざ危険の中に身を置いて…この国の為になさっているのは良く存じておりますもの。お出になっている間お顔を見る事が出来なくて寂しいですが、貴方様に負の感情を抱いた事など一度もありませんよ?」
アミラは王家の子供達の教育係であり、年の離れた姉のような存在でもあったのだ。サウラが来てからの王の変化を見ていれば、どれだけ王にとってサウラが大切な存在かわかるというもの。本当の意味での欲しい物を封じ込めるのに長けた王の為にサウラの味方になりたいと思っているのだ。
「さ、お忙しい陛下をお待たせすることになってしまいますから手早くお支度してしまいましょう。」
しんみりしてしまったサウラに気づかぬ振りをしてスザンナを急かし手を動かす。
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