[完結]その手中に収めるものは

 閉ざされた村に住む少女サウラはある日王城へと召喚される。サウラは癒しの魔法を持つ者として、命尽きかけたサウスバーゲン国王ルーシウスの為に捜し求められていた者だった。
 
 王城に召喚されたサウラは王ルーシウスの番と知らされるも、村の外に出たこともないサウラにとってそれは受け入れられるものではなかった。しかし魔力持ちを忌み嫌うゴアラ人との長きに渡る諍いやサウスバーゲン国の過酷な王の運命を知り揺れ動くサウラ。
 王から離れる事は許されぬ状況でサウラを召喚したシエラの元に身を寄せる。シエラの力で仮の姿へと姿を変え、番とは違う立場で王のサポートを始めるサウラ。
 魔力持ちとゴアラ人の切り離せない運命の中で徐々にルーシウスとサウラの距離が縮まっていく。
 彼らの行き着く先に何を掴むのか?
 

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