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16、追跡 1
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「で、お前はどうしたい?」
グッグッとストレッチをしながらシショールはサザンカに聞く。
「どうしたい?」
「そうだ、ここまで追いやられて来たんだろう?」
悪くもないのに虐められ、親からも捨てられて拷問まがいのことまでされて、生きていない事にもされて…シショールからしたら、もっと怒り狂っても良いと思うのだ。シショール自身だって、王城諸共消し飛ばしてくれようとさえ思っていたのだから。
「どう、したい……?」
けれどもサザンカにとってはここが唯一の自由の地。ここで初めて安らぎを得て、初めて人と触れ合った地。はっきり言って、ここから外に出るのはまだ怖い……
「自分の事なのに分からないのか?」
考え込んでしまったサザンカに、シショールの呆れた声が降ってくる。
「自由に、なりたくて…」
フーはここに連れて来てくれた。
「そうだ。その後だ。お前はどうか分からないが、その精霊は正当な主人を家に帰したいんじゃないのか?」
フーから見ればサザンカこそが正当なバルトミュー家の次期後継者だろう。が、現当主が精霊との約束を反故にしてしまっているのだから、ここにいるフーは契約の上に動いている精霊ではなくて、フー自身の心の赴くままに従って動いていると言うことになる。
(私はどちらでも良い…バルトミュー家が誠実であったなら、盛り立てるのも良いと思ったの…)
「フー……」
「どちらにしろ、だ。ここを出る決意をして、出てからじゃないと何とも言えないがな?さて…」
「貴方は?シショールさんは?ここを出て、どうするの?」
まさか、復讐を?
不安に揺れるサザンカの顔を見ていたら、怒りがすっと静まってしまっているのがわかる。
ガシガシとシショールはサザンカの頭を撫でる。本当だったら、侯爵家のお姫様だ。こんな事したら不敬罪待ったなしの所業ではあるが、シショールはそんなこと構わずに、青銀色の髪をわしゃわしゃとかき混ぜる。
「そうだな…ここを出るにしても、奴らが邪魔だし、得物はないし?」
ふむ……どうしたものか?
シショール一人ならばすぐにでも転移で飛べる。この場所は何となくだが把握できたし、距離が大体掴めれば何とかなりそうではある。だが、また荒地に出たとしたら、砂漠の乾きにあの地中蛇達が邪魔すぎるのだ。魔力で持って掃討するのは構わないが、転移を使うとなると余力は残しておきたいところだろう。
「まずは、呼ぶか?」
城に入る時に取り上げられたまま、離れ離れになってしまった自分の相棒。ここにはない愛刀だ。これもガッチリと封印を施すか、溶鉱炉にでも入れられて溶かされていなければ、まだ自分の声が届くはず……
自分の魔力のみを染み込ませた、シショールの半身とも言える物だ。
「来い……」
シショールの周囲にはシショールの魔力が舞う…天に向かって呼びかける声に、答えはあるのかどうか…………
「消えました………」
絢爛豪華な室内では、見目麗しい男女が集まり、光に弾けて輝く様な盃を交わしながら、深け行く夜の一時を楽しむ為に集まっていた。その中心に居るのはこの国の王太子バベルトだ。その横には紫のしなやかな長い髪と、豊かな肢体を惜しげもなく密着させてしなだれかかっているエルリーナである。うっとりと、酒に酔っているのかそれとも雰囲気に酔っているのか…蒸気した薄紅の頬は、それだけで男心をくすぐるものがあるのに、うっすらと微笑みも湛えているとなると、もう女神の様な美しさで見る者を魅了してしまう。
そのエルリーナに、執事がそっと耳打ちをした。この者はバルトミュー家お抱えの執事の一人である。
「消えた?」
女神の様なエルリーナの瞳が静かに開かれる。
「左様です。お嬢様。」
「ふ~ん?探査は怠っていなかったのでしょう?」
「もちろんにございます。あの者が放たれました後にも、捜索隊を組んでおりますので、そちらではございません。」
執事はグッと声を落としてこう告げる。
あの者、追放となった魔法剣士の行く末を確認すると言う名目のもと、何度か捜索隊を出している。封印はしっかりとかけられたのだから、万に一つもあの地で生きている可能性は少ないのだが…彼の生死に固着している者達は確実に死んだと言う確信が欲しいらしい。そしてもう一つ………
執事は言った。そちらでは無いと………
では、問題は秘密裏に動いている方だ。
「どこで…?」
「ランカントのさらに奥地にございます。」
「そこまで行けて?」
「まだ無理では無いかと…」
捜索隊を出したとしても、転移を使えるのは魔力量が潤沢な僅かな魔法使いのみだ。いくら魔侯爵家といえど、全ての魔法使いを捜索に注ぎ込むことはできない。だから捜索は魔法を使用しながらも徒歩となるのだ。その為に未開の地となるランカントの奥地へはおいそれと足を踏み入れる事すら難しい。
「ふん!それで、まだ、応答はないの?」
「そちらも、未だに……」
応答…魔侯爵家に仕える精霊フーの答えがないのだ。数年前に、出来損ないと共に姿を消し去ってからと言うもの、魔侯爵家においては精霊の力が使えなくなっている。それは現当主が身体を壊して療養中であると言うことにして事なきを得ているが、その時より秘密裏に捜索は続いていたのだ。
フーは出来損ないをことの他庇っていた。だから今も一緒に居るのだろうと予想されている。出来損ないを探せればきっとそこに精霊もいるだろうと予想して、まずは出来損ないの探索を続けていた。
魔侯爵家には秘策があった。あの出来損ないの血を吸わせて育てて来た魔吸虫を多数使役していたのだ。魔力の多い出来損ないだったからか、魔吸虫達は湿地帯以外でも繁殖できる様に体質が改善されていた。それらをランカントの荒地に放ち、捜索を続けたのだ。国内では無いだろう、そして何も知らない小娘が国外でも生きてはいけないだろう。ならば精霊の力を借りて人知れない果てなる地へと赴いたとしても、何らおかしくは無いのだから。
グッグッとストレッチをしながらシショールはサザンカに聞く。
「どうしたい?」
「そうだ、ここまで追いやられて来たんだろう?」
悪くもないのに虐められ、親からも捨てられて拷問まがいのことまでされて、生きていない事にもされて…シショールからしたら、もっと怒り狂っても良いと思うのだ。シショール自身だって、王城諸共消し飛ばしてくれようとさえ思っていたのだから。
「どう、したい……?」
けれどもサザンカにとってはここが唯一の自由の地。ここで初めて安らぎを得て、初めて人と触れ合った地。はっきり言って、ここから外に出るのはまだ怖い……
「自分の事なのに分からないのか?」
考え込んでしまったサザンカに、シショールの呆れた声が降ってくる。
「自由に、なりたくて…」
フーはここに連れて来てくれた。
「そうだ。その後だ。お前はどうか分からないが、その精霊は正当な主人を家に帰したいんじゃないのか?」
フーから見ればサザンカこそが正当なバルトミュー家の次期後継者だろう。が、現当主が精霊との約束を反故にしてしまっているのだから、ここにいるフーは契約の上に動いている精霊ではなくて、フー自身の心の赴くままに従って動いていると言うことになる。
(私はどちらでも良い…バルトミュー家が誠実であったなら、盛り立てるのも良いと思ったの…)
「フー……」
「どちらにしろ、だ。ここを出る決意をして、出てからじゃないと何とも言えないがな?さて…」
「貴方は?シショールさんは?ここを出て、どうするの?」
まさか、復讐を?
不安に揺れるサザンカの顔を見ていたら、怒りがすっと静まってしまっているのがわかる。
ガシガシとシショールはサザンカの頭を撫でる。本当だったら、侯爵家のお姫様だ。こんな事したら不敬罪待ったなしの所業ではあるが、シショールはそんなこと構わずに、青銀色の髪をわしゃわしゃとかき混ぜる。
「そうだな…ここを出るにしても、奴らが邪魔だし、得物はないし?」
ふむ……どうしたものか?
シショール一人ならばすぐにでも転移で飛べる。この場所は何となくだが把握できたし、距離が大体掴めれば何とかなりそうではある。だが、また荒地に出たとしたら、砂漠の乾きにあの地中蛇達が邪魔すぎるのだ。魔力で持って掃討するのは構わないが、転移を使うとなると余力は残しておきたいところだろう。
「まずは、呼ぶか?」
城に入る時に取り上げられたまま、離れ離れになってしまった自分の相棒。ここにはない愛刀だ。これもガッチリと封印を施すか、溶鉱炉にでも入れられて溶かされていなければ、まだ自分の声が届くはず……
自分の魔力のみを染み込ませた、シショールの半身とも言える物だ。
「来い……」
シショールの周囲にはシショールの魔力が舞う…天に向かって呼びかける声に、答えはあるのかどうか…………
「消えました………」
絢爛豪華な室内では、見目麗しい男女が集まり、光に弾けて輝く様な盃を交わしながら、深け行く夜の一時を楽しむ為に集まっていた。その中心に居るのはこの国の王太子バベルトだ。その横には紫のしなやかな長い髪と、豊かな肢体を惜しげもなく密着させてしなだれかかっているエルリーナである。うっとりと、酒に酔っているのかそれとも雰囲気に酔っているのか…蒸気した薄紅の頬は、それだけで男心をくすぐるものがあるのに、うっすらと微笑みも湛えているとなると、もう女神の様な美しさで見る者を魅了してしまう。
そのエルリーナに、執事がそっと耳打ちをした。この者はバルトミュー家お抱えの執事の一人である。
「消えた?」
女神の様なエルリーナの瞳が静かに開かれる。
「左様です。お嬢様。」
「ふ~ん?探査は怠っていなかったのでしょう?」
「もちろんにございます。あの者が放たれました後にも、捜索隊を組んでおりますので、そちらではございません。」
執事はグッと声を落としてこう告げる。
あの者、追放となった魔法剣士の行く末を確認すると言う名目のもと、何度か捜索隊を出している。封印はしっかりとかけられたのだから、万に一つもあの地で生きている可能性は少ないのだが…彼の生死に固着している者達は確実に死んだと言う確信が欲しいらしい。そしてもう一つ………
執事は言った。そちらでは無いと………
では、問題は秘密裏に動いている方だ。
「どこで…?」
「ランカントのさらに奥地にございます。」
「そこまで行けて?」
「まだ無理では無いかと…」
捜索隊を出したとしても、転移を使えるのは魔力量が潤沢な僅かな魔法使いのみだ。いくら魔侯爵家といえど、全ての魔法使いを捜索に注ぎ込むことはできない。だから捜索は魔法を使用しながらも徒歩となるのだ。その為に未開の地となるランカントの奥地へはおいそれと足を踏み入れる事すら難しい。
「ふん!それで、まだ、応答はないの?」
「そちらも、未だに……」
応答…魔侯爵家に仕える精霊フーの答えがないのだ。数年前に、出来損ないと共に姿を消し去ってからと言うもの、魔侯爵家においては精霊の力が使えなくなっている。それは現当主が身体を壊して療養中であると言うことにして事なきを得ているが、その時より秘密裏に捜索は続いていたのだ。
フーは出来損ないをことの他庇っていた。だから今も一緒に居るのだろうと予想されている。出来損ないを探せればきっとそこに精霊もいるだろうと予想して、まずは出来損ないの探索を続けていた。
魔侯爵家には秘策があった。あの出来損ないの血を吸わせて育てて来た魔吸虫を多数使役していたのだ。魔力の多い出来損ないだったからか、魔吸虫達は湿地帯以外でも繁殖できる様に体質が改善されていた。それらをランカントの荒地に放ち、捜索を続けたのだ。国内では無いだろう、そして何も知らない小娘が国外でも生きてはいけないだろう。ならば精霊の力を借りて人知れない果てなる地へと赴いたとしても、何らおかしくは無いのだから。
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