15 / 21
15、封印解除 3
しおりを挟む
エルリーナは幼い頃から魔法の英才教育を施されていた。その国で魔法ならば一番と言われる魔侯爵家だ。教師も、付き人も、周囲に侍らす友人達でさえ、厳選に厳選を重ねて選び抜かれているエリートばかり。エルリーナが持つ産まれながらの魔力の才能も相まって、子供達の中では誰もエルリーナに叶う者はいなかったし、優秀な教師陣でさえもエルリーナの才能には舌を巻いていたほどであった。
それであるのに、魔侯爵家の頂点に立とうとするエルリーナにはどうしても気に入らないことがあった…魔侯爵家の特徴さえも持って産まれてこなかった出来損ないが、たった一度会っただけでエルリーナに恐怖心を植え付けるほどの力の持ち主だなんて信じたくもなかったのだ。だが幸いにも、魔侯爵である父も本当の母も、サザンカには興味を示さずいない者として一生涯を終わらせようとしている。ならば自分が好きに使っても、誰もなんの文句も言わないだろうと子供心特有の勝手な解釈をして、エルリーナはサザンカを実験台にしたのだ。
「お前、魔力を持っているのですってね?今日、私は魔物の事を学んだわ。倒せる物や、使役できる物、中には食べられる物もあるそうね?」
人と関わらないサザンカにとって、小屋に来てくれる人が珍しくてたまらない。できたら一緒におしゃべりしたいし、フーが持って来てくれた本を一緒に読みたい。人との触れ合いに飢えているサザンカは、エルリーナの来訪を歓迎すらしていた。
「ふふ、何も知らないって罪だって聞いたわ。悪い子にはお仕置きが必要って事、知っていて?」
お仕置き……?それは何?
エルリーナが手を振ると、ブン!と大きな音がする。
それは何?
次々にブンと音が聞こえて来て、初めて聞くサザンカにとっては物珍しく、自分からそれに手を伸ばした。
「馬鹿な子……本当に無知って罪なのね?」
そう言ったエルリーナの顔は嫌に歪んでいたと思う。サザンカが覚えているのはここまでで、それからは地獄の様な苦しみを味合う事になった。
ブン、と聞こえたのは魔物の羽音だ。エルリーナが放ったのは大人の拳大の魔吸虫だった。醜悪そうな外見に親しみを持てるとは思えないものだ。そしてこれらは魔力を持つ者に吸い寄せられる様に寄っていき、その身体から魔力を帯びた血液を吸い出すのだ。
「キャアァァアアア!!痛い!痛い!やめてぇ!!」
その日から小屋からはサザンカの悲鳴が聞こえることとなる。
「駄目よ?フー。お父様から良いって言われてるの!魔吸虫の研究の為には血が必要でしょう?」
何度となく繰り返す拷問にも似た行為に、フー自ら止めにも入るがフーと契約しているのは魔侯爵だ。魔侯爵自らがサザンカに危害を加えない限り、フーから契約を破り捨てることができず、侯爵が良しと見逃しているものに関しては手出しができない。
研究と称された拷問はサザンカの怪我が治ればまた繰り返される。実際に魔吸虫の吸血時には対象に魔力を出させようとする働きがある様で激痛を与えるのだ。その為に実際の拷問でも利用されるという魔物でもある。それを実の妹にけしかけて笑っていられるエルリーナを、それを知っていながら止めもしない魔侯爵を…………血筋を守り尊み、子供達は宝だとしていた魔侯爵家の何が崩れてこんな魔物の様な姿になってしまったのか、フーにはさっぱり理解できなくなってしまった。
サザンカの血を吸って育った魔吸虫達はスクスクと育ち、バルトミュー家の使い魔の様な存在となる。その他にも使役できる魔物を利用し、バルトミュー家は更に力を増大して行った。
(リカルド、貴方は精霊との契約を破棄するつもり?)
見るに見かねたフーは現魔侯爵家の当主であるエルリーナとサザンカの父に直談判に出る。
「何のことだ?フー?私は精霊との契約を破棄した覚えはない。」
(でしょうね?貴方は私の力を好きに使っているもの。でもなぜ、娘を止めないの?)
「何のことだね?」
(分かっているでしょう?エルリーナの暴走よ。貴方しか止める事などできないでしょう?)
「何をしているって?あぁ、実験だったな…あの子は勉強熱心だろう?次期魔侯爵にピッタリだとは思わないか?あの子が居れば魔獣や魔物の研究が遥かに進んで、そのうち国王の目にも止まる事だろうね。」
クスクスと楽しそうに笑う侯爵を前に、フーは顔を顰める。
(本気で言っているの、リカルド?)
目の前の侯爵もフーが子供の頃から守って来た魔侯爵家の一人なのだが、こんな人間であっただろうか?
「何をいう?我が家の繁栄はフーにとっても良いことだろう?エルリーナはそれに貢献してくれているのだよ?出来損ないがエルリーナに触れるのは許せないが、エルリーナの糧となるのならば、あれも産まれた意味があるのかもしれない。」
この魔侯爵リカルドの言葉が決定的となり、フーはバルトミュー家を離れる決意をするのだ。
バルトミュー家当主は精霊の力を引き継ぐ者を、言うに事欠いて当主の座には力不足だろう者の糧と罵った…
決裂だ……
ここに、長らく培って来た精霊とバルトミュー家との契約は破れる事となった。親切にそれを教えてやる義理もフーにはない。なので、人知れずサザンカをここから連れ出そうとフーは動き出す。
その頃には魔吸虫に与えられる苦痛にすっかり恐れ慄いて、エルリーナからの受ける理不尽な虐めや仕打ちに心が壊れそうになってしまい、縮こまったサザンカはいつも小屋の隅に隠れて生活する様になってしまった。フーがそばにいる時だけ少し表情を動かすが、フーが当主に呼ばれる時には何もされていないのに、勝手にブルブルと身体が震えてしまうのだ。
早く、ここを離れよう…どうせサザンカの名前さえも知らない様な家族の元ならば居ない方がましというもの…
もっと早くこうすればよかったと、精霊であるフーが物凄く後悔をした。
(サザンカ…ここから貴方を出してあげる…)
赤子の時から、それも産まれ落ちた瞬間から、フーが護り文字通り育てて来た愛し子…
自由におなり………
「………………一人は、嫌………」
側を離れる時しか震えなかったサザンカの身体が、今もブルブルと震えている。怖いのだ…ここから離れ、また一人で放り出されることが…
(安心して?私が貴方を連れ出すから…ここから遠く離れて、二人で暮らしましょう。)
そう、誰も人が入ってこられない未開の地ならば、もう一度サザンカの笑顔が取り戻せるかも知れないから………
そしてフーはランカントの奥地にオアシスを作り出す。森の精霊であるフーだからできた事だろう。雨を降らせ、木々を育てて作物を実らせる。何不自由なく暮らせる地を…
「魔法は、誰に教わった?」
シショールでさえ、冒険者の仲間に散々たたき込まれて得たものが多かった。幼い子供と精霊のみで、この封印を解除しようとするほどの魔法をどうやって?
「散々、見せつけにくるんです……」
「エル、リーナが?」
シショールにとって、この名はまだ重い…
「ええ…そして私に試して行きました………」
「……!?」
習った魔法を人間で?あり得ない事が平気で、それも身内にするなんて…シショールは口元に手を当てる。自分の顔色が悪くなっているのが手に取るように分かった。
「何度も見た…と言うのは、そう言うことか……」
「………はい……」
「…だから、ここが、平安の地か?」
サザンカにとっては唯一、安心して生活できる、安らぎの地…この、ランカントの荒地がだ…
「そうとも言えません…」
それは先程の魔吸虫の様に、サザンカに執着しているエルリーナが、魔物に捜索を命じているからだ。ランカントの荒地に蠢く地中蛇然り、魔吸虫然り…サザンカの血液を吸っていた様な魔吸虫ならばその気配を敏感に読み取る事ができるだろうから。
「クソだな……」
尊敬していた魔侯爵家が裏でそんなことになっていたなんて…それも、エルリーナ共々……
( バルトミュー家の呪いを解く為には、あそこから連れ出すしかなかった…)
フーの決断がサザンカを救ったのだ。
それであるのに、魔侯爵家の頂点に立とうとするエルリーナにはどうしても気に入らないことがあった…魔侯爵家の特徴さえも持って産まれてこなかった出来損ないが、たった一度会っただけでエルリーナに恐怖心を植え付けるほどの力の持ち主だなんて信じたくもなかったのだ。だが幸いにも、魔侯爵である父も本当の母も、サザンカには興味を示さずいない者として一生涯を終わらせようとしている。ならば自分が好きに使っても、誰もなんの文句も言わないだろうと子供心特有の勝手な解釈をして、エルリーナはサザンカを実験台にしたのだ。
「お前、魔力を持っているのですってね?今日、私は魔物の事を学んだわ。倒せる物や、使役できる物、中には食べられる物もあるそうね?」
人と関わらないサザンカにとって、小屋に来てくれる人が珍しくてたまらない。できたら一緒におしゃべりしたいし、フーが持って来てくれた本を一緒に読みたい。人との触れ合いに飢えているサザンカは、エルリーナの来訪を歓迎すらしていた。
「ふふ、何も知らないって罪だって聞いたわ。悪い子にはお仕置きが必要って事、知っていて?」
お仕置き……?それは何?
エルリーナが手を振ると、ブン!と大きな音がする。
それは何?
次々にブンと音が聞こえて来て、初めて聞くサザンカにとっては物珍しく、自分からそれに手を伸ばした。
「馬鹿な子……本当に無知って罪なのね?」
そう言ったエルリーナの顔は嫌に歪んでいたと思う。サザンカが覚えているのはここまでで、それからは地獄の様な苦しみを味合う事になった。
ブン、と聞こえたのは魔物の羽音だ。エルリーナが放ったのは大人の拳大の魔吸虫だった。醜悪そうな外見に親しみを持てるとは思えないものだ。そしてこれらは魔力を持つ者に吸い寄せられる様に寄っていき、その身体から魔力を帯びた血液を吸い出すのだ。
「キャアァァアアア!!痛い!痛い!やめてぇ!!」
その日から小屋からはサザンカの悲鳴が聞こえることとなる。
「駄目よ?フー。お父様から良いって言われてるの!魔吸虫の研究の為には血が必要でしょう?」
何度となく繰り返す拷問にも似た行為に、フー自ら止めにも入るがフーと契約しているのは魔侯爵だ。魔侯爵自らがサザンカに危害を加えない限り、フーから契約を破り捨てることができず、侯爵が良しと見逃しているものに関しては手出しができない。
研究と称された拷問はサザンカの怪我が治ればまた繰り返される。実際に魔吸虫の吸血時には対象に魔力を出させようとする働きがある様で激痛を与えるのだ。その為に実際の拷問でも利用されるという魔物でもある。それを実の妹にけしかけて笑っていられるエルリーナを、それを知っていながら止めもしない魔侯爵を…………血筋を守り尊み、子供達は宝だとしていた魔侯爵家の何が崩れてこんな魔物の様な姿になってしまったのか、フーにはさっぱり理解できなくなってしまった。
サザンカの血を吸って育った魔吸虫達はスクスクと育ち、バルトミュー家の使い魔の様な存在となる。その他にも使役できる魔物を利用し、バルトミュー家は更に力を増大して行った。
(リカルド、貴方は精霊との契約を破棄するつもり?)
見るに見かねたフーは現魔侯爵家の当主であるエルリーナとサザンカの父に直談判に出る。
「何のことだ?フー?私は精霊との契約を破棄した覚えはない。」
(でしょうね?貴方は私の力を好きに使っているもの。でもなぜ、娘を止めないの?)
「何のことだね?」
(分かっているでしょう?エルリーナの暴走よ。貴方しか止める事などできないでしょう?)
「何をしているって?あぁ、実験だったな…あの子は勉強熱心だろう?次期魔侯爵にピッタリだとは思わないか?あの子が居れば魔獣や魔物の研究が遥かに進んで、そのうち国王の目にも止まる事だろうね。」
クスクスと楽しそうに笑う侯爵を前に、フーは顔を顰める。
(本気で言っているの、リカルド?)
目の前の侯爵もフーが子供の頃から守って来た魔侯爵家の一人なのだが、こんな人間であっただろうか?
「何をいう?我が家の繁栄はフーにとっても良いことだろう?エルリーナはそれに貢献してくれているのだよ?出来損ないがエルリーナに触れるのは許せないが、エルリーナの糧となるのならば、あれも産まれた意味があるのかもしれない。」
この魔侯爵リカルドの言葉が決定的となり、フーはバルトミュー家を離れる決意をするのだ。
バルトミュー家当主は精霊の力を引き継ぐ者を、言うに事欠いて当主の座には力不足だろう者の糧と罵った…
決裂だ……
ここに、長らく培って来た精霊とバルトミュー家との契約は破れる事となった。親切にそれを教えてやる義理もフーにはない。なので、人知れずサザンカをここから連れ出そうとフーは動き出す。
その頃には魔吸虫に与えられる苦痛にすっかり恐れ慄いて、エルリーナからの受ける理不尽な虐めや仕打ちに心が壊れそうになってしまい、縮こまったサザンカはいつも小屋の隅に隠れて生活する様になってしまった。フーがそばにいる時だけ少し表情を動かすが、フーが当主に呼ばれる時には何もされていないのに、勝手にブルブルと身体が震えてしまうのだ。
早く、ここを離れよう…どうせサザンカの名前さえも知らない様な家族の元ならば居ない方がましというもの…
もっと早くこうすればよかったと、精霊であるフーが物凄く後悔をした。
(サザンカ…ここから貴方を出してあげる…)
赤子の時から、それも産まれ落ちた瞬間から、フーが護り文字通り育てて来た愛し子…
自由におなり………
「………………一人は、嫌………」
側を離れる時しか震えなかったサザンカの身体が、今もブルブルと震えている。怖いのだ…ここから離れ、また一人で放り出されることが…
(安心して?私が貴方を連れ出すから…ここから遠く離れて、二人で暮らしましょう。)
そう、誰も人が入ってこられない未開の地ならば、もう一度サザンカの笑顔が取り戻せるかも知れないから………
そしてフーはランカントの奥地にオアシスを作り出す。森の精霊であるフーだからできた事だろう。雨を降らせ、木々を育てて作物を実らせる。何不自由なく暮らせる地を…
「魔法は、誰に教わった?」
シショールでさえ、冒険者の仲間に散々たたき込まれて得たものが多かった。幼い子供と精霊のみで、この封印を解除しようとするほどの魔法をどうやって?
「散々、見せつけにくるんです……」
「エル、リーナが?」
シショールにとって、この名はまだ重い…
「ええ…そして私に試して行きました………」
「……!?」
習った魔法を人間で?あり得ない事が平気で、それも身内にするなんて…シショールは口元に手を当てる。自分の顔色が悪くなっているのが手に取るように分かった。
「何度も見た…と言うのは、そう言うことか……」
「………はい……」
「…だから、ここが、平安の地か?」
サザンカにとっては唯一、安心して生活できる、安らぎの地…この、ランカントの荒地がだ…
「そうとも言えません…」
それは先程の魔吸虫の様に、サザンカに執着しているエルリーナが、魔物に捜索を命じているからだ。ランカントの荒地に蠢く地中蛇然り、魔吸虫然り…サザンカの血液を吸っていた様な魔吸虫ならばその気配を敏感に読み取る事ができるだろうから。
「クソだな……」
尊敬していた魔侯爵家が裏でそんなことになっていたなんて…それも、エルリーナ共々……
( バルトミュー家の呪いを解く為には、あそこから連れ出すしかなかった…)
フーの決断がサザンカを救ったのだ。
11
お気に入りに追加
10
あなたにおすすめの小説
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
辺境伯家ののんびり発明家 ~異世界でマイペースに魔道具開発を楽しむ日々~
雪月 夜狐
ファンタジー
壮年まで生きた前世の記憶を持ちながら、気がつくと辺境伯家の三男坊として5歳の姿で異世界に転生していたエルヴィン。彼はもともと物作りが大好きな性格で、前世の知識とこの世界の魔道具技術を組み合わせて、次々とユニークな発明を生み出していく。
辺境の地で、家族や使用人たちに役立つ便利な道具や、妹のための可愛いおもちゃ、さらには人々の生活を豊かにする新しい魔道具を作り上げていくエルヴィン。やがてその才能は周囲の人々にも認められ、彼は王都や商会での取引を通じて新しい人々と出会い、仲間とともに成長していく。
しかし、彼の心にはただの「発明家」以上の夢があった。この世界で、誰も見たことがないような道具を作り、貴族としての責任を果たしながら、人々に笑顔と便利さを届けたい——そんな野望が、彼を新たな冒険へと誘う。
他作品の詳細はこちら:
『転生特典:錬金術師スキルを習得しました!』
【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/906915890】
『テイマーのんびり生活!スライムと始めるVRMMOスローライフ』 【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/515916186】
『ゆるり冒険VR日和 ~のんびり異世界と現実のあいだで~』
【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/166917524】
うちの冷蔵庫がダンジョンになった
空志戸レミ
ファンタジー
一二三大賞3:コミカライズ賞受賞
ある日の事、突然世界中にモンスターの跋扈するダンジョンが現れたことで人々は戦慄。
そんななかしがないサラリーマンの住むアパートに置かれた古びた2ドア冷蔵庫もまた、なぜかダンジョンと繋がってしまう。部屋の借主である男は酷く困惑しつつもその魔性に惹かれ、このひとりしか知らないダンジョンの攻略に乗り出すのだった…。
幸福の魔法使い〜ただの転生者が史上最高の魔法使いになるまで〜
霊鬼
ファンタジー
生まれつき魔力が見えるという特異体質を持つ現代日本の会社員、草薙真はある日死んでしまう。しかし何故か目を覚ませば自分が幼い子供に戻っていて……?
生まれ直した彼の目的は、ずっと憧れていた魔法を極めること。様々な地へ訪れ、様々な人と会い、平凡な彼はやがて英雄へと成り上がっていく。
これは、ただの転生者が、やがて史上最高の魔法使いになるまでの物語である。
(小説家になろう様、カクヨム様にも掲載をしています。)
幼妻は、白い結婚を解消して国王陛下に溺愛される。
秋月乃衣
恋愛
旧題:幼妻の白い結婚
13歳のエリーゼは、侯爵家嫡男のアランの元へ嫁ぐが、幼いエリーゼに夫は見向きもせずに初夜すら愛人と過ごす。
歩み寄りは一切なく月日が流れ、夫婦仲は冷え切ったまま、相変わらず夫は愛人に夢中だった。
そしてエリーゼは大人へと成長していく。
※近いうちに婚約期間の様子や、結婚後の事も書く予定です。
小説家になろう様にも掲載しています。
転生したら貴族の息子の友人A(庶民)になりました。
襲
ファンタジー
〈あらすじ〉
信号無視で突っ込んできたトラックに轢かれそうになった子どもを助けて代わりに轢かれた俺。
目が覚めると、そこは異世界!?
あぁ、よくあるやつか。
食堂兼居酒屋を営む両親の元に転生した俺は、庶民なのに、領主の息子、つまりは貴族の坊ちゃんと関わることに……
面倒ごとは御免なんだが。
魔力量“だけ”チートな主人公が、店を手伝いながら、学校で学びながら、冒険もしながら、領主の息子をからかいつつ(オイ)、のんびり(できたらいいな)ライフを満喫するお話。
誤字脱字の訂正、感想、などなど、お待ちしております。
やんわり決まってるけど、大体行き当たりばったりです。
異世界転移~治癒師の日常
コリモ
ファンタジー
ある日看護師の真琴は仕事場からの帰り道、地面が陥没する事故に巻き込まれた。しかし、いつまでたっても衝撃が来ない。それどころか自分の下に草の感触が…
こちらでは初投稿です。誤字脱字のご指摘ご感想お願いします
なるだけ1日1話UP以上を目指していますが、用事がある時は間に合わないこともありますご了承ください(2017/12/18)
すいません少し並びを変えております。(2017/12/25)
カリエの過去編を削除して別なお話にしました(2018/01/15)
エドとの話は「気が付いたら異世界領主〜ドラゴンが降り立つ平原を管理なんてムリだよ」にて掲載させてもらっています。(2018/08/19)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる